学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

不審者対応訓練

 児童生徒下校後、全職員で不審者対応訓練を行いました。
 大館交番と是川交番の警察官の協力を得て、不審者が侵入した際の対応の基本、危険なものをもっている場合の対応などについて訓練を行いました。

教室に不審者が来たときの対応訓練

 
 先生たちはどうしても自分の身を盾にして守ろうとする傾向が強いのですが、自分の身を守らなければ子供の命も守れなくなってしまいます。
 相手との距離をとるために、身近な物を盾にすること、間にものを置くことなどを助言していただきました。

さすまたを使った訓練
 
 さすまたも使い方を知らなければただの棒・・・。
 ちょっと使い方を変えるだけで、抜群の威力を発揮することが分かりました。

 
 訓練はしたものの、大前提として、学校に不審者を入れないことがまず大切なことです。
 保護者の皆様には学校の出入りで御不便をおかけしておりますが、児童生徒の安全・安心のため、必ず受付(事務室)をしてから入校していただきますようお願いいたします。
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、校内への立ち入りは極力控えていただき、玄関でのやりとりで対応しています。御理解と御協力をお願いします。
 

2か所での小学部歓迎会から思うこと

 今日は、小学部歓迎会が行われました。

 今年は、新型コロナウイルス感染防止対策をしながらも子供たちがお互いの姿が見える形での実施を検討し、密にならない人数を考慮して、体育館と音楽室に分かれて実施することにしました。
 1年生も体育館と音楽室に分かれて2会場でそれぞれに歓迎会をするスタイルでした。

 みんなで一堂に会することはできませんが、その分一人一人の活躍の場がたくさんあるなと感じました(例えば、1か所でやれば司会は1人ですが、2か所でやると2人ですね)。

 今まで通りということでやっていたら、こういう感じ方は、できなかったかもしれません。
 新型コロナウイルス感染防止対策をしながら、制限のある中で実施していくことでこれまでのやり方の良さ(みんなで一緒にできるなど)にも気付くし、今まで見落としていた大切なこと(子供の学びの機会はまだまだあることなど)にも気付きます。

体育館                音楽室
 
 新型コロナウイルスに対応し、様々な工夫をしながら、今までにない形をとることで新しい学び方が見えてきます。それが今まで見過ごしていた大切な学びのスタイルなのかもしれません。それをうまく生かすことができれば、新型コロナウイルス感染防止対策を経て、学校での学びは一段上のレベルに行けるのかもしれません。

 これが、校長先生の言う「HSP(八二養新学習スタイルプロジェクト)」の意図するところなのだろうと思います。

 新型コロナウイルス感染防止対策をしながらの教育活動はまだまだ続きますが、その中から一つでも今後の教育活動の充実につなげられる視点を得られるようにしたいなと思います。



 

思わず走り出したくなるグラウンド

 中学部の生徒が数日にわたってグラウンド整備をしてくれました。

 昨年度は新型コロナウイルス感染防止のため、PTAの環境整備作業がなかったこともあり、いつもの年よりもグラウンドに草が目立つ状況でした。
 
 中学部の生徒たちは、トラックの部分に生えた草を丁寧に抜き、トンボとブラシでならしていました。
 
 その様子を見ながら、中学部主任と立ち話をしているときに、「仕事が終わったらランニングしてから帰りたくなりますね。」という言葉が私の口を突いて出ました。
 きれいなグラウンドという環境が、元陸上部の私に走りたいという気持ち、走ることの意味を与えてくれました。

 このように環境が人や動物に与える意味のことをアフォーダンスと言います。
 草ボーボーのグラウンドは、私のやる気をなくし、何もしなくていいという意味を与えてくれていたのですが、中学部の生徒たちには草を取る、きれいにするという意味を与えてくれたのかもしれません。

 それぞれが持つ経験によってどのような行動が誘発されるか様々だと思いますが、今回の中学部の生徒たちの作業は、私だけではなく、本校の児童生徒、教職員にいろいろな意味を与えてくれることは確実です。「やりがい」のある作業でしたね。

 さて、コロナ禍で思い切り体を動かす機会が減っている中ですが、きれいなグラウンドとちょうど暖かくなってきた気候という環境から、みんな「体を動かそう」というメッセージを受け取ってくれたらうれしいなと思います。

 そう考えながら、子供たちにとっては私たち大人も環境の一部だということが頭に浮かびました。若いときによく言われていたことです。改めて、子供たちの行動は大人という環境次第という面もあるということを肝に銘じ、子供たちに様々な意味を届けられるようになりたいと思いました。

