学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

芸術鑑賞会

 今日は子供たちが楽しみにしていた芸術鑑賞会の日です。
 今年の芸術鑑賞会は、新型コロナウイルスの影響で一旦中止となりましたが、NPO法人ミュージックシェアリングさんの御厚意により、コンサート内容に沿った映像を提供していただいたことから、各教室で動画の視聴による鑑賞会を開催することとしました。
 生の音とはいきませんが、動画のメリットを生かして曲のイメージに合った映像を提示することができるので、子供たちの想像力は膨らんだのではないかと思います。
 
 ある教室で、曲を聴いたあとに感想を聞いていました。
 「ヴァイオリン!(の音が聞こえた)」「ハリーポッター!(の曲のように聞こえた)」「お魚が泳いでいる」など、実に様々な声が聞こえてきました。 
 芸術に対して、聞いて「きれいな音だった」、見て「上手だった」と言って終わらせてしまいがちな私ですが、聞いたこと、見たことを自分の経験と結びつけて表現できる子供たちのおかげで、なるほどそう聞こえるのか!確かにそう聞こえるな。と自分の中の感覚と照らし合わせて楽しむことができました。

中学部、「修学」旅行へ

 中学部3年生が修学旅行に行ってきました。
 本来であれば、6月に仙台へ2泊3日の予定で実施予定でしたが、実施を延期し、さらに日程も短縮して実施することになりました。
 青森市への日帰り旅行、ここだけ切り取ると学習や体験の機会が少なくなったように思えます。しかし、修学旅行に向けた学習の中で、改めて自分たちが住む青森県について学び、りんご、ねぶたなどのお祭り、自然、農作物、海産物など青森の魅力を再発見する機会になったのではないかと思います。
 その延長で旅行を位置付けると、たった1日の旅行ですが生徒たちにとってはとても大きな意味を持ちます。学んだことを実際に見て、触れて、確かめるという、まさに「修学」旅行になっているなあと感じました。
 新型コロナウイルスのせいで、生徒たちの当初の期待は儚く消えてしまいましたが、その分、青森県のよさに触れ、郷土を大切にする気持ちを育むよい機会となったのではないかと思います。

晴天の中、気持ちよく出発!                     月明かりの中帰校。
 楽しい時を過ごし・・・ 

 

小学部6年生が修学旅行に行ってきました!

 本日、小学部6年生17名が奥入瀬方面へ修学旅行に行ってきました。
 
出発式。                いってきます。            いよいよ出発!
  
 奥入瀬渓流を歩き、おいしい昼食を食べ、体験活動でこけ玉を作りました。
 その思い出はまだ行ってきた子供たちとお父さんお母さんだけのものにしておきましょう。
 私も来週になってから、行ってきた先生が撮った写真を見ながら思い出話を聞こうと思います。

 新型コロナウイルスの影響で延期となり、さらに日程も短縮しての実施となりましたが、帰ってきた子供たちは十分楽しんできたという満たされた表情のように見えました。

 今日は、みんな楽しんで過ごし、元気に帰ってきたことだけ報告します。

おかえりなさい            手を振って、「帰ってきたよ。」   
お父さんお母さんただいま帰りました。
  

「ありがとう」という言葉の力

 中学部の生徒が、本校の隣にある「うみねこ塾」さんまで続く道路の落ち葉集めの作業をしました。
   
 初めて作業する場所でしたが、自分が何を求められているのかを理解すると、テキパキと落ち葉を集め、拾ってバケツに入れることができていました。
 何かの作業ができるのはもちろん大切なのですが、指示をよく聞き、求められている仕事が分かって、その仕事に集中して取り組むという、どの仕事についても汎用的に求められる力を育てることも作業学習の大切なねらいです。そういうことができるようになってきたのだなと少しうれしい気持ちで作業の様子を見ていました。
 そして、作業の終わりにうみねこ塾の上澤塾長から「ありがとう」という感謝と頑張りに対する称賛の言葉をいただきました。生徒たちは、きっと『やってよかった』と思ったことでしょう。それが次への力になります。「ありがとう」という言葉がたくさん聞かれる学校になるといいなと思います。

 

 さて、校内に目を移すと、職員室のごみ集めをしてくれている生徒がいます。
 90人もいる職員室のごみを集めると大きな袋2つ分ぐらいになります。今日も一つ一つごみを回収し、きれいにしてくれました。

