八二養の日々
小4~6年生保護者の進路懇談会
内容は、中学部の見学会ということで、4~6年生の保護者の皆さんにとっては、近い将来進学するであろう中学部の学習の様子を知る良い機会です。
中学部から始まる「作業学習※」の様子を見学したり、中学部の生活について懇談したりしました。
※作業学習の様子は、6月14日(月)、18日(金)の記事を御覧ください。
見学した保護者の皆さんがお話するのを聞いていると、
「中学生になるとずいぶん大人になるなあ。」
「うちの子もこんなにできるようになるかなあ。」
といった声が聞こえてきました。
声を大にして言いたいのは、「大丈夫、きっとできます」ということです。
その背景には、
1つ、『よいモデルになる先輩がいる』こと、
1つ、『保護者の皆さんが思っているよりも子供たちはたくましく育っている』こと、
があるからです。
安心してください。
急に慌てることはありません。
着実に一歩一歩進む子供たちの歩みを見守ってください。
ただ、小学部、中学部、高等支援学校、就労等の卒後の生活とつなげていくときに、ずっと変わらずに大事にしなければならないことがあります。
それは、「毎日同じリズムで生活すること」、「健康を維持すること」です。
ここだけは何としても整え、維持しなければなりません。
児童生徒であるときも、社会人になってからもそれは変わることはありません。
これができていないと学校での学習や卒業後の生活が大きく揺らぐことになるからです。
今から整えていきましょう。
もうすでに整っているという人は、できるだけ自分でそれが維持できるようにしていきましょう(朝起こしてもらっている人は自分で起きる、着る服を準備してもらっている人は自分で準備するなど)。
教育実習が始まりました。
始めに校内を一巡して小学部1年生から中学部3年生までの学習の様子を参観していただきました。
本校の子供たちは、お客さんが来ることをとても喜ぶのですが、今回は特に「どこから来たんですか?」「いつまでいるんですか?」と若い教育実習生の先生に興味津々です。
中には、給食のときに近くの席になってどきどきしてしまった子供もいたようです。
でも、ちょっと緊張しながらも関わりたいという気持ちの方が上回ったようで、食べ終わった後、とてもいい笑顔で会話を楽しんでいました(もちろんマスク着用、距離確保です)。
これから2週間又は3週間、教育実習生にはしっかり学んでいただくのはもちろんですが、本校の子供たちにも教育実習生との関わりから様々なことを学んで欲しいと思います。
校内実習最終日
1週間継続して作業を続けるということでだいぶ疲れているはずですが、初日に紹介したとおり、ペース配分が上手くいったためか、生徒たちも先生たちも元気にがんばっています。
初日に畑班の写真を掲載したので、今回はほかの5つの班の活動を紹介します。
まず、紙すき班。
原料となる紙をちぎって ミキサーでさらに細かく マスクケースやポチ袋など
木工班。
丁寧にやすりがけ まな板、スマホスピーカーなど
家庭班。
織機で丁寧に コースター、巾着袋など
リサイクル班。
シュレッダー 空き缶運び 缶つぶし
環境整備班。
職員室のごみ回収 廊下の拭き掃除
写真を撮っていて感じたのは、みんながんばっているのはもちろん、意欲的だなということです。
いつもはちょっとやんちゃな生徒も床掃除のやりがいに目覚めたのか、自分で汚れを見つけてはせっせと床磨きに取り組んでいました。「きれいになった」と言われて満足そうな表情をしています。
担任の先生は、「求められる仕事をして、褒められる」これにつきるなあとお話ししてくれました。まさに、他者に求められる、他者に感謝されるということが、人の原動力なのだと思いました。
実り多い校内実習になったなと思います。中学部の皆さん、お疲れ様。ありがとう。
第2回いじめ防止委員会
今回は、第1回生活アンケート※の集約結果について確認し、協議を行いました。
※生活アンケート:児童生徒が普段の生活の中で困っていること、こうなりたいとおもっていることなどについて把握するためのアンケート
今回も児童生徒本人が回答してくれたり、保護者が本人の気持ちを代弁する形で回答してくれたりして皆さんの思いがよく伝わってきました。
なかでも、こんなときはちょっと悲しいという気持ちを絵に描いて表現してくれた生徒もいました。自分の気持ちを素直に表してくれているのだなと感じます。
こうした中から、いじめの予兆を早期に発見し、早急に対応することを目的として、皆さんの思いをしっかり受け止め、どう捉え、どのように対応するかについて話し合いました。
いじめ防止専門員の浦邉氏から、コミュニケーションの課題が多く挙げられており、自分の気持ちを上手に表現できないことによって他者とのやりとりの中でトラブルに発展しやすく、それが積み重なるといじめということにつながってしまうことがあるという指摘がありました。私たちが普段行っている絵カードやサインなどを使ったコミュニケーションの学習を通して相手と気持ちを共有することもいじめの未然防止につながるのだなと認識を新たにしました。
さらに、私たちは指導する場面において注意することに意識が向きがちであるが、良いところに着目して褒めることを忘れてはいけないというお話もいただきました。自己肯定感を高め、安定した気持ちで過ごすこともいじめの未然防止につながることですね。
そう考えると、普段の指導であれを教えた、これを教えた、○○ができたということだけでなく、どのように教えるか、その中で子供たちは何を感じているかというところに思いを至らせることが大切なのだと思いました。
自分を表現でき、自分を認められる環境の中ではいじめのもとになるトラブルも起きにくいのかなと思います。
家庭、関係機関と子供たちの思いを共有できるように、そして同じ視点で褒めてあげられるようにこれからも連携・協力を進めていきたいと思います。
学校評議員会
説明する校長先生
「大規模改修終了後の教育活動」、「新型コロナウイルス感染症対策」が大きな柱でした。
1点目について、大規模改修が終わったことで、教室にゆとりができ、多目的室が確保されたため、教育活動が柔軟に展開できていることが話題になりました。
その中でも図書室について、これまでの「仮の図書室」を知っている評議員の皆様から、格段に図書室らしくなったと褒めていただきました。
「学校の中でも図書室は大切な場所、環境が整えられたことに加え、本に親しむ工夫もされていていいですね。」とおっしゃってくれた評議員さんもいました。
寄贈いただいた図書、これからいただく予定になっている図書もあります。これからもさらに充実させていきたいなあと思います。
2点目については、今回のメインテーマにもなっているところです。
感染防止対策、教育活動の工夫等について様々な視点からご助言いただきました。
その中で、「これまでやっていたことを変えるチャンスでもある」というお話をいただきました。
私たちが考えてきたことを後押ししてもらっているようでとても心強く感じました。
コロナ禍で苦労しながら取り組む中で改めて整理したことを、今後の教育活動に生かしていきたいと思います。
お忙しい中、貴重なご助言をいただいた評議員の皆様、ありがとうございました。
校内実習で学ぶこと
生徒たちが作業学習で取り組んでいることを集中的に行う期間です。
畑班 畝を立てています 畝の上面をならしています
私は、つい気合いを入れてがんばろうと思ってしまう質なのですが、学習の様子を見ていると、張り切る子供たちの意欲を受け止めつつ、肩の力を抜いてあげる言葉掛けが聞かれました。気合いを注入したい私としては、少し拍子抜けしてしまいましたが、よく考えてみるとその真意が分かりました。
普段の作業学習はせいぜい2時間、外に作業に行っても半日程度で終了です。
しかし、1週間の実習は、1日に作業をする時間が長いこと、作業を毎日続けるということなど、いつもとは比べものにならない負荷が掛かるのです。だから、ペース配分を大切に考え、最終日まで作業を続けられるようにしているのだなと思いました。
スタートダッシュだけよくても、最後まで持続できなければ「できなかった」ことだけが残ります。最後までやりきった実感が「できた」という達成感につながります。そう考えると、やはりペースというのは大切です。最初は先生が調整しながら、少しずつ自分でコントロールできるように。
校内実習にはそういう面の学習効果もあったか・・・。改めてその意味を知りました。
スクールバスが12台の朝
来年度、本校に入学・転学を考えている方を対象に、学校のことを説明したり、授業の様子を見ていただいたりしています。
その中で、「本校では、スクールバスを6台運行しています。今年は、感染症防止対策のため、乗車人数を半分程度に減らすため、乗車率の高い朝の時間帯は、12台で運行しています。」と説明しています。
そう説明していて、12台で運行しているバスの様子をまだ知らない方もいたかもしれないと気付きました。そこで朝の様子を少し紹介します。
校門脇にいつもの6台のバスが駐まり、
駐車場の奥の方にさらに6台が駐まる。
このほかに送迎サービスの車、保護者さんも入ってきます。