第1回いじめ防止委員会が開かれました。

 いじめ防止委員会は、いじめを未然に防ぐこと、いじめがあった場合でも早期に発見して適切に対応することを目的に設置され、開催しているものです。
 
 今日は、いじめ防止専門員を委嘱した浦辺先生にも出席いただき、本校のいじめ防止の基本方針やいじめの防止体制について確認しました。

 全員で確認したのは、まず子供たちの声に耳を傾けること。
 本校では、生活アンケートを年3回実施しており、一昨年、子供たちが自分の気持ちを素直に表現してくれるようにアンケート用紙を工夫しました。そうすると、子供たちが自分の思いやこうなりたいという願いなどを自分の言葉で書いてくれるようになりました。
 そうした子供の素直な声や行動がポジティブな方向に向いているのか、逆にネガティブな方向に向いているのかを感じ取ることによって、子供の心のありようを捉え、それに沿った関わりをしていきたいと思います。そのためには、、保護者の皆さんの感じ方などをお知らせいただくことも大切です。家庭と学校、関係する施設での情報交換をしっかりしていきたいと思います。
 このことは、いじめがあった場合でも、できるだけ早期に発見する上でとても大切なことであると考えています。
 
 そして、いじめに気付いたら、マニュアルに沿った迅速な対応をすること。
 対応が遅れれば、いじめられた側もいじめた側も心の傷は深くなってしまいます。関係する職員で情報を共有し、望ましい解決に向かう方法を整理して対応していきたいと思います。

 今回の委員会では、子供の声を聞いたり、保護者の皆様の感覚をお伝えいただいたりすることが何よりも大切になるということを改めて確認しました。そういった情報のやりとりが出来る前提には何を置いても信頼関係がなければなりません。面談や連絡帳などを通して、小さなことでも普段からやりとりを重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

緊張を乗り越えた先に ~全校集会①~

令和3年度最初の全校集会が行われました。

今日は、新しい生徒会役員が自己紹介をすることになっていました。
始まる前の様子から、緊張感が伝わってきます。


 司会を担当した集会委員会の女子生徒は、昨年度も全校集会を経験していることもあり、始まる前のトークも絶好調!進行も滞りなく進めていきます。
 その様子を見て、生徒会役員の3名の男子生徒も意を決し、マイクの前に立って、用意していた自己紹介をしっかりすることが出来ました。
 
 終わった後の穏やかな表情を見て、相当緊張していたのだなと改めて彼らの気持ちに思いを巡らせました。
 緊張の中、よくがんばったと思います。様々な重圧を感じながら、自分らしくやりきることは、口で言うほど簡単ではありません。緊張にのまれて力を発揮できない場合もたくさんあります。だからこそ、経験を重ねることが大切なのだと思います。
 今日の緊張を乗り越えた3人は、確実にバージョンアップしたはずです。次の全校集会からは、生徒会役員が進行を務めることになっています。
 きっと今日の経験が生きることでしょう。期待しています。

 

歯科検診で感じる成長

 本日、歯科検診が行われました。

 私は、一人の男の子に密着取材することにしました。

 その子は、昨年の歯科検診では、検診の教室に入ることが出来ず、廊下で先生の膝の上に座りながら、何とかがんばって口を開けていたRくんです。

昨年度の歯科検診の記事にも登場したRくんです。


 私は、最近の学習の様子を見ていて、今年はきっと一人で歯科検診を受けることが出来るのではないかと期待していました。

 Rくんは、頼まれたことにしっかり応えられる、自分のやるべきことを確実に行う、約束を守ってがまんするなど、周囲の状況や他者を意識して自分の行動をコントロールできるようになってきていました。これは成長を見るいいチャンスだと思ったわけです。

 検診の列に並んでいるときから、「僕はがんばるよ。」とアピールしながら、いざ歯科医の前へ。

今日のRくんの様子


 予想通り、「はい口開けて~。」という歯科医の言葉に合わせて大きく口を開け、しっかり診てもらうことができました。

 歯科検診が出来るようになるには、もちろん慣れも必要ですが、子供自身が周りの物事をどう受け止めるか、それに合わせて自分の行動をどれだけコントロールできるかといった子供自身の総合的な発達も大きく関係しているのだということがよく分かりました。これは他のことでもそうですよね。
 私たちの指導はそういう面から子供たちを支えるものになっているのだと認識を新たにしました。

 期待の目で見ていたのは、私だけではなかったようで、その様子を見ていた先生たちも彼の成長を喜んでいました。

 成長の瞬間に立ち会えるうれしさを味わうと、そういう瞬間をたくさん作れるようにがんばろうという思いが湧いてきますね。


入学式

 本日、小学部20名、中学部19名を迎え、入学式が行われました。
 今回は、学部ごとに、新入生と保護者、式の進行に関わる教職員のみで入学式を実施しました。

 それぞれの式の雰囲気を短く表現すると、
 中学部の式は、「再会の喜びの中、自分で判断する。」でしょうか。
 久しぶりの登校で少しうれしい気持ちになりつつも、式の最中は司会の言葉に合わせてしっかり行動することができていました。卒業式と違って、練習をする時間もないのですが、それでもしっかり動けるのは小学部(小学校)の積み重ねがあってのことでしょう。