  
 「ありがとう。」という言葉を掛けることしかできませんが、心を込めて伝えるようにしたいなあと思います。
 「今日もみんなのために働いてくれて、ありがとう。」

憧れのヴァンラーレ八戸の選手と一緒に

 先日の「ボッチャ」に続き、障害者スポーツ推進事業を活用して、ヴァンラーレ八戸の皆さんを迎え、「サッカー」の授業が行われました。
 今回は、憧れのヴァンラーレビブスを着用しての授業ということもあって、生徒たちの気持ちは上がりっぱなし。いつも元気な生徒たちですが、さらにパワーアップした感じを受けました。サッカー選手になったような高揚した気持ちだったのでしょうか。そう言えば、私も中学生のとき、オリンピック選手モデルのスパイクを履いて、いつもより気合の入った練習をしたことがあったなあと思い出しました。
 ビブスは学校にもあるのですが、そういうことではないですよね。ヴァンラーレさんのビブスだから生徒たちの気持ちは上がるんです。本物の選手、本物のチームだからこそ生まれる憧れの力。そういう力は、いつも以上の力を発揮させてくれます。

 生徒たちは、いい意味で高揚した気持ちを持ちながら、ボールを使った準備運動の後、まずはドリブルから。コーンと友達をよけながら、慎重にボールをコントロールする様子が印象的でした。途中から、指示された色のコーンに集まるというゲームも加わり、視覚、聴覚をフルに活用して取り組んでいました。いつもなら、「疲れた~。」と言いそうな子が、夢中でボールを追いかけていました。
 ドリブルリレーを挟んで、最後は、ミニゲーム。体育館の中をよく走り、軽快なパス、豪快なシュートなども見られ、盛り上がっていました。ゴールを決めた後、ヴァンラーレの選手とグータッチで喜び合う姿を見て、私も一緒にやりたくなってしまいました。

周囲をよく見てドリブル        「青」のコーンに集合!       試合前の緊張&期待        サッカーアニメのような豪快シュート
   

前期終業式・後期始業式&全校集会

 9月30日(水)に前期終業式、10月5日(月)に後期始業式が行われました。
 式のあとには、全校集会も行われ、前期がんばったことや後期の目標などの発表がありました。今回は、放送での集会ということもあって、動画を使って発表してくれました。

    

 音楽のダンスや掃除の様子を見ると、始めの頃とは比べものにならないほどの成長です。担任の先生方が、皆さんに紹介したいと思った理由がよく分かります。
 私は、ビフォーの様子を見ているので、アフターでどれだけ成長したかはっきりと感じ取ることができます。しかし、子供たちは、学部が違うと一緒に学習することがほとんどないので、その成長を感じ取れるかな?と少し疑問に思い、動画を見ている子供たちの様子も見に行ってみました。

 すると、子供たちから「○○くん、ダンス上手。」「□□ちゃん、とっても丁寧に拭いていてすごい。」などの声とともに拍手をしている様子が見えました。発表した子供たちの成長もうれしかったのですが、他者のよいところ、がんばりを見る目と心が育っている子供たちの姿に思わず頷いている自分がいました。
 
 校長先生のお話の中にあった「元気」「一生懸命」「チャレンジ」そして「優しい心」、今回の発表の中でしっかり感じ取ることができました。

 小グループに分かれての活動が多くなっている現状ですが、こういう機会にお互いの学習を共有することでさらに学びを深めるとともに、心を育てていきたいなと思いました。

新・うみねこ学園見学

 今日は秋季休業日で児童生徒はお休みです。先生たちは、この機会に普段できないことに取り組みます。研修もその一つ。
 今回は、令和2年4月に本校の隣から鮫地区(本校から自動車で30分弱)に移転したうみねこ学園さんを見学させていただきました。
  

 本校の隣にあるときは、子供たちも歩いて登下校していましたし、何かあればすぐに行き来して情報交換ができたので、子供たちの生活の様子も把握しやすかったのですが、遠く離れてしまい、学園から通う子供たちもスクールバスを利用するようになったため、生活に関する情報の絶対量が少ないのが実状でした。

 今回の見学を通して、新しくなったうみねこ学園さんで子供たちがどのように生活しているのかを垣間見ることができ、日々の教育活動で大切にしなければならないことを確認できました。移転に伴い、これまでと違った連携の仕方も工夫していかなければならないと感じます。
 
 お忙しい中、館内を案内してくれた園長先生はじめ、うみねこ学園の皆様には大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いします。