どこかのバスターミナルかと思うほどの光景です。
その中を、
バスから降りてくるおよそ160人の子供たち、
送迎されてきた30人の子供たち、
12名の添乗の先生、
12名の介助員さん、
そして出迎えに出る先生たち数十名が行き交います。
活気があって1日のスタートを感じる時間であると同時に、安全面で細心の注意を払わなければならない時間でもあります。
ですから、安全のための約束がいくつかあります。
例えば、「車が動くときは、歩行者用の信号を赤にしてその場で止まる」という約束。
初めのうちは信号のカードやミニチュア信号をもって子供たちに「赤」であることを伝え、一緒に止まって待つように指導している姿が見られます。
また、待つときに手持ち無沙汰だとすぐに動きたくなってしまうので、子供たちが好きな歌を歌ったり、ちょっと体をブルブルさせて遊んだり、様々な工夫をしながら待つということができるようにしている姿もよく見ます。
1年生のときに泣いていたあの子が、今は余裕の表情で止まって待てる、という姿を見ると積み重ねが持つ力の大きさを感じます。
遊びの場面や学習の場面では待つ時間は少ない方がいいのですが、このような安全に関わるところでは待つこともとても大切なことですね。止まれないと事故に遭ってしまいますから。
毎日、毎日、信号に合わせて止まるということの繰り返しですが、その中で子供たちは自分をコントロールすることも学んでいるんだなと思います。
朝と帰りの日常的な光景ですが、そういう目で見ると一歩一歩確実に成長している子供たちの姿を感じることができます。
今は「なんで止まらなきゃいけないんだよ~」と思っているであろうあの子も、いつか信号に合わせて行動できるようになるんだろうな。その日がくるのが楽しみです。
眼科検診をきっかけに「見る」大切さを考えた
何事も心配しているのは私だけのようで、子供たちは落ち着いた様子で検診を受けていました。
※個人的に、目に何か近付いてくる恐怖は耐えがたく、歯科検診よりも眼科検診の方が緊張感が高いです。
学校では、視力検査と眼科検診で子供たちの「見え」に関する情報を得ています。
視力検査ではどれくらいの解像度があるか(細かいところが見えるか)を測ることができます。
眼科検診では、目の病気があるかどうかを調べることができます。
視力がよく、眼病もなければ、ちゃんと見えているはず、なのですが、必ずしもそうとは言いきれないのが難しいところです。
このほかにも、目を動かす力、見るべきものとそうでないものを区別する力など様々な力が総合的に絡み合って「見る」ということができているということを意識しておかなければなりません。
また、ものを見る経験をしないと、見える目を持っていてもしっかり見ることはできないのだそうです。
ですから、視力検査や眼科検診で見る力の基盤となることを把握し、必要であれば治療やめがね等の補助具の調整をすることが前提となりますが、学習や生活の中で多様な「見る」経験ができる機会を用意することが大切になります。
具体的には、ゲームやテレビ、動画視聴などの一方的に入ってくるものの時間を減らし、自分から見ようとするもの(絵本、間違い探し、積み木、ブロック、プラレール、パズル・・・)を増やしていくということになります。
そういう活動は、大人と子供の共同活動になりやすいのもよいところ。
子供の頃の気持ちに戻って一緒に楽しんでみてはいかがですか。
避難訓練に学ぶ、事前と事後の学習の大切さ
今年3月に校舎の大規模改修工事が完了したことから、今回初めてグラウンドへの避難を行いました。
子供たちも、私たちも初めてということで、前日までに先生方は様々な疑問を出し合い、確認しながら訓練当日に備えていました。災害時のことなので、確認しすぎということはありません。イメージがしっかりできるまで、納得ができるまで確認するというのはとてもよいことです。
<ちょっと脱線>
本校は教員の数も多いので、「おっ、そういうところに気付くか!」と感じることが多くあります。多くの目で、様々な角度から物事を見ることができるというのが本校のいいところだなと思います。今回初めての場所への避難ということで、先生方の力が結集する機会となり、校長先生の言う「みんなで、みんなを」につながる取組になったなと思いました。
さて、初めてのことというのは、私たち以上に子供たちも不安なはずです。
特に、小学部の1年生はどうかなとちょっと心配していました。
ところが・・・
一人で 友達と一緒に 先生と一緒に
訓練放送に驚きながらも、見事に机の下に避難することができていました。
話を聞いてそれも納得。
事前に、隠れる練習をしたり、避難経路を確認して一度動いてみたりしっかり学習を積み重ねていたそうです。
さらに、不安な気持ちに打ち勝つためには、友達とのつながり、教師との信頼関係がとても大切なのはいうまでもありませんが、そういったところも普段からの積み重ねが生きたのかなと思えました。
そうした避難の様子を見ていた校長先生は、講評の中で子供たちをたくさん褒めてくれました。
「ヘルメットはみんなの命を守るもの。しっかり被って避難できて○」
カメラから広がる楽しいやりとり
今日は、小学部1年生と一緒に「一本松」まで散歩に出掛けてきました。
私は一人の男の子と一緒に歩くことになりました。
とってもおしゃべりな子で、最初からたくさんお話してくれました。
「ママの車(と同じ)。」⇒「ママは白い車なんだね。」⇒「うん。」
「あっ、たんぽぽ。」⇒「いっぱいあるね。一つとってもいいかな。」⇒「いいよ。」
そんなやりとりをしながら歩いていきました。
私が写真を撮ろうとデジタルカメラを取り出し、前を歩く友達の様子を撮り始めると、急に草むらに向かって走り出しました・・・。
「戻っておいで・・・」と言いかけて思わず笑ってしまいました。
何と、草むらの中でポーズをとってこちらを見ているのです。満面の笑みで。
「写真撮るよ。ハイチーズ。」そう言って写真を撮りました。
撮り終えると満足そうに私のそばに来て彼はこう言いました。「先生、あっち。」
そしてカメラを貸してというように手を差し出してきました。
彼が撮ったのがこの1枚。
このポーズも彼の指示でした。
この指の先には、彼が気に入って何枚も撮影したものがあります。
木の枝がとてもきれいです。
カメラを取り出したことで、こんなに楽しいやりとりが生まれました。
お互いの役割を交代しながら、何度も写真の撮りあいっこをしました。
とても充実した時間でした。
最後に、彼の発想が生きた1枚。フェンスをうまく使っています。
「がお~っ。」⇒「ライオン?」⇒「うん。」
小学部の学年集会で培う力
その中でも、子供たちの学習ペースや学習内容が似ているなどの視点から、効果的な学習を進めるためにそれぞれ4つのグループを作って普段の学習を進めています。
そうすることでメリットがたくさんあるのですが、唯一?のデメリットが、同じ学年の子供でも、一緒に学習する機会が少ない子供が出てくるということです。
同じ学年の友達とのつながりを大切にする場、いつもとは違う学習集団の中でも他者と一緒に活動できる場として、小学部の「学年の会」は大きな意味をもって実施されています。
全校集会や小学部集会も他者と関わる場としての機能がありますが、学年の会の20人前後という集団規模は、関わりが生まれやすいちょうどよいサイズだなあと感じています。
今日も友達と関わるための様々な工夫の下、学年の会が行われていました。
1年生はパラシュートをばさばさと上下に動かしたり、みんなで同じ方向に動いたり・・・、みんなの動きに合わせながら活動するということを大切にしているように見えました。
3年生は、体育館で一堂に会し、進行役の児童のパソコン操作によって提示画面が変わっていきます。それぞれの役割をしっかり果たすということを大事にしながら活動が展開されていました。
場所の関係もあるのですが、4年生以上になると事前に撮影した動画等を使いながら間接的に友達の活動を見るということでも活動が成立していました。
小さいときから段階的に友達への意識を育て、他者に合わせて動くなど一緒に学習する気持ちを育てていくと、「コロナで緊急事態宣言が出されたからリモート学習を」と言われたときにもしっかり人を意識して学習できるのかもしれないなと思いました。
人と一緒に学習するということは、どんな時代になっても変わることなく大切にされなければならないことですね。
子供たちの成長から改めてそんなことを考えた学年の会でした。
これからも多様な活動に取り組みながら、他者と一緒に学ぶことの楽しさ、意味を感じてもらえたらいいなあと思います。
今日から参観日。見に来てくれてありがとう。
参観日なのに、「今日から」という表現を不思議に感じた方がいるかもしれません。
本校では感染症防止対策として、一度に来校する人数を極力減らすため、学年ごとに参観日を開催することとしたため、今日から28日(金)までの間に9回参観日があるのでこのような表現になります。
今日は、中学部3年生の保護者の方が来校しました。外から人が入る機会が少なかったこともあり、保護者の皆さんがいらっしゃって少しうれしい気持ちになったのは私だけでしょうか?
