学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

図書室のリニューアルⅡ

 公益財団法人 日本教育公務員弘済会青森支部 様 より図書を寄贈いただきました。
 
 
 先日紹介したように、図書室の充実を図っている本校としては本当にありがたい贈り物です。
 
 今日はその贈呈式が行われ、本校児童生徒の代表が参加しました。

 図書委員会委員長、立派なお礼の言葉でした。
 図書委員長として、みんなに新しい図書を紹介する役割を自覚しています。
 

 本を読む子は立派に育つ!図書貸し出し数No.1の彼が証明。
 感謝状を立派に読み上げ、うやうやしく手渡す姿に感動!!!
 

 僕も本が好き。受け取った瞬間その魅力に釘付けの彼。
 その気持ちで先輩たちに続いてほしい。 

 
 最後は、記念写真の撮影となりました。
 

 この写真に写る子供たちを見て安心しました。
 このうれしそうな顔、そして宝物を持つように大切に抱える姿。
 きっと本をたくさん読んでくれるだろう、大切に扱ってくれるだろう、そう感じました。

 図書を寄贈いただいたおかげで、こんなにいい顔の子供たちを見られました。
 ありがとうございました。
 

小学部修学旅行

 11/2(火)小学部6年生23名が修学旅行に行ってきました。

 当初の予定から1か月遅れての実施となりましたが、紅葉がまだ残っており、秋の清々しい空気の中で奥入瀬渓流、十和田湖の自然を満喫してきたようです。

 出発前は少し雨が心配されていましたが・・・        十和田湖に着くときには青空も!

  

 日の光に照らされた鮮やかな紅葉に心が躍り。    水面のキラキラに心を奪われ。
   
 
 コース料理に緊張感を味わい。               練習したナイフとフォークで器用に料理を味わい。
   
  
 「こけ玉」作りであふれるアイデア。              完成したかわいい「こけ玉」にあふれる愛情。

  
  お土産とたくさんの思い出をもって帰ってきました。
 

 写真を見せてもらっただけで、学校の中にいるだけでは味わえない体験をしてきたことが分かります。
 
 1日の旅行でしたが、子供たちの表情には充実感があふれていました。

 23名みんなで一緒に行った修学旅行、きっとこれからも子供たちの思い出の中に鮮明に残るんだろうな。

 安心して旅行に行ってくださいと言わんばかりに感染症が落ち着いてくれて本当によかったです。

 12月の中学部修学旅行までこのまま・・・。
 中学部の生徒たちにも貴重な体験と思い出を。私たちみんなの願いが届くといいなと思います。
 
 


図書室のリニューアルⅠ

 昨年度末で校舎の大規模改修が終了し、教育活動に使えるスペースが広がりました。

 工事の影響により小さな部屋を利用していた図書室も本来の場所に戻り、児童生徒の読書環境の充実が求められていました。
 ※本校小学部の八戸市マイブッククーポンの使用率は99%(125/126)、みんな本が大好きです。

 令和3年度に入って、図書の寄贈を受けて蔵書が増えたことに加えて、今回はPTAの協力を得て、読書スペースの充実を図ることができました。


 これまでの図書室を知っている人が見れば「おっ」と思うはずです。
 さあ増えたものはどれでしょうか?



 では、答えです。
 まず、回転書架。子供たちがクルクル回しながら本を選ぶ姿が目に浮かびます。
 

 次は、くつろぎ読書スペース。足を伸ばしたり、あぐらをかいたり、寝転がったりして本を読む姿が見えてきますね。
 
 
 そして、いす席。中学生はこちらで読むほうが集中できるかもしれませんね。
 ※テーブルやいすは、この後新しいものに入れ替え予定です。
 

 明日、図書室に入った瞬間の子供たちの顔を何としても見たいなあと思います。
きっと喜んでくれるだろうから。

 この後も、図書の寄贈が予定されていますし、現在未納のテーブルといすも入ってきます。
 少しずつ少しずつ読書環境が整ってきています。

 今まで以上に本に親しみ、本から様々なことを感じたり、学び取ったりする子供たちに育ってほしいなと思います。

 その都度、図書室のリニューアルの様子をお知らせします。
 保護者の皆様も、来校の際はぜひ図書室を覗いてみてください。

 最後になりますが、図書室の充実について提言いただいた学校評議員の皆様、図書室の整備に向けて様々アイデアを出し、計画をした先生方、予算の調整をしてくれた事務の皆さん、そして、その思いを受け止めて購入を決断いただいたPTAの皆さん、様々な人の思いと行動が形になったなあとうれしく思います。

 今後も子供たちのためにアイデアを出し、計画し、行動に移していきましょう。





細やかに爽やかに落ち葉の清掃

 隣にあるうみねこ塾さんの協力を得て、今年も落ち葉の清掃をさせていただいています。

 全員の写真を載せたいと思うほど、みんなよく働いていますが、今回は、選りすぐりの写真を掲載します。
  
 次から次と葉が落ちてきますが、それに負けないスピードでかき集めていきます。
 

  
 車庫の中にたまった落ち葉まできれいに!丁寧な仕事ぶりは気持ちいいですね!

