学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

○○は、ともだち!

 11月16日(火)、18日(木)の2日にわたって、小学部児童がフライングディスクを行いました。
 これは、障害者スポーツ推進事業の一環として行われたもので、障害者スポーツ指導員の福沢和彦さんを講師に迎えて実施しました。


 今回も優しく、丁寧に教えていただいたおかげで、子供たちはのびのびと楽しそうにディスクを投げていました。
 
 
 そうは言っても、教えることはそう簡単ではありません。
 子供たちは年齢も発達の段階も様々ですから、教える側の難しさは、教員である私も経験済みです。

 そんなことを考えながら見ていると、福沢さんがある先生にこんなことを話していました。
 「できないことをやっても面白くないから、できることで楽しまないとその後はないよね。」

 それぞれの子供の様子を見ながら、楽しめるやり方を見つけて提案していく姿から、私たちも学ぶものがたくさんありました。

 ディスクを大切にすると楽しいことがあることを      ディスクを回転させたり転がしたり、操作する面白さを
  

 これを見て、小学生の頃に読んでいたサッカー漫画の主人公の言葉を思い出しました。
 そう、 「ボールは、ともだち!」
 
 フライングディスクで言えば「ディスクは、ともだち!」でしょうか。
 ディスクとともだちになった後は、ディスクを投げてパス交換。
 この段階に来ると「福沢さんは、ともだち」という感じでしょうか。
 
 この「○○は、ともだち!」という感覚を丁寧に作りながら指導を進めていました。
 それが無ければやらされ感しかありませんものね。

 その後の展開は早かった。
 アキュラシーゴールの反対側から誘うだけで、すぐに枠の中を通すように投げることができました。これも「ともだち」になったからできることですよね。
 そしてここまで来ると子供たち自身がその面白さに気付き、何度も何度も枠の中にデスクを投げ込んでいました。「フライングディスクは、ともだち!」になった瞬間です。
  

 ディスクという「ともだち」を作り、それを使って一緒にやる「ともだち」をつくりその関係性の中で指示や提案に応じたりルールを意識したりしていく姿から、フライングディスクに止まらない広い意味での学習の基本を見たような気がします。

 子供たちはやってよかったと思っているはずですが、私たちもやってよかったと思いました。
 
 

小学部修学旅行報告会

 小学部4~6年生の参観週間最終日の今日、修学旅行報告会が行われました。
 
 6年生の保護者の皆さんは、修学旅行の後、家庭で子供たちから話を聞いて、楽しかったんだろうな、ランチはおいしかったんだな、ということは分かっていたのだと思います。
 でも、今日の報告会では、写真を見たり、他の子供の活動の様子や発表を聞いたりしながら、さらに一歩踏み込んで、子供たちが何を感じ、何を学んだかまで感じ取ることができたのではないでしょうか。


 子供たちも同じように、話に聞くだけではなく、具体的なものに触れ、直接聞く話などを通して体験してこその学びがあります。
 コロナ禍において修学旅行を何とか実施する方向で何度も計画を練り直し、検討したのにはそういう理由もあります。
 延期等もあり、保護者の皆様には修学旅行実施に向けていつも以上にお手数をかけたところがあると思いますが、御協力に感謝します。
 
 今日は、報告会で一人一人が自分の言葉で、声で、スイッチで、自分の感じたことを発表してくれました。
 発表する声の大きさにびっくりしたりもしましたが、それだけ張り切って保護者の皆さんの前に立ったのだろうな、自分の体験を伝えたいという気持ちの表れなんだろうなと思いました。
  
 私は、修学旅行の学びに加え、6年間の学びの積み重ねというものも感じることができました。
 保護者の皆様はいかがだったでしょうか。

 お話しが上手になったなあ、恥ずかしがり屋だったあの子が堂々と発表しているなあ、発表態度が大人びてきたなあ、先生の話を聞きながらしっかり応じてやれているなあ・・・一人一人の様子からそういう成長を見ることができました。

 6年間の集大成の修学旅行で、これまで学んだ力を発揮し、報告会も立派に行うことができたことをうれしく思います。

 最後に小学部主任が話していました。「これから中学部へ向けての学習が始まります。」と。

 「こけ玉」の姿やネーミングセンスに一人一人の個性が表れたように、これからも一人一人のよさを生かしながら、着実に歩みを進めてほしいと思います。

 
 

 
  


図書室のリニューアルⅡ

 公益財団法人 日本教育公務員弘済会青森支部 様 より図書を寄贈いただきました。
 
 
 先日紹介したように、図書室の充実を図っている本校としては本当にありがたい贈り物です。
 
 今日はその贈呈式が行われ、本校児童生徒の代表が参加しました。

 図書委員会委員長、立派なお礼の言葉でした。
 図書委員長として、みんなに新しい図書を紹介する役割を自覚しています。
 

 本を読む子は立派に育つ!図書貸し出し数No.1の彼が証明。
 感謝状を立派に読み上げ、うやうやしく手渡す姿に感動!!!
 