子供たちの様子を見ていると、どうやら子供たちもうれしいようです。
なぜうれしくなるのでしょうか。
私の場合は、『子供たちが成長した姿を見てもらえるから』、子供たちの場合は、『がんばっている自分を見てもらえるから』ということが大きいように感じます。
『自分のことを見てほしい』という気持ちは、成長している証です。
自分に自信があるから見てほしいし、できる実感があるから見てほしいのだと思います。
そうした子供たちの気持ちに応え、成長にしっかり目を向けてくれるのが、大好きな保護者の皆さんであれば、さらに子供たちは力強く成長することでしょう。
だから保護者の方に見ていただく機会というのは本当に貴重です。中止にならなくてよかった。
お忙しい中、参観日に出席し、子供たちの学習を見ていただいてありがとうございます。
これから参観日の学年の皆さんもどうぞよろしくお願いします。
不審者対応訓練
大館交番と是川交番の警察官の協力を得て、不審者が侵入した際の対応の基本、危険なものをもっている場合の対応などについて訓練を行いました。
教室に不審者が来たときの対応訓練
先生たちはどうしても自分の身を盾にして守ろうとする傾向が強いのですが、自分の身を守らなければ子供の命も守れなくなってしまいます。
相手との距離をとるために、身近な物を盾にすること、間にものを置くことなどを助言していただきました。
さすまたを使った訓練
さすまたも使い方を知らなければただの棒・・・。
ちょっと使い方を変えるだけで、抜群の威力を発揮することが分かりました。
訓練はしたものの、大前提として、学校に不審者を入れないことがまず大切なことです。
保護者の皆様には学校の出入りで御不便をおかけしておりますが、児童生徒の安全・安心のため、必ず受付(事務室)をしてから入校していただきますようお願いいたします。
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、校内への立ち入りは極力控えていただき、玄関でのやりとりで対応しています。御理解と御協力をお願いします。
2か所での小学部歓迎会から思うこと
今年は、新型コロナウイルス感染防止対策をしながらも子供たちがお互いの姿が見える形での実施を検討し、密にならない人数を考慮して、体育館と音楽室に分かれて実施することにしました。
1年生も体育館と音楽室に分かれて2会場でそれぞれに歓迎会をするスタイルでした。
みんなで一堂に会することはできませんが、その分一人一人の活躍の場がたくさんあるなと感じました(例えば、1か所でやれば司会は1人ですが、2か所でやると2人ですね)。
今まで通りということでやっていたら、こういう感じ方は、できなかったかもしれません。
新型コロナウイルス感染防止対策をしながら、制限のある中で実施していくことでこれまでのやり方の良さ(みんなで一緒にできるなど)にも気付くし、今まで見落としていた大切なこと(子供の学びの機会はまだまだあることなど)にも気付きます。
体育館 音楽室
新型コロナウイルスに対応し、様々な工夫をしながら、今までにない形をとることで新しい学び方が見えてきます。それが今まで見過ごしていた大切な学びのスタイルなのかもしれません。それをうまく生かすことができれば、新型コロナウイルス感染防止対策を経て、学校での学びは一段上のレベルに行けるのかもしれません。
これが、校長先生の言う「HSP(八二養新学習スタイルプロジェクト)」の意図するところなのだろうと思います。
新型コロナウイルス感染防止対策をしながらの教育活動はまだまだ続きますが、その中から一つでも今後の教育活動の充実につなげられる視点を得られるようにしたいなと思います。
思わず走り出したくなるグラウンド
昨年度は新型コロナウイルス感染防止のため、PTAの環境整備作業がなかったこともあり、いつもの年よりもグラウンドに草が目立つ状況でした。
中学部の生徒たちは、トラックの部分に生えた草を丁寧に抜き、トンボとブラシでならしていました。
その様子を見ながら、中学部主任と立ち話をしているときに、「仕事が終わったらランニングしてから帰りたくなりますね。」という言葉が私の口を突いて出ました。
きれいなグラウンドという環境が、元陸上部の私に走りたいという気持ち、走ることの意味を与えてくれました。
このように環境が人や動物に与える意味のことをアフォーダンスと言います。
草ボーボーのグラウンドは、私のやる気をなくし、何もしなくていいという意味を与えてくれていたのですが、中学部の生徒たちには草を取る、きれいにするという意味を与えてくれたのかもしれません。
それぞれが持つ経験によってどのような行動が誘発されるか様々だと思いますが、今回の中学部の生徒たちの作業は、私だけではなく、本校の児童生徒、教職員にいろいろな意味を与えてくれることは確実です。「やりがい」のある作業でしたね。
さて、コロナ禍で思い切り体を動かす機会が減っている中ですが、きれいなグラウンドとちょうど暖かくなってきた気候という環境から、みんな「体を動かそう」というメッセージを受け取ってくれたらうれしいなと思います。
そう考えながら、子供たちにとっては私たち大人も環境の一部だということが頭に浮かびました。若いときによく言われていたことです。改めて、子供たちの行動は大人という環境次第という面もあるということを肝に銘じ、子供たちに様々な意味を届けられるようになりたいと思いました。
第1回いじめ防止委員会が開かれました。
今日は、いじめ防止専門員を委嘱した浦辺先生にも出席いただき、本校のいじめ防止の基本方針やいじめの防止体制について確認しました。
全員で確認したのは、まず子供たちの声に耳を傾けること。
本校では、生活アンケートを年3回実施しており、一昨年、子供たちが自分の気持ちを素直に表現してくれるようにアンケート用紙を工夫しました。そうすると、子供たちが自分の思いやこうなりたいという願いなどを自分の言葉で書いてくれるようになりました。
そうした子供の素直な声や行動がポジティブな方向に向いているのか、逆にネガティブな方向に向いているのかを感じ取ることによって、子供の心のありようを捉え、それに沿った関わりをしていきたいと思います。そのためには、、保護者の皆さんの感じ方などをお知らせいただくことも大切です。家庭と学校、関係する施設での情報交換をしっかりしていきたいと思います。
このことは、いじめがあった場合でも、できるだけ早期に発見する上でとても大切なことであると考えています。
そして、いじめに気付いたら、マニュアルに沿った迅速な対応をすること。
対応が遅れれば、いじめられた側もいじめた側も心の傷は深くなってしまいます。関係する職員で情報を共有し、望ましい解決に向かう方法を整理して対応していきたいと思います。
