学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

ヘルメット着用での避難訓練

   

今回の避難訓練の目玉は、PTAの協力を得て整備したヘルメットの活用です。

 実を言うと、私たちは、安全を考えて購入したはいいけれど、子供たちは何か頭に乗せられたようで嫌かな、被って避難することができるかななど、活用されるのか少し心配していました。

 しかし、写真にも写っているように、実際に避難してくる子供たちを見てほっとしたのは言うまでもありません。ちゃんとヘルメットを被って落ち着いて避難してきたのです。
 
 担任の先生方に聞いてみると、その訳がよく分かりました。
 先生たちは、子供たちがヘルメットをかっこいい!と思って被ってくれるように事前に様々な工夫をしていたのです。
 ヘルメットを被ってヒーローごっこをしてみたり、ポーズを決めて写真撮影をしてみたり、怖いものじゃない、嫌なものじゃない、何かかっこいいかも、そういう気持ちでヘルメットの着用を受け入れてくれるようにしていました。その写真を見せてもらって、今回のヘルメット着用率の高さは納得がいきました。

 安全につながる行動は、訓練の時間だけ頑張っても身に付くものではありません。地味ですが、そういう小さなことの積み重ねが、いざというときに安全に避難する行動につながります。
 行動できるための準備をコツコツ積み上げることの大切さを今回の避難訓練で学びました。
 このことは、他のことでも同じですね。
 

注)遊びに使ったのはあくまでもヘルメットを受け入れるための手段です。遊び道具にしているわけではありませんので、誤解のないようにお願いします。普段は教室に整然と設置されています。


ボッチャを体験! 障害者スポーツ推進事業

 中学部では、HACHINOHE CLUBさんを迎えて、ボッチャの体験をしました。

 ボッチャとは
      パラリンピックの正式種目で~中略~
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつの
       ボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います
                                            (一般社団法人日本ボッチャ協会HPから)


 「行け~」、「あ~行き過ぎた」、「惜しい!」、「やったあ!」
転がるボールの行方にみんな一喜一憂。こんなに面白いものだと思っていませんでした。知っている、だけではなくて実際にやってみる、その場で見るということがいかに大切かよく分かりました。この体験を通して、来年のパラリンピックもより一層楽しめるようになったのかなと思います。

 この事業は、スポーツの面白さに触れ、やってみたり、観戦を楽しんだりする子供たちが増えるといいなと考えながら企画しています。この後、ヴァンラーレ八戸さんを迎えてのサッカー教室(中学部)、障害者スポーツ指導員さんを迎えてのフライングディスク(小学部)とスポーツに触れる機会が用意されています。
 大人になってもスポーツを楽しみ、体を動かしながら健康に生きていく素地を作っていく取組として大事にしていきたいと思います。

 ルールの説明を聞く    ジャックボールめがけて  転がす!           「赤の勝利」 
     


※障害者スポーツ推進事業は、学校教育段階から生涯を通じてスポーツに親しむ態度を育成することを目的としています。

歯科検診

 今日は、延期になっていた歯科検診の日です。
 朝からどきどきしていた子、「余裕~」とリラックスしていた子、それぞれの感じ方はありますが、検診をするというのは緊張感があるものです。特に歯科検診は・・・
 子供たちは、それぞれにその緊張感を受け止めて検診に臨んでいたと思います。検診が終わった開放感からか、「虫歯なかったよ。」「頑張ったよ。」と笑顔で教えてくれる子供たちが多くいました。

 私が端で見ていて学んだのは、年齢を重ね、経験を積むことの大切さです。学年が上がると、格段に落ち着いて、そして静かに検診を受けることができていました。
 年齢を重ねれば、当然でしょう!と思うかもしれません。でも、年齢を重ねただけではできるようになりませんよね。その年齢分の経験をしっかりしてきたからこそできるのだと思います。少しずつ少しずつ経験を自分の中に取り込んで、成長していくのだと思います。
 小学部1年生の時には、歯科検診を受け止めきれなかった子供が、今年はぐっとこらえて自分で口を開けるなんていう姿も見られました。これまで、よい経験の積み方をしてきたのだなと思います。
 日々の授業でも、次につながる経験が積み重なるように考え、工夫していかなければならないなと感じました。

小学部低学年                 小学部高学年                中学部
            
*先生に支えられて、受け止める経験。  *歯科医の話を聞いて口を開ける。  *おまかせする余裕。    
 頑張って口を開けています。

R2居住地校交流スタート!