 僕も本が好き。受け取った瞬間その魅力に釘付けの彼。
 その気持ちで先輩たちに続いてほしい。 

 
 最後は、記念写真の撮影となりました。
 

 この写真に写る子供たちを見て安心しました。
 このうれしそうな顔、そして宝物を持つように大切に抱える姿。
 きっと本をたくさん読んでくれるだろう、大切に扱ってくれるだろう、そう感じました。

 図書を寄贈いただいたおかげで、こんなにいい顔の子供たちを見られました。
 ありがとうございました。
 

小学部修学旅行

 11/2(火)小学部6年生23名が修学旅行に行ってきました。

 当初の予定から1か月遅れての実施となりましたが、紅葉がまだ残っており、秋の清々しい空気の中で奥入瀬渓流、十和田湖の自然を満喫してきたようです。

 出発前は少し雨が心配されていましたが・・・        十和田湖に着くときには青空も!

  

 日の光に照らされた鮮やかな紅葉に心が躍り。    水面のキラキラに心を奪われ。
   
 
 コース料理に緊張感を味わい。               練習したナイフとフォークで器用に料理を味わい。
   
  
 「こけ玉」作りであふれるアイデア。              完成したかわいい「こけ玉」にあふれる愛情。

  
  お土産とたくさんの思い出をもって帰ってきました。
 

 写真を見せてもらっただけで、学校の中にいるだけでは味わえない体験をしてきたことが分かります。
 
 1日の旅行でしたが、子供たちの表情には充実感があふれていました。

 23名みんなで一緒に行った修学旅行、きっとこれからも子供たちの思い出の中に鮮明に残るんだろうな。

 安心して旅行に行ってくださいと言わんばかりに感染症が落ち着いてくれて本当によかったです。

 12月の中学部修学旅行までこのまま・・・。
 中学部の生徒たちにも貴重な体験と思い出を。私たちみんなの願いが届くといいなと思います。
 
 


図書室のリニューアルⅠ

 昨年度末で校舎の大規模改修が終了し、教育活動に使えるスペースが広がりました。

 工事の影響により小さな部屋を利用していた図書室も本来の場所に戻り、児童生徒の読書環境の充実が求められていました。
 ※本校小学部の八戸市マイブッククーポンの使用率は99%(125/126)、みんな本が大好きです。

 令和3年度に入って、図書の寄贈を受けて蔵書が増えたことに加えて、今回はPTAの協力を得て、読書スペースの充実を図ることができました。


 これまでの図書室を知っている人が見れば「おっ」と思うはずです。
 さあ増えたものはどれでしょうか?



 では、答えです。
 まず、回転書架。子供たちがクルクル回しながら本を選ぶ姿が目に浮かびます。
 

 次は、くつろぎ読書スペース。足を伸ばしたり、あぐらをかいたり、寝転がったりして本を読む姿が見えてきますね。
 
 
 そして、いす席。中学生はこちらで読むほうが集中できるかもしれませんね。
 ※テーブルやいすは、この後新しいものに入れ替え予定です。
 

 明日、図書室に入った瞬間の子供たちの顔を何としても見たいなあと思います。
きっと喜んでくれるだろうから。

 この後も、図書の寄贈が予定されていますし、現在未納のテーブルといすも入ってきます。
 少しずつ少しずつ読書環境が整ってきています。

 今まで以上に本に親しみ、本から様々なことを感じたり、学び取ったりする子供たちに育ってほしいなと思います。

 その都度、図書室のリニューアルの様子をお知らせします。
 保護者の皆様も、来校の際はぜひ図書室を覗いてみてください。

 最後になりますが、図書室の充実について提言いただいた学校評議員の皆様、図書室の整備に向けて様々アイデアを出し、計画をした先生方、予算の調整をしてくれた事務の皆さん、そして、その思いを受け止めて購入を決断いただいたPTAの皆さん、様々な人の思いと行動が形になったなあとうれしく思います。

 今後も子供たちのためにアイデアを出し、計画し、行動に移していきましょう。