今回の委員会では、子供の声を聞いたり、保護者の皆様の感覚をお伝えいただいたりすることが何よりも大切になるということを改めて確認しました。そういった情報のやりとりが出来る前提には何を置いても信頼関係がなければなりません。面談や連絡帳などを通して、小さなことでも普段からやりとりを重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
緊張を乗り越えた先に ~全校集会①~
今日は、新しい生徒会役員が自己紹介をすることになっていました。
始まる前の様子から、緊張感が伝わってきます。
司会を担当した集会委員会の女子生徒は、昨年度も全校集会を経験していることもあり、始まる前のトークも絶好調!進行も滞りなく進めていきます。
その様子を見て、生徒会役員の3名の男子生徒も意を決し、マイクの前に立って、用意していた自己紹介をしっかりすることが出来ました。
終わった後の穏やかな表情を見て、相当緊張していたのだなと改めて彼らの気持ちに思いを巡らせました。
緊張の中、よくがんばったと思います。様々な重圧を感じながら、自分らしくやりきることは、口で言うほど簡単ではありません。緊張にのまれて力を発揮できない場合もたくさんあります。だからこそ、経験を重ねることが大切なのだと思います。
今日の緊張を乗り越えた3人は、確実にバージョンアップしたはずです。次の全校集会からは、生徒会役員が進行を務めることになっています。
きっと今日の経験が生きることでしょう。期待しています。
歯科検診で感じる成長
私は、一人の男の子に密着取材することにしました。
その子は、昨年の歯科検診では、検診の教室に入ることが出来ず、廊下で先生の膝の上に座りながら、何とかがんばって口を開けていたRくんです。
昨年度の歯科検診の記事にも登場したRくんです。
私は、最近の学習の様子を見ていて、今年はきっと一人で歯科検診を受けることが出来るのではないかと期待していました。
Rくんは、頼まれたことにしっかり応えられる、自分のやるべきことを確実に行う、約束を守ってがまんするなど、周囲の状況や他者を意識して自分の行動をコントロールできるようになってきていました。これは成長を見るいいチャンスだと思ったわけです。
検診の列に並んでいるときから、「僕はがんばるよ。」とアピールしながら、いざ歯科医の前へ。
今日のRくんの様子
予想通り、「はい口開けて~。」という歯科医の言葉に合わせて大きく口を開け、しっかり診てもらうことができました。
歯科検診が出来るようになるには、もちろん慣れも必要ですが、子供自身が周りの物事をどう受け止めるか、それに合わせて自分の行動をどれだけコントロールできるかといった子供自身の総合的な発達も大きく関係しているのだということがよく分かりました。これは他のことでもそうですよね。
私たちの指導はそういう面から子供たちを支えるものになっているのだと認識を新たにしました。
期待の目で見ていたのは、私だけではなかったようで、その様子を見ていた先生たちも彼の成長を喜んでいました。
成長の瞬間に立ち会えるうれしさを味わうと、そういう瞬間をたくさん作れるようにがんばろうという思いが湧いてきますね。
入学式
今回は、学部ごとに、新入生と保護者、式の進行に関わる教職員のみで入学式を実施しました。
それぞれの式の雰囲気を短く表現すると、
中学部の式は、「再会の喜びの中、自分で判断する。」でしょうか。
久しぶりの登校で少しうれしい気持ちになりつつも、式の最中は司会の言葉に合わせてしっかり行動することができていました。卒業式と違って、練習をする時間もないのですが、それでもしっかり動けるのは小学部(小学校)の積み重ねがあってのことでしょう。
小学部の式は、「お母さんお父さんに支えられながら、新しいことを受け止める。」でしょうか。
様々なことに興味をもち、いろいろ探索して回っていた子供たちでしたが、式が始まるとお母さんの膝の上だったり、お父さんの抱っこだったり、それぞれの落ち着きどころに収まりながら、進行に合わせて一緒に立ったり座ったり、礼をしたりしていました。
私は、司会をしながら思わず頷いてしまいました。誰かの支えを受けながらでも、新しいことを受け止めて応じていくことがすべての始まりのように思います。
それぞれの年齢に応じて、式へ参加しようとする姿がほほえましく、明日からの学習活動への期待がどんどんふくらんできました。明日から元気に登校してきてくださいね。一緒に学習するのを楽しみに待っています。
生徒会長の挨拶 100点の出来でした。 新入生代表挨拶 立派な態度に感激しました。
※生徒会長は、中学部、小学部の入学式で歓迎の言葉を述べました。
小学部新入生の保護者の皆さんが、生徒会長の姿を見る目は、うちの子も中学生になったらあんな風になれるかな?という憧れの目のように感じました。
入学式の準備
机、いすのセッティング 校旗の準備 校旗の据付
仕上げのモップ掛け 生徒会長の歓迎の言葉練習
新入生を迎えることを楽しみにしていること、そして丁寧に迎えようとしていることが皆さんの働きぶりから伝わってきましたよ。
明日の入学式は一緒には出来ないけれど、その思いは必ず伝わるはずです。
気持ちのこもった準備、ありがとうございます。
令和3年度スタート
校長先生は、式辞の中で、
「手洗いや手指消毒を徹底し、みんなで「健康」で「安全」な学校を作りましょう、そして、安心して皆さんの「考える力」を発揮し、アイデアあふれる学習が展開されることを期待しています。」とお話しました。
感染症の不安が消えない中、本校教職員、児童生徒がみんなでお互いの安全と安心を守れるようにしなければならないのだと改めて身の引き締まる思いがしました。子供たちも同じように感じてくれたことでしょう。校長先生を見つめる目は真剣そのものでした。
そんな姿を見て、ある先生が、新3年生が立派すぎて・・・と話していました。確かに。
自分たちが最上級生であるという気持ちがそうさせるのでしょうか?
置かれた環境で人は育つという面もあるのだなと思いました。そういう意味では、制限のある中でも様々な環境に子供たちを置いてあげられるようにしていかなければならないなと気持ちを新たにしました。
さて、今日は新任式も行われました。
令和3年度は36名の新任の先生方をお迎えしました。・・・多いですね。
でも、新任者代表挨拶で外崎教頭先生がお話しになったとおり、人と会う回数、話す回数が多くなれば仲良くなれるはずです。
「PTA新聞の職員紹介号(5月発行)を見ながら一人一人確認して話し掛けてみましょう。」という実行に移しやすい具体的な提案もありました。実際にやってみましょう!