 令和2年度の居住地校交流がスタートしました。
    
   居住地校交流とは?
       各児童生徒の居住地(住んでいる地域)の小学校や中学校へ行き、一緒に学習するものです。
       一人一人の希望に基づき県教育委員会、市町村教育委員会、各学校と 連絡を取り合いながら、
                      計画・実施します。

 本日は、中学部の生徒1名が市内の鮫中学校さんで一緒に学習しています。
 これから12月までの間に、たくさんの交流が計画されています。同じ場で同じ学習に取り組み、気持ちを共有する中で、共に生きる気持ちが育っていくといいなと思います。
 さて、今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、交流の開始を見合わせていましたが、感染拡大の状況を見極めながら、夏季休業中に各小中学校との打合せを行い、準備を進めていました。ようやく実施に漕ぎ着けることができました。
 交流する各小中学校では、感染症対応で授業や行事が変更になっている中、同じ地域に暮らす本校の児童生徒を迎えるため、様々な調整、配慮をしていただきました。お陰様で、このような状況の中でも交流を実施することができます。その思いを受け止めつつ、充実した交流になるように準備を進めたいと思います。

 令和2年度の居住地校交流の実施概要を紹介します。
  交流を希望している児童生徒 53名(小43、中10)
  交流先の学校数       33校(小25、中 8)
  交流校の所在市町村      八戸市、五戸町、階上町、新郷村 
                        三戸町(新規)、南部町(新規)
  交流内容          各教科(体育/保健体育や音楽、図画工作/美術など)
                一緒に登校する、給食、休み時間での関わり、など

 ※今後も活動の様子を随時お伝えしていきます。   

夏季休業が明け、授業開始です!

 夏季休業が明けて、児童生徒が元気に登校してきました。夏休みの様々な経験を経て、少し大人っぽくなった気がします。教室では、休み中の話に花が咲いていました。補助輪なしで自転車に乗れるようになった子、バーベキューを楽しんだ子・・・それぞれに充実した時間を過ごした様子が伝わってきました。
 さて、今日は全校集会が行われ、夏季休業前と同様、生徒会の皆さんが司会進行を務めました。久しぶりの学校とは思えない、シャキッと立派な司会でした。
 集会の中で、「感謝して食べよう」というお話がありました。今日から早速給食がはじまり、みんなおいしそうに笑顔で食べています。「おいしいな」、「今日は好きなメニューでよかったな」など、自然に思っていることをそのまま胸の内にしまっておいてはもったいないですね。言葉や表情などで表現して相手に伝えることで、自分の気持ちを意識する機会にもなるし、気持ちを相手と共有するよさに気付くのだろうと思います。「感謝する」のは相手のためだけではなく、「自分のため」にもなっているんだなと思います。

 画面を見ながら、放送を聞く    今日の給食 夏野菜カレー             教室で 感謝              食堂で 感謝
   

夏季休業前の全校集会

 7月21日(火)、夏休み前最後の授業日です。
 年度始には、新型コロナウイルスの拡大に伴う臨時休業がありましたが、その後は皆様の御協力のおかげで、教育活動を継続することができました。この機会に感謝申し上げます。

 さて、夏季休業に向けて、全校集会では2つのお話がありました。
 1つ目は、工藤教頭先生から、「会話のキャッチボールをしてみよう」というお話です。
ボールを投げるスライドを示しながら、一つずつ、投げたら相手から受け取ることで会話が成り立つことをお話していました。たくさんのボールを一気に投げると・・・相手は受け止めきれず、キャッチボールになりませんよね。
 2つ目は、生活指導部の上條先生から、夏休みの生活に関わるお話です。
規則正しい生活では、早寝早起き(いつもと同じ時間に)、歯磨き、お手伝いなど。
安全な生活では、交通ルール、海やプールでの安全、花火をするときの注意など、楽しく過ごすために大切な事を確認しました。

 この2つのお話を頭に置きながら、夏休みを楽しみましょう。

 進行は、生徒会会長、副会長の皆さんでした。
 3人とも、丁寧な語り口のとても耳に優しい司会でした。お疲れ様でした。
   

集会のかたち

 今日は、小学部では学部集会、中学部では学年集会が行われました。
 集会と言っても、それぞれのねらいに合わせて実施のかたちは様々です。

 中学部1年生は、様々な授業で一緒に学習することはあっても、同じ学年の生徒が一緒に集まる機会は今年度初めてだったそうです(こんなところにも感染症のしわ寄せが・・・)。
 今回は、体育館で集会ができるということで、これまで暖めていた「自己紹介」をやっていました。リモートでもできないことはないですが、直接顔を見て、声を聞いて、友達の発言に盛り上がったり、感心したり、そういうリアルな心の動きは、やっぱり同じ空間でなければ体験できません。