ヘルメット着用での避難訓練

   

今回の避難訓練の目玉は、PTAの協力を得て整備したヘルメットの活用です。

 実を言うと、私たちは、安全を考えて購入したはいいけれど、子供たちは何か頭に乗せられたようで嫌かな、被って避難することができるかななど、活用されるのか少し心配していました。

 しかし、写真にも写っているように、実際に避難してくる子供たちを見てほっとしたのは言うまでもありません。ちゃんとヘルメットを被って落ち着いて避難してきたのです。
 
 担任の先生方に聞いてみると、その訳がよく分かりました。
 先生たちは、子供たちがヘルメットをかっこいい!と思って被ってくれるように事前に様々な工夫をしていたのです。
 ヘルメットを被ってヒーローごっこをしてみたり、ポーズを決めて写真撮影をしてみたり、怖いものじゃない、嫌なものじゃない、何かかっこいいかも、そういう気持ちでヘルメットの着用を受け入れてくれるようにしていました。その写真を見せてもらって、今回のヘルメット着用率の高さは納得がいきました。

 安全につながる行動は、訓練の時間だけ頑張っても身に付くものではありません。地味ですが、そういう小さなことの積み重ねが、いざというときに安全に避難する行動につながります。
 行動できるための準備をコツコツ積み上げることの大切さを今回の避難訓練で学びました。
 このことは、他のことでも同じですね。
 

注)遊びに使ったのはあくまでもヘルメットを受け入れるための手段です。遊び道具にしているわけではありませんので、誤解のないようにお願いします。普段は教室に整然と設置されています。


ボッチャを体験! 障害者スポーツ推進事業

 中学部では、HACHINOHE CLUBさんを迎えて、ボッチャの体験をしました。

 ボッチャとは
      パラリンピックの正式種目で~中略~
ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつの
       ボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います
                                            (一般社団法人日本ボッチャ協会HPから)


 「行け~」、「あ~行き過ぎた」、「惜しい!」、「やったあ!」
転がるボールの行方にみんな一喜一憂。こんなに面白いものだと思っていませんでした。知っている、だけではなくて実際にやってみる、その場で見るということがいかに大切かよく分かりました。この体験を通して、来年のパラリンピックもより一層楽しめるようになったのかなと思います。

 この事業は、スポーツの面白さに触れ、やってみたり、観戦を楽しんだりする子供たちが増えるといいなと考えながら企画しています。この後、ヴァンラーレ八戸さんを迎えてのサッカー教室(中学部)、障害者スポーツ指導員さんを迎えてのフライングディスク(小学部)とスポーツに触れる機会が用意されています。
 大人になってもスポーツを楽しみ、体を動かしながら健康に生きていく素地を作っていく取組として大事にしていきたいと思います。

 ルールの説明を聞く    ジャックボールめがけて  転がす!           「赤の勝利」 
     


※障害者スポーツ推進事業は、学校教育段階から生涯を通じてスポーツに親しむ態度を育成することを目的としています。

歯科検診

 今日は、延期になっていた歯科検診の日です。
 朝からどきどきしていた子、「余裕~」とリラックスしていた子、それぞれの感じ方はありますが、検診をするというのは緊張感があるものです。特に歯科検診は・・・
 子供たちは、それぞれにその緊張感を受け止めて検診に臨んでいたと思います。検診が終わった開放感からか、「虫歯なかったよ。」「頑張ったよ。」と笑顔で教えてくれる子供たちが多くいました。

 私が端で見ていて学んだのは、年齢を重ね、経験を積むことの大切さです。学年が上がると、格段に落ち着いて、そして静かに検診を受けることができていました。
 年齢を重ねれば、当然でしょう!と思うかもしれません。でも、年齢を重ねただけではできるようになりませんよね。その年齢分の経験をしっかりしてきたからこそできるのだと思います。少しずつ少しずつ経験を自分の中に取り込んで、成長していくのだと思います。
 小学部1年生の時には、歯科検診を受け止めきれなかった子供が、今年はぐっとこらえて自分で口を開けるなんていう姿も見られました。これまで、よい経験の積み方をしてきたのだなと思います。
 日々の授業でも、次につながる経験が積み重なるように考え、工夫していかなければならないなと感じました。

小学部低学年                 小学部高学年                中学部
            
*先生に支えられて、受け止める経験。  *歯科医の話を聞いて口を開ける。  *おまかせする余裕。    
 頑張って口を開けています。