  

  
 後片付けをして、落ち葉を運ぶ姿。小学生の頃の幼さは感じられなくなりました。
 いっちょまえになったなあ。そう感じました。

 頼りにされると俄然やる気を出す生徒たちです。
学校でも、家庭でももっともっと活躍の場を用意してあげられるといいなあと思います。

 そうそう、中学部の生徒たちは挨拶もよかったですよ。
 「こんにちは。お疲れ様です。」
 私に気付いた生徒たちは爽やかに挨拶してくれます。

 そんな生徒たちを見ながら、私は何度もうなずいている自分に気付きました。







スポーツ大会

 今日はスポーツ大会でした。

 10月4日の記事で紹介したように、本来であれば、保護者の皆様をはじめ、来賓や地域の皆様と「ともにスポーツを楽しむ行事」としてリニューアルしたものです。

 コロナ禍において、「ともに」というねらいは次回以降にとっておくことになりましたが、「スポーツを楽しむ」というねらいには十分迫ることができたのではないかと思います。
 
 今回は、ボッチャ、フライングディスク、サッカー、玉入れ、ポートボール、リレーなど多様な競技・種目に取り組みました。
 どの児童生徒もいつものにこやかな表情とは一変し、眼光鋭く的をねらったり、ゴール目指して走ったりする姿が見られました。

 その様子を紹介します。
 

ゴールに向かって~シュート!    
 
                          的をしっかり見て~えいっ!

加減が難しい・・・。よく見て、体に意識を向けて、集中集中!
 

やった~。第1位おめでとう!              「がんばったね。」肘タッチ!!
 

ディスクをまっすぐ投げるのって難しい・・・。
練習の成果あって、微妙なコントロールができたね。 きれいなフォームで得点量産!                      

 

中学部の皆さんは、全競技終了後にしっかり清掃まで。ありがとう。


 
 純粋にスポーツを楽しみ、友達を応援したり、讃え合ったりする様子が見られた1日となりました。そう考えると、学校の中だけに限定されますが、「ともに」というねらいにも少しだけ迫ることができたのかもしれないなと思います。

 さて、スポーツ大会は隔年開催なので、今度は令和5年度の開催です。
 その頃には、コロナ禍も収束しているといいな、そして、保護者の皆様、来賓の皆様、地域の皆様など学校を支えてくださる方々と「ともに」より充実したスポーツ大会が開催できるといいなと思います。

 
 
 
 

見られる緊張感を力に変えて

 ある日、素敵な招待状をもらいました。 

 「ブレーメンのおんがくたい」の劇をやるのだそうです。

 私もそうですが、招待状をくれた子供たちも10月14日が待ち遠しくて、「練習がんばってます。」「14日来るんだよね!」と顔を合わせるたびに声を掛けてくれます。
 
 Hさんは、日が近づくにつれて「あ~ドキドキする~」とちょっと緊張している様子を見せていました。
 緊張感を味方にできるかどうかで力を発揮できるかどうかが決まります。発表の場というのは、子供たちが緊張感とどのように付き合うかを学ぶよい機会ですよね。
 私は、発表に向けて気持ちを上手に作ってくれているといいなあと思いながら教室に向かいました。
 
 すると、緊張すると言っていたHさんはやる気満々で私のことを待ち構えていました。
 Hさんが張り切って発表する姿を見ることができてホッとしました。

 一方で、Nさんは、その盛り上がり方と自分の気持ちのレベルに戸惑ったのか?少し引き気味で発表がスタートしました。犬の鳴き声があんなに上手なのに、今日はできるかな?と少し心配しながら見ていました。
 でも、その心配もすぐに消えました。途中で担任の先生が一緒に歌って踊って、何かひと言声を掛けると、いつものNさんが戻ってきました。うまく気持ちの整理をつけたんだなと理解しました。

 担任の先生が子供たちの心のよりどころとなっているからこそ、緊張感やネガティブな感情をうまく力に変えることができたのかなと勝手に想像して見ていました。

 そういった場面を経て、発表は大成功でした。
 最後になってしまいましたが、劇の様子を紹介します。

自己紹介                            ブレーメンへ向かう場面       
「○○の役をやります。よろしくお願いします。」     「ブレーメンへ行こうよ♪ブレーメンへ行こうよ♪」