修了式&離任式
修了式では、修了証書授与の際の、呼名に対する返事、起立がポイントです。
みんなそれを意識してしっかりがんばりました。
もう一つがんばっていた生徒たちがいます。いつも元気で、先生が何か言うと「はい!」と元気に返事をする生徒たちです。「返事の場面ではいいけど、その他の式中は静かにね。」前日に担任の先生と確認し、がんばるぞ!と気合いを入れていた子供たちです。
そういうことを意識してか、式中の顔がとても真剣です。私は、司会をしながら、その真面目な努力を見て、つい表情が緩んでしまいました。ついやってしまうことを意識してがまんできることはとても立派なことですね。私も見習わなければいけないなと思います。
さて、1年の終わりにはお別れもつきものです。修了式に続いて離任式も行われました。
新型コロナウイルスの影響で、あまり接触できないのが残念ですが、最後は花道を作って、拍手でお見送りしました。
大好きな先生と別れるのは寂しいけど、それぞれに新しい環境でがんばっていきましょう。
生徒会役員任命式
新しい生徒会長、副会長が壇上で校長先生から任命書を受け取りました。
私はフロアから生徒の背中を見ていたのですが、任命書を受け取る生徒の手に力が入っているのを感じ、どんな顔で受け取っているのだろうと興味が湧いてきました。
そこで、カメラマンという特権で、ステージに上がり、校長先生の後ろから撮影することにしました。
思った通り、引き締まったいい表情で、校長先生と目で会話しているかのような任命書の受け渡しでした。「頼むよ」「はい、任せてください」、声はなくてもそういう思いがビシビシと伝わってきました。
令和3年度の生徒会活動に期待しましょう。
受賞おめでとう3
第18回全日本年賀状大賞コンクール版画部門小学校4~6年生の部で、小学部6年生の齋藤翔さんが審査員特別賞を受賞しました。
いつも飛行機や車など緻密な絵を描いているのは見ていました。版画でも繊細な表現が出来るんだな~と感心してしまいます。
今日は、本校の離任式に出席したあと校長室で校長先生から賞状を授与されました。
授与されるときも、一つ一つの動きがピッ、ピッとかっこよく、翔くんらしさ全開の授賞式となりました。
中学部でも、らしさを発揮して活躍してほしいです。
音読発表会
今年がんばってきたことのまとめをしている学級がたくさんありました。
その中で、目にとまったのが「音読発表会」です。
卒業生の担任の先生を審査員に招いて、日頃の練習の成果を発表しようという試みです。
いつもと違う人が教室にいることで、子供たちの様々な気持ちの動きが見えます。発表会が始まる前に、練習している子供たちは、緊張していたり、張り切りすぎていたりいつもの力を発揮できるかな?と感じるところもありました。
しかし、担任の先生たちが言葉を掛けると見事に気持ちを切り替えて自分の持っている力をしっかり発揮して音読発表に臨むことができていました。
後から考えると、担任の先生たちはそういう心の動きも織り込み済みで、発表の機会を用意したのかなと思いました。
当たり前と言われればそれまでですが、一人一人の力を発揮できるように一人一人の状況に応じて言葉を掛けたり、ときには環境を変えて切り替えを促したりすることが私たちの大事な役割です。長く関わってきた担任の先生だからこそ、出来る関わりというのがあるのだなと改めて感心しました。
そして何よりも、担任からの関わりにしっかり応えてくれた子供たちの成長も感じ取ることができました。音読発表の出来はもちろんですが、それ以上に1年の学習の成果を見せてもらったなと思いました。
新しい1年は新しい環境で始まることが多く、今回のような絶妙な支援はもしかしたら最初から期待できないかもしれません。見方によっては、積み上げ式に成長することに関しては少し停滞するように見えるかもしれません。でも、新しい環境で新しい関係性を作り、その中で自分の力を発揮できるようになっていくことは、横方向への成長を広げ、その後の積み上げの確固たる土台になってくれることでしょう。
新しい環境に不安を感じるかもしれませんが、これまでの学びを生かし、自分の幅を広げる機会だと思って子供たちには様々なことに挑戦してほしいです。
保護者の皆さんには、これまで身に付けてきたの子供の力を信じて送り出していただければありがたいと思います。
受賞おめでとう 2
12月1日付けの記事で紹介した和田樹夜さんの作品が、日本学校歯科医師会が主催する歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクールに青森県代表作品として出品され、佳作となりました。
おめでとうございます。
今日は、デーリー東北の記者さんが取材に来て、いろいろ質問されていました。
樹夜さんのインタビューを聞いていて印象に残ったのが、「僕は、絵を描くのが大好きです。」と元気な声で応えていたことです。
樹夜さんの絵はとても迫力があり、まさに元気を感じます。色もとてもよく考えて丁寧に、リアルに塗られています。審査した人も、「絵が好き」という気持ちと彼の「元気さ」がよく表現されているところに惹かれたのではないかと想像しました。
これからも自分の思いを存分に表現してほしいなと思います。次はどんな作品が見られるのか、楽しみにしています。
受賞おめでとう
おめでとうございます。
優希さんの作品『大きな観覧車』 賞状 メダルと盾
※「りそなグループ賞」とは
令和2年度で27回目を迎える全国特別支援学校文化祭において優れた作品に贈られる賞の一つです。
「文部科学大臣賞」「文化連盟会長賞」そして「りそなグループ賞」を受賞した作品は、全国特別支援学校長会令和4年カレンダーに採用され、全国に配布されます。
また、令和3年2月以降りそなグループ東京及び大阪本社などで展示された後、令和3年7月に和歌山県で開催される全国高等学校総合文化祭に出展されることになっています。
本日、校長室で表彰式が行われました。
表彰式には、多くの取材陣が訪れました。その数を見て、改めてこの賞の価値というか、大きさを感じた次第です。
これが囲み取材? 作品のポイントを説明
作品を評価していただいたこと、たくさんの人に注目していただいたこと、本人にとっても、学校にとっても本当に有り難く、うれしいことでした。
今回の表彰式での一番感心したのは、優希さんの態度です。
私だったら、囲まれて取材を受けたら舞い上がって何を言っているか分からなくなってしまうと思いますが、優希さんは質問をかみしめ、言葉を選びながらしっかり答えていました。受賞したことはもちろんうれしいですが、ずいぶん大人になったなと優希さんの成長をとてもうれしく感じました。
たくさんの人に祝福され笑顔の優希さん
卒業する姿を見つめる目
小学部17名、中学部25名が卒業していきました。
いい式でした。
その理由は、子供たちの立派な姿に象徴されます。
【小学部卒業式の様子】
【中学部卒業式の様子】
本当に本番に強い子供たちでした。
今回は、その子供の姿を支える側の大人に注目して見ていました。
入場してくる我が子を見る保護者の目は本当に優しく、温かいものでした。
そして、証書授与を見る目には、緊張の色が見えました。我が子と一心同体となったように感じていたのかもしれません。
時には客観的な目で無条件の愛情を注ぎ、時には感情移入して同じ気持ちを共有する、そんな保護者の皆さんだからこそ、子供たちは自信を持って今持てる力を最大限発揮できたのだと思います。
もう一つ気付いたことがあります。先生たちのうなずきです。
返事をする時であったり、動き出しであったり、証書の置き方であったり、先生たちがうなずくポイントは子供それぞれに違いますが、その子供の頑張りのポイントを見つめる教師の目がそこにありました。小さなポイントかもしれませんが、そこを見逃さない目が子供たちの成長を支えたのは言うまでもありません。
保護者の皆さんと私たち教職員、そして関係施設の皆さんが子供たちへ向ける目が、子供たちの成長をしっかり支えているのだと改めて感じることができました。
そういう意味でも、いい式でした。
卒業しても、みんなを支えてくれる人が必ず周りにいます。
安心して、これからも成長してください。
明日の卒業式を前に
そう言えば、10年前の東日本大震災の日も当時勤務していた学校の卒業式前日でした。
準備を終えて、ほっとしていたところに大きな揺れが来たことを思い出します。
八戸市でも揺れの影響や津波の被害が出るなど大変な状況の中で、その学校でも体育館の天井が破損し、次の日に行うはずだった卒業式は、延期になりました。
延期された卒業式をどのように行うか当時の先生たちは1から計画を練り直し、いつもとは違う形ではありましたが、暖かい卒業式を行うことができました。
卒業式を明日に控えた3月11日、そのときと同じ気持ちが自分の中にあることに気付きました。
「形は違っても、思い出に残る式にしたい」という思いです。
そして、式の準備をする中で、それは児童生徒、教職員みんなの思いであることに気付きました。
10年前と置かれた状況は違いますが、いつもと同じ形ではできないということは同じです。そして今回はみんなで一緒に式をすることができないという制約があります。
式へ参加できる人数が限られるため、在校生たちは様々な工夫で自分たちの思いを伝えるしかありません。
そんな在校生の思いを、ほんの一部ですが紹介します。
1 卒業生の教室までの動線の装飾
教室へ向かう階段を彩るおめでとうの飾り
廊下にもずらり 真ん中の写真の文字は何と卒業生の顔写真をたくさん貼って書かれています。
2 控室などの会場設営
小学部の児童もパイプいす運びのお手伝い
中学部の皆さんの仕事ぶりにはかないませんが、先輩の姿に刺激を受けてがんばりました。
3 式中の送辞の動画
ここでお見せすることができませんが、在校生みんなが登場するとても温かいメッセージになっています。
※今年は、答辞も動画で事前に撮影したものを使います。卒業生一人一人が主役であるということが際立ち、成長の跡がはっきり感じ取れます。卒業生の保護者の皆さん、必見です。
制約のある中だからこそ生まれたみんなの熱い思いを明日卒業生の皆さんに届けたいと思います。
図書等を寄贈いただきました!
