学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

教育実習生の研究授業

 6月21日(月)から、4名の先生を迎えて教育実習を行っています。
 期間が2週間の3名の先生は教育実習も終盤に差しかかっているところです。
 
 今日は、その3名の先生の研究授業が行われました。
 研究授業は、様々な先生が参観し、授業の後には研究協議を行います。

 こんな感じです。
  
 直接授業を見られなかった先生は、動画で授業を見ます。
 そして、先生方は、気付いたところを付箋に書き出します。
 それを、よい点(Keep)、課題点(Problem)、工夫・挑戦する点(Try)に整理し、次の授業につなげます。
 ※本校ではこのような授業改善の取組を行っているのでそれを活用して教育実習生の協議を行いました。
 
 3名の先生たちは、先週来たばかりとは思えないぐらい、子供の様子をしっかり捉えて、子供の小さな反応を丁寧に拾いながら授業を進めていました。
 算数の時計の授業、遊びの指導での絵の具を使った制作活動、生活単元学習でのオリンピックをテーマにした授業、どの授業も子供たちは自分のがんばっている姿、できている姿を見てほしいという気持ちがあふれたとても意欲の感じられる授業でした。
 これまでの7日間で子供との関係を築き、子供のことを少しでも理解しようと一所懸命考え、どうすれば子供の学びにつなげられるか頭を悩ませながらもアイデアを絞り出して授業を計画してきたのだということがよく分かりました。

 期待していたとおり、教育実習生が来てくれたおかげで本校の児童生徒も今までにない学びを得ることができました。
 来てくれてありがとうございます。
 あと2日、お互いによい経験、よい学びを得られるよう積極的に関わっていきましょう。

小4~6年生保護者の進路懇談会

 6月22日(火)、24日(木)小4~6年生の保護者を対象とした進路懇談会が開かれました。
 内容は、中学部の見学会ということで、4~6年生の保護者の皆さんにとっては、近い将来進学するであろう中学部の学習の様子を知る良い機会です。
 中学部から始まる「作業学習※」の様子を見学したり、中学部の生活について懇談したりしました。

※作業学習の様子は、6月14日(月)、18日(金)の記事を御覧ください。


 見学した保護者の皆さんがお話するのを聞いていると、
「中学生になるとずいぶん大人になるなあ。」
「うちの子もこんなにできるようになるかなあ。」
といった声が聞こえてきました。


 声を大にして言いたいのは、「大丈夫、きっとできます」ということです。
 その背景には、
1つ、『よいモデルになる先輩がいる』こと、
1つ、『保護者の皆さんが思っているよりも子供たちはたくましく育っている』こと、
 があるからです。
 
 安心してください。
 急に慌てることはありません。
 着実に一歩一歩進む子供たちの歩みを見守ってください。
 
 ただ、小学部、中学部、高等支援学校、就労等の卒後の生活とつなげていくときに、ずっと変わらずに大事にしなければならないことがあります。
 それは、「毎日同じリズムで生活すること」、「健康を維持すること」です。
 ここだけは何としても整え、維持しなければなりません。
 児童生徒であるときも、社会人になってからもそれは変わることはありません。

 これができていないと学校での学習や卒業後の生活が大きく揺らぐことになるからです。

 今から整えていきましょう。
 もうすでに整っているという人は、できるだけ自分でそれが維持できるようにしていきましょう(朝起こしてもらっている人は自分で起きる、着る服を準備してもらっている人は自分で準備するなど)。

 
 

 

教育実習が始まりました。

 今日から4名の教育実習生が本校で実習をしています。
  
 始めに校内を一巡して小学部1年生から中学部3年生までの学習の様子を参観していただきました。
 本校の子供たちは、お客さんが来ることをとても喜ぶのですが、今回は特に「どこから来たんですか?」「いつまでいるんですか?」と若い教育実習生の先生に興味津々です。
 