 

家の中をのぞくと                       泥棒は逃げていき  
「泥棒がいるぞ。驚かせて追い出そう!」         「やった~」
「ヒヒ~ン、ワンワン、ニャ~オ、コケコッコ~!」     「おいしいごちそうをいただきます。」
 





 
 

後期が始まりました。

 始業式が行われました。
 
 校長先生は、用意したスライドを見ながら、子供たちに語りかけます。

 子供たちは、教室でモニターに映るスライドを見ながらお話を聞きます。
 

 もうすっかりこのスタイルに慣れてきました。
 
 各教室では、担任の先生たちが小学部1年生には1年生なりの、中学部3年生には3年生なりの語りかけで、校長先生のお話を子供たちの心の更に奥に届けています。

 避難訓練でもそうですが、全体で行うべきところと、それぞれの実情に合わせて行うべきところが明確になり、学習の効率化、個に合わせた最適化が図られているように感じます。
 コロナ禍で学んだこのような学習スタイルは、今後も生かされていくのでしょう。



 さて、校長先生のお話の中にあった、「スポーツ大会」について少し紹介します。

 「スポーツ大会」は、これまで「運動会」として行われていたものをリニューアルして実施するものです。

 「運動会」では、子供たちは「競技者」、保護者や来賓の皆様は「参観者」という立ち位置で行事が行われていました。どちらかというと『見ていただく』色が強いものでした。

 私たちは、生涯に渡ってスポーツを楽しむ人になってほしいという思いから、ボッチャやフライングディスクなど大人になっても継続して取り組めるような競技・種目を積極的に学校の体育に取り入れ、その成果を「生かす」場として「スポーツ大会」を位置づけました。

 「生かす」と書いたのは、成果を見てもらうことにとどまらず、できるようになったことを生かして他者と一緒に楽しむ場としたいという意図があります。つまり、保護者、来賓、地域の方、本校に協力してくださる皆様など「スポーツ大会」に来ていただける方は参加者として、ともにスポーツを楽しむ行事にしたいと考えています。

 今年度は、10月16日(土)に開催される予定でしたが、児童生徒のみでの実施となってしまいました。
 大変残念ですが、子供たちを支えてくださっている皆さんと一緒にスポーツを楽しもうという目的を達することができる日に向けて、まずは子供たちが楽しくスポーツをするという第一歩を踏み出したいと思います。

 後期は、スポーツ大会を始め、修学旅行、校外学習、交流及び共同学習など様々な学習活動が用意されています。
 そのときの状況によって様々な変更があるかもしれませんが、可能な限り子供たちの学習が充実するよう、よい体験を積み上げられるよう努力していきます。

 これまで同様、御理解と御協力をお願いします。

今日は 前期終業式

 前期の終業式を放送で行いました。
 

 校長先生は、始業式で話された2つのお願い(がんばってほしいこと)について、子供たちがよく頑張っていたことを拍手で褒めてくれました。

 一つは健康(特に感染症の予防に関すること)の取り組みです。
 マスクを着用できるようになったり、自分から手洗いや手指消毒をしたりといったウイルスを寄せ付けない行動に加え、毎日継続してコツコツと運動も積み重ね、ウイルスに負けない体作りという面でもよくがんばったと思います。

 もう一つは、自分で考えて行動することです。
 アイデアを出し、考えを表現し、様々なことにチャレンジする。そんな姿がたくさん見られた前期でした。
 例えば、図書室の前におすすめの本を紹介するコーナーがあります。

 図書委員会の皆さんが自分のおすすめを自分の言葉で表現しています。
 直接関わったり、話したりということだけでなく、こうした形でみんなに思いを伝えよう、届けようとして表現すると、それをきっかけに他者の行動を変えることができたりします。
 おすすめの紹介に刺激されて行動した(その本を借りた)人がどれぐらいいたか調べてみたりするともっと楽しいな、などと考えてしまいました。
 子供たちには、発信する良さを存分に味わってほしいなと思います。

 式に続いて、全校集会が行われました。
 発表の内容を動画で編集したものを教室で視聴するという形です。
 
 
 ある先生が、「動画見ましたか?すんごくよかったですよ!」と言って職員室に戻ってきました。
 私も遅ればせながら見てみました。
 小学部2年1組、3年1組の「ブレーメンのおんがくたい」の紙芝居発表、1年4組の動物クイズ、4年生の縄跳び、ラジオ体操、係活動、国語、算数、畑での学習の様子、体操、制作活動、音楽でタンブリンをたたく姿、いつもそばで見ている先生方はもちろん成長を実感していると思いますが、少し遠目から見ている私には見違えるほどに成長した姿に見えました。
 保護者の皆さんにも是非見ていただきたいなあと思いました。
 