今日は、その贈呈式が行われました。
お礼を述べる生徒会長 感謝状を贈る小学部代表児童
本校の子供たちは本が好きな子が多く、毎日図書室へ足を運ぶ子供もいます。
前回寄贈いただいた本のあるシリーズが好きで、毎回借りていく子供もいます。
今回も、子供たちの希望や先生方がぜひこの本を読んでほしいという声を聞いていただいたので、子供たちが図書室へ行く楽しみがまた増えることになるだろうなと期待しているところです。
本校では、大規模改修も終わり、令和3年度から図書室が広くなる予定です。
子供たちにたくさん本を読んでほしいと願う私たちにとって、今回寄贈の声を掛けていただいたことは、時宜を得た本当にありがたいことでした。
本校児童生徒、職員一同感謝申し上げます。
子供たちが作った感謝状
中学部お別れ会+歓喜
1,2年生は朝から会場準備に余念がありません。
会の最中は、1,2年生の代表者だけしか参加できないので、その分の気持ちを込めて準備していました。
主会場の準備を終え、別会場で参加する生徒
会が始まると、3年生が体育館に入場してきました。
私自身はこの子たちが小6の頃からしか見ていませんが、それでも一人一人まじまじと見ると、大きくなったなあと感じます。
保護者の皆さんが、来週の卒業式で子供たちが入場してくる姿を見たら、私の何十倍も成長を感じ、胸にこみ上げるものがあるのだろうと式の最中の保護者の皆さんの気持ちに思いを巡らせてしまいました。親の気持ちになって見ていると泣けてきますね。
さて、式の途中、校長先生からうれしいニュースが発表されました。
「八戸高等支援学校普通科、全員合格です。おめでとう。」
今日は、入学者選抜の合格発表の日でもありました。
合格発表を見てから登校した生徒も、みんなと喜びを共有すべくこの瞬間まで秘密を守り通していました。校長先生の言葉の後、みんなと笑顔で喜び合ったのは言うまでもありません。
進学先もきまり、清々しい顔で1,2年生からのメッセージを聞く3年生の姿がまた一つ大きく見えました。
山形県の学校との交流
そんな中、新しい人と人とのつながりを生む取り組みが行われました。
それが、「山形県立ゆきわり養護学校」との交流です。
この取り組みは、本校の先生とゆきわり養護学校の先生が、コロナ禍のこんなときだからこそ、子供たちに新たな経験と出会いの機会を作りたい、そしてお互いに刺激し合いながら学習したいとの思いで実現したものです。
1回きりではなく、何度もやりとりをしながらお互いの学習を深め、紹介し合いました。
その学習の成果の一部が、現在、校長室前に掲示されています。
来校の際にぜひ御覧ください。
まずは、我が青森県を調べる学習。
修学旅行とも関連付けながら、じっくり、しっかり調べました。
青森県を調べる 新聞にまとめる
通常であればここで終わりがちですが、交流する相手にこの情報を届けるため、子供たちは、様々な演出を加えて動画にまとめていました。
伝えようとする気持ちがいろいろな工夫につながり、伝えることを意識するからこそ緊張も味わう。とてもよい経験をしたなあと思います。
自分のことだけではなく、相手の山形県にも興味をもち、紹介されたことをまとめたり、調べたりして、また新聞という形にまとめる。
山形を調べる 新聞にまとめる
このまとめるという作業がまた子供たちの思考を刺激します。
間接的ではありますが、こうしたやりとりをとおしてお互いの学びを刺激し合えたことは、本当に貴重な機会だったなと思います。
こうした新たな学びの機会を作ることができれば、コロナ禍においても子供たちの成長を支えることができますね。
新しい可能性を拓いてくれた若い先生方に感謝です。
全校特別清掃
小学部の1~3年生は教室や近くの廊下をメインに。
ぞうきんがけ上手です! モップがけで廊下はピカピカ! 自分の下足箱をきれいに!
小学部4~6年生は、トイレや階段などの公共スペースも。
1段1段丁寧に! 手洗い場もきれいに! 階段を拭く、力強い背中!
中学部は、みんなが使う広い体育館やいつもは手の届かない汚れを丁寧に。
丁寧に汚れ落とし! 棚を一つ一つ! ほこりがたまりやすいところは念入りに!
よくぞ気付いた!ほこりはそこ! 廊下の汚れに集中!
おかげで校内はとてもきれいになりました。
「きもちいいね。」と言っていた子供がいました。
掃除をするとなぜか気持ちもリフレッシュして、新たな気持ちで物事に取り組めるような気がしますよね。
清々しい気持ちで卒業をお祝いし、新たな始まりを待ちましょう。
厨房への感謝を伝える会
今年の給食は、新型コロナウイルスの影響で様々な対応を求められました。
食堂に一堂に会することができないため、各教室への配膳が求められました。運搬をどうするか、運搬の時間を考えたできあがりの時間の調整などこれまでの業務に加えてたくさんのことに目を向けて配慮を行き届かせる必要がありました。
厨房の皆さんの細やかな配慮と働きぶりには頭が下がります。
今日は、短い時間ではありましたが、感謝の気持ちを伝えることができてよかったなと思います。3月の給食も楽しみにしています。
図書室の掲示から受け取るメッセージ
いつも何気なく廊下を歩いていると図書室の前の掲示に目がとまります。
子供たちにおすすめの本を紹介してくれているのですが、私自身が触れたことのないものも紹介されていて、新たな発見があります。
今回は卒業に向けて掲示していました。
卒業をテーマにした本?と思って見てみるとこんなメッセージが書いてありました。
「卒業するみなさんへ
これからの新しいステージで役に立つ本を紹介します。
卒業前に読んでみてね♡
ご卒業おめでとうございます。」
そういう応援の仕方があったか!