 

 小学部の式は、「お母さんお父さんに支えられながら、新しいことを受け止める。」でしょうか。
 様々なことに興味をもち、いろいろ探索して回っていた子供たちでしたが、式が始まるとお母さんの膝の上だったり、お父さんの抱っこだったり、それぞれの落ち着きどころに収まりながら、進行に合わせて一緒に立ったり座ったり、礼をしたりしていました。
 私は、司会をしながら思わず頷いてしまいました。誰かの支えを受けながらでも、新しいことを受け止めて応じていくことがすべての始まりのように思います。

 それぞれの年齢に応じて、式へ参加しようとする姿がほほえましく、明日からの学習活動への期待がどんどんふくらんできました。明日から元気に登校してきてくださいね。一緒に学習するのを楽しみに待っています。

生徒会長の挨拶 100点の出来でした。         新入生代表挨拶 立派な態度に感激しました。
 
※生徒会長は、中学部、小学部の入学式で歓迎の言葉を述べました。
 小学部新入生の保護者の皆さんが、生徒会長の姿を見る目は、うちの子も中学生になったらあんな風になれるかな?という憧れの目のように感じました。

入学式の準備

 新任式・始業式のあと、中学部の生徒たちが入学式の準備をしてくれました。

 机、いすのセッティング       校旗の準備             校旗の据付
   

 仕上げのモップ掛け         生徒会長の歓迎の言葉練習
  
 
 新入生を迎えることを楽しみにしていること、そして丁寧に迎えようとしていることが皆さんの働きぶりから伝わってきましたよ。

 明日の入学式は一緒には出来ないけれど、その思いは必ず伝わるはずです。

 気持ちのこもった準備、ありがとうございます。

令和3年度スタート

 本日、始業式が行われ、令和3年度がスタートしました。
 校長先生は、式辞の中で、
 「手洗いや手指消毒を徹底し、みんなで「健康」で「安全」な学校を作りましょう、そして、安心して皆さんの「考える力」を発揮し、アイデアあふれる学習が展開されることを期待しています。」とお話しました。
 感染症の不安が消えない中、本校教職員、児童生徒がみんなでお互いの安全と安心を守れるようにしなければならないのだと改めて身の引き締まる思いがしました。子供たちも同じように感じてくれたことでしょう。校長先生を見つめる目は真剣そのものでした。
   
 そんな姿を見て、ある先生が、新3年生が立派すぎて・・・と話していました。確かに。
 自分たちが最上級生であるという気持ちがそうさせるのでしょうか?
 置かれた環境で人は育つという面もあるのだなと思いました。そういう意味では、制限のある中でも様々な環境に子供たちを置いてあげられるようにしていかなければならないなと気持ちを新たにしました。

 さて、今日は新任式も行われました。
 令和3年度は36名の新任の先生方をお迎えしました。・・・多いですね。
 
 でも、新任者代表挨拶で外崎教頭先生がお話しになったとおり、人と会う回数、話す回数が多くなれば仲良くなれるはずです。
 「PTA新聞の職員紹介号(5月発行)を見ながら一人一人確認して話し掛けてみましょう。」という実行に移しやすい具体的な提案もありました。実際にやってみましょう!

修了式&離任式

 令和2年度の登校も今日が最後でした。
 修了式では、修了証書授与の際の、呼名に対する返事、起立がポイントです。
 みんなそれを意識してしっかりがんばりました。

 もう一つがんばっていた生徒たちがいます。いつも元気で、先生が何か言うと「はい!」と元気に返事をする生徒たちです。「返事の場面ではいいけど、その他の式中は静かにね。」前日に担任の先生と確認し、がんばるぞ!と気合いを入れていた子供たちです。
 そういうことを意識してか、式中の顔がとても真剣です。私は、司会をしながら、その真面目な努力を見て、つい表情が緩んでしまいました。ついやってしまうことを意識してがまんできることはとても立派なことですね。私も見習わなければいけないなと思います。
 
 さて、1年の終わりにはお別れもつきものです。修了式に続いて離任式も行われました。
 
 新型コロナウイルスの影響で、あまり接触できないのが残念ですが、最後は花道を作って、拍手でお見送りしました。

 大好きな先生と別れるのは寂しいけど、それぞれに新しい環境でがんばっていきましょう。