 一方、小学部では、各教室で集会を行っていました。同じスライド、動画などを用意し、同じ流れでそれぞれの教室で集会が進んでいきます。進行や発表など、事前に撮影した動画を使って、集会ならではの集団を意識できるように工夫していました。
 特に、途中で行ったダンスは、隣の教室の盛り上がりも感じ取りながら一緒に体を動かしている様子が見られ、教室という区切られた空間でも、みんなで同じ活動をしているということが感じられる工夫があれば、集会のねらいは達成できるのだなと改めて勉強になりました。
 今日の集会を見ていて、集団の良さを生かした活動を行った中学部、制限のある中で集団を感じさせる工夫をした小学部。こんな時期だからこその工夫で、集会の本来の目的を明確にして学習ができていたような気がします。
 どちらの集団も、ただ形としての形式的集団に留まらず、相互に影響を及ぼし合う「機能的」な集団でした。

中学部 体育館での自己紹介     小学部 隣のクラスを意識しながらダンス

                    

待ちに待ったエアコン始動

 昨年度設置されたエアコンが、昨日の試運転を経て、使えるようになりました。
 今日は、小学部が学習しているD,E棟の湿度が90%!早速、エアコンの出番です。
 (ただし、まだ発電機の仮設電源を利用しているため、本格稼働はもう少し先です。)
 
 エアコンのスイッチを入れると、涼しい風が心地よく流れてきました。
 子供たちも「エアコンがついたよ。」と先生に伝えたり、指差して友達に教えたり、中には跳びはねて喜びを表したりする子もいました。
 体育の授業を終えて帰ってきた子供は、「気持ちいい~」と満面の笑顔を見せていました。

 エアコンの設置で、安全で快適な学習環境を整備していただきました。この環境は、子供たちの心理面でもよい影響を与えてくれるものと思います。大変ありがたいと思います。 
 私たち教師は、さらに教育活動の充実に努めなければならないなと、気持ちを新たにしました。

    湿度90%・・・        65%まで下降!       学習に集中!
   

待ちに待った学年集会の日

 学校の良さは何と言っても「友達」がいることです。
 これまで本校でも、感染防止のために学級ごとの活動を原則としてきました。仕方がないと言い聞かせながらも、正直な気持ちは、もっといろいろな人といろいろな活動をしたい!みんなそう思っていたはずです。
 本校では、「学校における新しい生活様式」などを参考に、校内での行事や学習活動の実施の在り方について検討し、先週から制限を少し緩和して学習を進めることにしました。具体的には、まだ制限はあるものの体育館や広い特別教室などでは、定められた人数内での合同学習ができるようになりました。一歩前進です。
 この緩和に伴って、これまで控えてきた小学部の学年の会の活動が今日行われました。久しぶりに少し大きい集団での活動ができて、子供たちもいつもより興奮気味の様子でした。そうですよね、これを待っていたんですよね。
 広い体育館で換気をしながらの活動であったり、思い切ってグラウンドに出ての活動であったり、モニターを使って分散して活動したり。制限のある中でも様々な工夫をして、同じ学年の友達との久しぶりの集会を楽しんでいました。
   

開放感の中で忘れてはいけないこと

 今週は大分暖かくなりました。グラウンドや中庭から子供たちの元気な声が聞こえてきます。
 全国的に緊急事態宣言が解除されたこともあって、少し開放的な気分になってしまいますが、まだまだ油断はできませんね。感染防止対策は抜かりなく続けていきましょう。 
 今日は、外での体育の授業の中で、「両手を広げて、隣の人と間隔をとりましょう」という指導がされていました。体育なら当たり前の光景ですね。これまでの私であれば、ぶつからないようにそういう指導をしているのだなということしか考えられなかったと思います。みなさんはいかがですか?
 しかし、今日その指導を見たとき、私の頭の中で自然に「ソーシャルディスタンスをとりましょう」という意味付けがされました。そして、「そうか、そういう見方が大切なんだな」と改めて感じました。
 新型コロナウイルスの感染防止の取組は、今まで当たり前と思ってやってきたことの意味を問い直し、新たに意味付けするよい機会になっているように思います。
 細やかな健康観察、検温、手洗い、清潔、換気、他者との距離感などどれも大切にしていたことですが、ともするとなあなあになってしまいがちなことでもあります。
 開放感を感じている今だからこそ、もう一度、今していることの意味を問うことを忘れてはいけないなと思います。今までやっていたことの中には、私たちが気付いていない大切な意味が隠れているのかもしれません。その意味に気付くことが新たな学びにつながるはずです。