自分が関わっている仕事の中で卒業生に対してできることを考え、実行してくれたんだなと、掲示してくれた先生の思いにちょっと感激してしまいました。
私たちも、自分の関わっていることで他の人の役に立てることって何かなと考えて動かなければいけないなと感じました。
そして、子供たちにもそういう大人になってもらえるよう日々の関わりを大切にしよう、そう思わせてくれた掲示でした。
小学部おわかれ会
一度に体育館に入れる人数にも制限があるため、みんなで会を楽しむことはできません。
そこで、体育館は主役の6年生と5年生のみの限られた人数で実施することになりました。
では、その他の学年はどうするのか・・・
会場に行ってみるとその心配は全く要らないことに気付きました。
その場にいなくたって、ちゃんとお祝いの気持ちが伝わるように、子供たちの手作りの花、絵、おめでとうの文字などで会場が華やかに装飾されていました。入った瞬間にわっと思うぐらい、子供たちの思いが伝わってきました。卒業生の皆さんも同じように感じたことでしょう。
それから、会の進行の中でも工夫がありました。ビデオレターです。
同じ会場に入ることはできないけれども、伝えたい思いがあるのだということは十分に見て取れます。みんな笑顔で動画のメッセージを見ていました。
また、会場には入れなかったみんなの思いを5年生のみんなが感謝状という形で一人一人に伝えていました。
みんなの思いを形にしたとてもあたたかいおわかれ会になったなあと思います。
中学部作業学習販売会
今回の販売対象は、本校の教職員です。私も買う気満々で体育館に行ってきました。
会場には、木工製品(まな板、スピーカーなど)、紙工製品(ランプシェード、ポチ袋など)、布製品(巾着袋、コースター、髪を留めるゴムなど)がたくさん並んでいました。
その数を見るだけで、作業学習の時間にコツコツと取り組み、成果を積み上げてきたことがよく分かります。
そして、会場には「いらっしゃいませ」「おすすめは~」という声が響いていました。
ここで一つ気が付いたのですが、やはり三年生は自信を持っているからか声が大きい、そして、買いに来た先生方の変化球の質問にも柔軟に対応しています。
3年という月日を重ねて、自分の仕事を理解し、アピールポイントもしっかり押さえている姿を見て、これなら高等支援学校に行っても大丈夫、と思わせてくれる働きぶりでした。
1,2年生はさすがに3年生にはかないませんが、やる気満々なところは負けていません。
3年生が片付けに動くと、さっとフォローに入るなど、作業学習を通して確実に自分のできることを積極的に行う姿勢が身に付いているんだなと成長を感じました。
これが、「背中を見て育つ」ということなんだなと思いました。
卒業、入学の季節です。
先輩として背中を見せてきた生徒たちは、さらに大きな背中を見て学ぶ後輩という立場に、後輩だった生徒たちは自分の背中を見せる立場になります。
役割は大きく変わりますが、今日見せてくれた「気付いて動く」、「自分のできることは積極的にやる」という姿勢でこれからもがんばってほしいと思います。
柔道の授業から思うこと
恥ずかしながら、柔道のイメージは、組み合って投げる、受け身を取るというぐらいしかなかったのですが、今日の授業では、「礼」の仕方から丁寧に学習していました。
左足を引いて しっかり座って、礼
礼に始まり礼に終わるというのはこのことかと、柔道の奥深さを知りました。
普段はちょっとウキウキしがちな生徒も真剣な表情で、落ち着いた所作で取り組んでいました。
さて、次は受け身の練習。
後ろ受け身をするときに、始めに練習したのは小学部でも取り組んでいたあれ!
通称?「ゆりかご」(後ろに転がって、背中をつけて、反動をつけて戻る)。
前後にゆらゆら
これまでは、マット運動が上手にできるように取り組むというぐらいしか考えていませんでしたが、そうか、こういうところでしっかり生かされるんだな。そう思いました。
そして、このように捉えることは、ゆりかごと受け身のつながりに留まらず、とても大切なことだということに気付きました。
私たちはどうしても、今に目を向けています。それはそれで大切なのですが、今やっていることがこの先どのようなことにつながるのか、そういうことを考えておくことも大切ですね。
例えば、小さい子がおもちゃを一つかごに片付ける場面。その瞬間は大いに喜んで、大いに褒めますが、ちょっと冷静な目で、小学生になったら自分の教科書を片付けられるようになるかな、中学生になったらお小遣いを財布に入れて管理できるかななど、ものを管理するという視点で見れば、すべてつながってきます。今やっていることと将来できるようになることのつながりを意識するだけで、子供のできたことの意味がとても大きく感じられ、喜びも倍増すること間違いなしです。
今、子供たちががんばっていることが、どのような力として将来花開くのか、想像するだけでも楽しくなりますね。
子供たちがしてくれるお手伝い。それは将来のどんな力につながっていますか?
入学説明会準備
例年、食堂で保護者への説明を行っていましたが、今年度は感染症対策もあり、広い体育館で行うことになりました。
会場準備が大変だな・・・と思っていましたが、中学部の生徒たちの協力を得られることになり、短時間で会場が整いました。本当に助かりました。
印象的だったのは、手伝ってくれた生徒たちが「新しい一年生は何人来るんですか?」と質問してくれたことです。
感謝されることが、やりがいにつながるのはもちろんですが、もう一つのやりがいがそこにあったのだということを感じました。そう、新しい仲間を迎える期待感です。
私は、よく「期待×価値理論」で考えたり、説明したりします。【意欲】は、【期待】(できそう、こうなりそう)と【価値】(面白そう、やる意味がある)のかけ算で決まるという考え方です。
今回の準備のように新入生が来るという【期待】、感謝されるという【価値】がある、そういう学習活動をたくさん用意できたらいいなあと思います。
WinーWinの関係
来校の理由は、「感謝」の気持ちを伝えるため。
何に対する「感謝」かというと、以前の記事で紹介したとおり、本校からうみねこ塾に続く道路の落ち葉清掃、雪かきをしたことへの感謝です。
中学部生徒の活動発表 理事長さんのお話
理事長さんが「私たちができないところを皆さんに補っていただいた。」とおっしゃってくださいました。「補っていただいた。」という言葉を私は「うみねこ塾の運営をする上で子供たちのやった仕事はなくてはならないものだった」と受け取りました。
ありがとうという言葉はとても力のある言葉ですが、この「補っていただいた」という言葉は、子供たちをなくてはならない存在として受け止めてくれた言葉として、とても重いなあと感じました。
一方で、学校としては、「子供たちに活躍の場を与えていただいた上、子供たちに感謝を伝え、意欲を育てていただいて有り難い」と思っていました。
まさに、お互いになくてはならない存在であり、Win-Winの関係を築けているなあということを実感した瞬間でした。
この関係がいつまでも続くといいなあと思います。
学校評議員会が開かれました。
評議員の皆様にはお忙しい中、出席いただきありがとうございました。
数年にわたって行われた校舎の大規模改修が終盤にさしかかり、今回は、完成間近の校舎の様子を見ていただきました。
明るく、きれいな教室、グラウンドへの出入りのための風除室(下足置き場)、皆さん子供たちの学習の様子が目に浮かんだようです。
運動会などで校舎とグラウンドの出入りの様子を見たことがある評議員さんからは、「外に出るために渋滞することがなくなり、活動の時間がしっかり確保できますね。」とお話いただきました。
それを聞いて私は、時間が確保される分、学習の量が増えるのはもちろん、質も高めていかなければならないと身の引き締まる思いがしました。
説明中の校長先生
子供たちの学習活動の充実という大きな目的のために、様々な方々の力によって学習環境が整備されてきたことに感謝しつつ、その上に私たちができることをしっかり積み上げていきたいと思います。
八二養作品展準備中!
しかし、昨今の感染症拡大の状況を踏まえ、会場を本校体育館に変更し、面談週間に来校した保護者の方を対象として行うことにしました。
※校外の方に見ていただけないのが残念です。
今日、子供たちが帰った後、先生たちは体育館で作品展示をしました。
子供たちの力作をどう飾ったら見やすいのか、作品のよさが引き立つのかみんなで考えながら作業していました。子供たちの頑張りを一番近くで見ている先生方ですから、そこは熱が入りますよね。広々として快適に鑑賞できる空間ができたと思います。
実は、先生方が展示作業をする前に中学部の生徒たちが、机やパネルを運んだり、白布を掛けたりするお仕事をしてくれていました。そのおかげで、展示作業はスピーディーに行うことができました。校内で行うからこそ自分たちも関わることができるというよさもありました。子供たちがセッティングした会場ということを頭に入れてから見るとまた違った見え方があるかもしれません。
今日はほぼ完成した会場の全体像を紹介します。
作品一つ一つは、面談で来校の際にゆっくりどうぞ。
体育館に入ると作品展の会場が現れます。
きれいな垂れ幕、近くに行くとその模様の正体が・・・ そこは来校時に!