 中には、給食のときに近くの席になってどきどきしてしまった子供もいたようです。
 でも、ちょっと緊張しながらも関わりたいという気持ちの方が上回ったようで、食べ終わった後、とてもいい笑顔で会話を楽しんでいました(もちろんマスク着用、距離確保です)。

 これから2週間又は3週間、教育実習生にはしっかり学んでいただくのはもちろんですが、本校の子供たちにも教育実習生との関わりから様々なことを学んで欲しいと思います。

校内実習最終日

 1週間にわたって行ってきた校内実習も今日が最終日です。
 
 1週間継続して作業を続けるということでだいぶ疲れているはずですが、初日に紹介したとおり、ペース配分が上手くいったためか、生徒たちも先生たちも元気にがんばっています。
 
 初日に畑班の写真を掲載したので、今回はほかの5つの班の活動を紹介します。
 
 まず、紙すき班。
 原料となる紙をちぎって      ミキサーでさらに細かく       マスクケースやポチ袋など
   
 
 木工班。
 丁寧にやすりがけ          まな板、スマホスピーカーなど
  
 
 家庭班。
 織機で丁寧に            コースター、巾着袋など
  

 リサイクル班。
 シュレッダー             空き缶運び              缶つぶし
   
 
 環境整備班。
 職員室のごみ回収         廊下の拭き掃除
  
 
 写真を撮っていて感じたのは、みんながんばっているのはもちろん、意欲的だなということです。
 いつもはちょっとやんちゃな生徒も床掃除のやりがいに目覚めたのか、自分で汚れを見つけてはせっせと床磨きに取り組んでいました。「きれいになった」と言われて満足そうな表情をしています。
 担任の先生は、「求められる仕事をして、褒められる」これにつきるなあとお話ししてくれました。まさに、他者に求められる、他者に感謝されるということが、人の原動力なのだと思いました。

 実り多い校内実習になったなと思います。中学部の皆さん、お疲れ様。ありがとう。

第2回いじめ防止委員会

 本日、令和3年度第2回いじめ防止委員会が開かれました。

 
 今回は、第1回生活アンケート※の集約結果について確認し、協議を行いました。
 ※生活アンケート:児童生徒が普段の生活の中で困っていること、こうなりたいとおもっていることなどについて把握するためのアンケート

 今回も児童生徒本人が回答してくれたり、保護者が本人の気持ちを代弁する形で回答してくれたりして皆さんの思いがよく伝わってきました。
 なかでも、こんなときはちょっと悲しいという気持ちを絵に描いて表現してくれた生徒もいました。自分の気持ちを素直に表してくれているのだなと感じます。
 
 こうした中から、いじめの予兆を早期に発見し、早急に対応することを目的として、皆さんの思いをしっかり受け止め、どう捉え、どのように対応するかについて話し合いました。
 
 いじめ防止専門員の浦邉氏から、コミュニケーションの課題が多く挙げられており、自分の気持ちを上手に表現できないことによって他者とのやりとりの中でトラブルに発展しやすく、それが積み重なるといじめということにつながってしまうことがあるという指摘がありました。私たちが普段行っている絵カードやサインなどを使ったコミュニケーションの学習を通して相手と気持ちを共有することもいじめの未然防止につながるのだなと認識を新たにしました。

 さらに、私たちは指導する場面において注意することに意識が向きがちであるが、良いところに着目して褒めることを忘れてはいけないというお話もいただきました。自己肯定感を高め、安定した気持ちで過ごすこともいじめの未然防止につながることですね。

 そう考えると、普段の指導であれを教えた、これを教えた、○○ができたということだけでなく、どのように教えるか、その中で子供たちは何を感じているかというところに思いを至らせることが大切なのだと思いました。

 自分を表現でき、自分を認められる環境の中ではいじめのもとになるトラブルも起きにくいのかなと思います。

 家庭、関係機関と子供たちの思いを共有できるように、そして同じ視点で褒めてあげられるようにこれからも連携・協力を進めていきたいと思います。