学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

「本物」が放つ魅力

 今日は、ヴァンラーレ八戸を招いてサッカーの授業が行われました。
 
 私たちも授業の前に手本を見せることがありますが、子供たちの理解の役には立っても、今日のように憧れや羨望のまなざしで見られることはなかなかありません。
 やはり「本物」は違うなと思います。
 
 相手の足下への正確なパス、そして、ピタッと足下に収める正確なトラップ・・・ド素人の私でもその高度な技術が分かります。子供たちも同じように感じたのでしょう。
  

 「本物」に触れると何が違うか?
 まず、子供たちのやる気が違います。
 「本物」の選手に見てもらいたい、自分もそうなりたい、「本物」の選手に認められたい、自然にそういう気持ちが湧いてくるようで、いつも以上に力が入っているように感じられました。

 そして、「本物」は子供たちの夢にも影響を与えます。
 私は確かに聞きました。
 「僕、サッカー選手になりたいという気持ちが大きくなってきたな。」
 中学部1年生男子のこの言葉がすべてを物語っていますね。

 子供たちのやる気、そして将来の夢に与えた影響、今回の授業は大成功でした。
 ヴァンラーレ八戸の皆さん、ありがとうございました。

ボッチャで学ぶ大切な「コントロール」 

 児童生徒にスポーツに親しんでもらうという目的で、2021年度特別支援学校における障害者スポーツ推進事業によるボッチャの授業が行われました。
 
 ボッチャは、赤、青の各6個のボールをルールに従って投げていき、的となる「ジャックボール」に一番近いボールの色のチームに得点が入るというゲームです。

 今日は、地域総合型スポーツクラブHachinohe Clubから講師を招いて教えていただきました。
 

 ボッチャは、ボールを転がすことができれば参加することができます。
 つまり、誰でも参加できる、楽しめるというユニバーサルスポーツの理念にぴったりなんです。

 
 ゲームのやり方、ルールはシンプルでも、ジャックボールに向かって、投げるボールをコントロールするためには様々な力が必要になります。
 ものを見る力、注意を持続する力、意図通り体を動かす力、そして、気持ちをちょうどよいレベルに維持する力などです。これは日々の学習で大事にしていることと重なります。

ナイスコントロール!(集めたわけではありません。ねらって投げた結果です!)
※これを、ボッチャが上手くできたというのはもちろん、様々な力を総動員することができた結果だと捉えることがとても大切な視点ですね。
 
 子供たちは、「ボッチャをがんばる」「勝ちたい」という気持ちで、一所懸命に取り組むことによって、こうした力を無意識のうちに発揮しようとします。それが子供の成長につながります。ボッチャに限らず、スポーツのよさはそういうところにあるのだと思います。

 今後も、サッカー(中学部)、フライングディスク(小学部)など外部講師を招いてスポーツの授業が行われます。
 勝敗を競いながらも、スポーツを通して子供たちの様々な力を総合的に伸ばしているという視点で授業を展開することで、スポーツの楽しさを味わう、工夫する面白さを感じる、上手くいった達成感を得るなど、子供たちがスポーツを通して学ぶときに大切な気持ちを育てたり、引き出したりする関わりができるのではないかと思います。

 今回のボッチャを見ていて、何をやるかも大事ですが、そこで何を学んでいるかを意識して子供と関わることを大事にしたいなということを感じました。

 
 
 

校内の掲示:中学部編

 今回は中学部の掲示をご紹介します。
 
 校内を歩くと中学部の生徒が書いたポスターがいたる所に貼ってあります。
 中学生になると、相手に伝えようとするメッセージ性のある掲示が多いなあと感じます。
 成長の跡を感じますね。 

図書委員会の生徒が書いたポスター
 
6月の環境月間に合わせて、作成してくれました。

そのほか、調べたり、考えたりしたことをまとめて掲示しているもの。


新型コロナウイルス感染防止対策に関連する学習から。
 


校内を歩く際に個性的なポスターや掲示を見つけてください。

校内の掲示:小学部編

 廊下を歩いていると、様々な掲示があります。
 掲示されているものを制作するまでに学習が様々展開されています。

 今回は、小学部の掲示をいくつか紹介します。

   
毎日調べた天気を月単位でまとめていました。   田んぼに出かけてかえるを捕まえてきて、毎日
子供たちが晴れが多いかな?雨が多いかな?   お世話をしています。今日の餌はコオロギだそ
とわくわくしながら数え、整理しているようすが    うです。命の営みを感じずにはいられません。
目に浮かびます。                      絵からかえるに対する愛情が感じられます。

 その他にも、校外で観察したあじさいの様子を表現したり、雨の季節に合わせた制作に取り組んだりしています。

 
 

 学校においでの際は、ぜひ御覧ください。


教育実習生の研究授業

 6月21日(月)から、4名の先生を迎えて教育実習を行っています。
 期間が2週間の3名の先生は教育実習も終盤に差しかかっているところです。
 
 今日は、その3名の先生の研究授業が行われました。
 研究授業は、様々な先生が参観し、授業の後には研究協議を行います。

 こんな感じです。
  
 直接授業を見られなかった先生は、動画で授業を見ます。
 そして、先生方は、気付いたところを付箋に書き出します。
 それを、よい点(Keep)、課題点(Problem)、工夫・挑戦する点(Try)に整理し、次の授業につなげます。
 ※本校ではこのような授業改善の取組を行っているのでそれを活用して教育実習生の協議を行いました。
 
 3名の先生たちは、先週来たばかりとは思えないぐらい、子供の様子をしっかり捉えて、子供の小さな反応を丁寧に拾いながら授業を進めていました。
 算数の時計の授業、遊びの指導での絵の具を使った制作活動、生活単元学習でのオリンピックをテーマにした授業、どの授業も子供たちは自分のがんばっている姿、できている姿を見てほしいという気持ちがあふれたとても意欲の感じられる授業でした。
 これまでの7日間で子供との関係を築き、子供のことを少しでも理解しようと一所懸命考え、どうすれば子供の学びにつなげられるか頭を悩ませながらもアイデアを絞り出して授業を計画してきたのだということがよく分かりました。

 期待していたとおり、教育実習生が来てくれたおかげで本校の児童生徒も今までにない学びを得ることができました。
 来てくれてありがとうございます。
 あと2日、お互いによい経験、よい学びを得られるよう積極的に関わっていきましょう。