避難訓練
2回目から導入されたヘルメットに子供たちはすっかり慣れて、
地震=机の下+ヘルメットというセットで行動できるようになってきているようです。
お話をよく聞いて身を守っています。 大きな体を小さくかがめて
子供たちが学ぶ機会の変化
いつものように全校集会を放送で行いましたが、今日はいつもと違う光景が・・・。
教頭先生のお話 先輩方が進める全校集会の様子
令和2年度の生徒会のメンバーが司会進行をするのはこれまで同様ですが、その後ろから熱い視線を送る集団がいました。
身を乗り出すように先輩の姿を見つめる生徒たち
そう、令和3年度の新生徒会の面々です。
これまでは体育館で集会を行っていたため、自然に先輩の姿から学ぶことができていましたが、今年度は声はすれど姿が見えない「放送」での集会を行っているので、先輩の姿からの学びは自然には起こらない状況でした。
いつもコロナのせいで・・・と考えてしまいますが、コロナのおかげでこれまで自然に行われてきた学びを意識的に捉え直し、そういう機会を作る必要があるのだなということを学びました。逆に今まではそういう学びの機会が学校のあちこちにあったんですね。
やはり、直接人と関わり合う学びは貴重だったんだと改めて感じることができました。
その貴重な「学びの機会」に来ていた新生徒会のメンバーは、先輩の姿から何を感じ何を学んだでしょうか?新しいメンバーの個性を生かした全校集会の進行に期待したいと思います。
全校集会&中学部生徒会当選者発表!
全校集会では、教頭先生から【できるようになったのは◇◇◇です。】というスライドが示され、「◇◇◇にはどんなことが入るか考えてみましょう。」と問い掛けがありました。
子供たちは、教室で放送を聞きながら「マスク(をつけられるようになった。)」、「ダンス」、「計算」、「音読」・・・と担任の先生にたくさんお話して教えてくれていました。自分たちが頑張ってできるようになったことをちゃんと意識しているって大事なことですよね。
その後、いくつかの学級の学習の様子が動画で紹介されました。こんなにできるようになったんだなと改めてうれしくなりました。言葉は悪いかもしれませんが、たまに授業を見に行く私たちのような邪魔者がいない環境で、担任の先生としっかり向き合ったときには、これだけの力を発揮できるということにちょっと感動です。担任の先生と子供たちの強いきずなに、ちょっとうらやましい気持ちになってしまいました。
さて、今日は中学部生徒会選挙の当選者発表の日でもあります。
中学部3年生の選挙管理委員会の皆さんが、本物の選挙さながらに当選者を読み上げたり、当選の花をつけたりしていました。
生徒会会長1名、副会長2名が発表され、次年度へ向けて準備が進んでいくことになっています。
現生徒会長の言葉にもありましたが、当選した人も落選した人も学校をよくしようという思いは同じですから、一緒に頑張っていきましょう。
一票に願いを込めて 中学部生徒会選挙投票日
選挙管理委員会の生徒たちも投票日のポスターを作成し、選挙に必要なものをそろえ、会場のセッティングをして当日を迎えました。
投票する生徒たちも選挙についての学習を進め、自分の判断が選挙の結果やその後の生徒会運営に反映されることを学んできました。
立候補者ポスター 選挙投票日のお知らせ 投票用紙(記入用)
※投票の仕方は生徒の実態によって、①候補者の名前を書く、②候補者に○をつける、
③候補者の箱にボールを入れるの3種類が用意されていました。
いよいよ今日が、中学部生徒会選挙の投票日です。
午前中に演説会(動画視聴)が行われ、選挙の仕方についても説明がありました。
そしていよいよ投票。
投票所入り口 受付 候補者の名前を記入 緊張の投票
緊張感漂う中で子供たちは自分の思いを一票に託していました(中には祈るようにして投票する生徒もいて、自分たちの学校をだれに託すのか真剣に考えていることが感じられました)。
候補者の生徒たちは、結果が気になっているようでしたが、みんなしっかり選挙のルールを守って投票していました。
一方で、選挙管理委員会の皆さんは、運営する側の大変さを味わったようです。
どちらの立場も味わうことで、選挙の際に何に気を付ければよいのか、理解がより深まったのではないかと思います。
校長先生の「ちょっと(投票箱の)中を覗いてもいいかな?」というちょっと意地悪な問い掛けに対して、「中を見ることはできません。」と毅然とした態度で返す選挙管理委員会の生徒を見て、選挙で大事にすべきことをしっかり学んでいるのだなと感心しました。
きれいなリースをありがとう!
そういえば、もう12月ですね。
新型コロナウイルスの影響で大きな行事が軒並み中止、縮小され、いつもの年とは違う時間の進み方の中で季節をじっくり感じることもなかったなあと感じます。
そんなときに、廊下のリースを見て12月を実感させてもらいました。
そのリースを作ってくれたのは、「階上小学校」の子供たちです。
今年は、直接学校を訪れての交流は中止となり、DVDでメッセージをやりとりしたり、制作物等でお互いの気持ちを伝え合ったりといった間接的な交流となりました。
会えないのはちょっと残念ですが、本校の子供たちも同じように12月、クリスマスという季節感を味わっていることでしょう。 会えなくても相手の心に届く贈り物っていいなあと思います。
でも、来年は絶対に会ってお互いの学習の成果を交流しましょうね。楽しみにしています。
「特選」おめでとう!歯科保健図画・ポスターコンクール
私は、出品前に廊下に飾られていた樹夜さんの作品を見て、口が開いている感じがとてもリアリティがあるなあ、歯も一本一本丁寧に描かれているなあと感心して見ていました。
今回このような形で評価していただいたことで、ますます本人の制作意欲が高まり、より魅力的な作品を生み出すことにつながるのではないかと期待しています。
今日は、校長室で表彰式が行われました。立派な額に入った賞状とともに楯が送られました。なんと、楯には樹夜さんの作品がプリントされているではありませんか。これには本人も「お~っ」と感嘆の声をもらしていました。自分の作品が立派な楯になるなんてうれしいですよね。
私たちも普段から「ほめる」ことは意識していますが、樹夜くんの「お~っ」のように、子供たちの心の底から聞こえてくる声を聞けるようなほめ方を工夫したいなと思いました。
勤労感謝の日を前に
これは、学校でお世話になっている人たちにお礼をしようという道徳の学習を発展させて実施したそうです。
道徳の授業で感謝の気持ちを伝えることの大切さを知り、自分たちにできる感謝の気持ちの表し方を考えて、一生懸命制作に取り組みました。学んだこと、考えたことを実際の行動につなげることはなかなか難しいことだと思いますが、自分たちの思いを先生といっしょに具体化したのはとても意味のあることだなと感じます。
そんな子供たちの気持ちを受け取った運転手さんたちは、ちょっと照れくさそうに、でもとってもうれしそうにしていました。お互いにとてもいい時間でしたね。
小学部 修学旅行報告会
最終日の今日は、小学部6年生の修学旅行報告会が予定されているので、6年生の保護者の皆さんが来校しました。
人数は20数名とそれほど多くはないのですが、密を避けるため会場は体育館。ステージを使っての発表は、学習発表会を思わせる雰囲気を醸し出していました。
会場には、修学旅行で作った「こけ玉」が展示されていたり、修学旅行に行く前に学習した「テーブルマナー」の学習の軌跡が掲示されていたり、子供たちが学習した様子が目に浮かんでくるようでした。
みんなの「こけ玉」 テーブルマナーの学習記録 発表の様子
発表では、進行役の子、発表原稿を読む子、発表した場面を再現する演技をする子、それぞれの役割を果たして保護者の皆さんから大きな拍手をもらっていました。
保護者の皆様には、温かく見守っていただき、発表のあともたくさん褒めていただきありがとうございました。子供たちも修学旅行の思い出を保護者の皆様と共有できて、とても満足そうでした。