 様々な行事が中止、縮小されている中ですが、後期には参観週間が予定されています。
 保護者の皆様には、是非来校いただき、子供たちの成長を感じていただければ幸いです。

 
 
 

注意深く見ること、積み重ねることの成果あり

 中学部2年1組の教室で、市川主任栄養士による食育の授業が行われました。
 テーマは「バランスのよい食事」

 ある日の給食を取り上げて、使われている食材を考えたり、3つに分類した栄養素(①体温を上げ、体を動かすもとになるもの、②筋肉や歯、骨をつくるもとになるもの、③風邪をひきにくくしたり、おなかの調子を整えたりするもの)に分けてみたりという学習が展開されました。


 生徒たちは給食の写真をよく見ながら、食材を言い当てていきます。

 しかし、その次の3つの栄養素に分類するのは難しいだろうな、と勝手に思いながら授業を見ていました。

 その思いはよい意味で裏切られました。
 生徒たちは、100%とはいかないまでもほぼ正確に分類しているのです。
 
 そう言えば、思い当たる節がありました。
 食堂の前にはこの分類表が掲示されています。立ち止まってよく見ている姿を見かけるなあと思い出しました。

 そしてもう一つ、そうだ、この子たちは、小学生の時に給食の放送をしていた子供たちだということに気付いたのです。

 普段から目にする環境の中で今日の食材は何色の栄養かな?と注意深く見ること、自分で給食メニューを読み上げたり、掲示板の整理をしたりする学習の積み重ねが、今日の姿につながっていることに感動すら覚えました。

 日々の生活の中でしっかり子供たちの中に知識を積み上げてくれている主任栄養士さんをはじめ、給食に関わる皆さんの取り組みの成果を見ることができてうれしく思いました。
 その意図を汲んでしっかり学んでいる子供たちはもちろん素晴らしい!

 そんなこともあって、私は、給食を食べながら、今日は何が入っているのかな?といつもより注意深く確認しながら食べてみました。そうすると、実に様々な食材が使われていることに気付きました。
 そして、注意をしっかり向けると素材の味もより鮮明に感じることができるような気がしました。
 こんなに栄養を考えて作られたおいしい給食を今まで急いでかき込んでいたのはもったいない!と反省・・・。
 
 明日は、前期の終業式。前期の給食最後の日です。
 生徒たちに負けないよう、今日の学習を生かして明日の給食に使われている食材にたくさん気付けるように注意深く見ながら、味わいたいと思います。


青森県特別支援学校総合スポーツ大会



 今日は、第1回青森県特別支援学校総合スポーツ大会の日です。
 
 本来ならば、本校の中学部生徒もあのユニフォームを着て、他校の生徒と競い合う姿が見られるはずでした。

 しかし、感染症防止対策を優先せざるを得ない事態になったことから、競技の実施方法を工夫し、各校をオンラインでつなぐ形式で大会が開催されることとなりました。
 本校では当日開催の競技には参加せず、各学校で実施した記録の提出による参加の仕方となりました。
 
 生徒たちは、当日の競技はありませんが、やはり試合の様子が気になるようで、午後から行われているオンラインバレーボールの様子を体育館や美術室などに分散、集合して、観戦していました。
  
 中には、ユニフォームを着て観戦している生徒もいました。
 また、バレーボールの動きについて、先生に質問し、レクチャーを受ける生徒もいました。
 見ていると、やりたくなってきますよね。
 
 そんな姿を見ていると、無責任な私は、やっぱりやらせてあげたかったなと思わずにはいられません。様々な大会が中止になり、日頃の成果を発揮する場がなくなってしまうのは悔しいですよね。楽しみにしていた子供たちがいるだけに、本当に悔しいです。

 でも、子供たちの安全を最優先に判断し、当日まで、オンラインでもできる競技のやり方、運営の工夫など様々準備してこられた方々のことを思うと、オンラインであっても開催していただいたことに感謝しなければならないなと思います。

 普通に実施していたら、何事も当たり前で、このスポーツ大会に対する子供たちの思いまで感じ取ることはできなかったかもしれません。
 今回は、困難な中でも開催していただいたおかげで、子供たちがどんな思いでこのスポーツ大会を見ていたかを知ることができました。主催者の皆さん、参加した生徒の皆さんありがとうございました。

 来年こそは、直接顔を合わせて、競い合う大会になることを期待したいと思います。