学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

中学部修学旅行

 7月8日(金)中学部3年生が修学旅行に行ってきました。
 今年も宿泊を伴わない形での実施となりましたが、貴重な体験を1日にぎゅっと詰め込んだ充実した旅行になったようです。
 
朝早い時間の出発なので、下級生はまだ登校前、先生たちがお見送りしてくれました。
 
 
 青森に着くと・・・青い空と青い海 
 


最初
の目的地は、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。 ねぶたの迫力に圧倒されました。
 
八戸三社大祭とはまた違う魅力があるなあ。  お土産は何にしよう?お財布とも相談しなが
ら。    
 
 
 腰鈴の制作体験。お祭りのときは、これを付けて跳ねるのかな。
 
 次は、待ちに待った昼食。青森のおいしい物をたくさんいただきました。
 
ナイフとフォークを上手に使って。ちょっと緊張するけど、おいしい!
 
 最後に訪れたのは、「三内丸山遺跡」。大きな柱、竪穴住居、縄文の生活に触れました。
 機械がない時代にどうやって建てたんだろう?
 
 学校のある八戸周辺とは違う文化に触れ、生徒たちの心は大きく動いたことでしょう。
 「なんで?」「どうして?」 「すごいなあ」生徒たちの表情には、そんな心の声が表れていました。
 「同じ」ことには親近感が湧くので、共通点を見つけるのはとても大事なことです。
 一方で、「違い」に気付くことは、追求する気持ちを育てる大切な視点です。
 今回の旅行で、生徒たちはどんなことが「同じ」と感じたのでしょうか。
 また「違う」と感じたのはどんなことだったのでしょうか。
 旅行の価値を決めるこの後の学習も大切にしなければなりませんね。


七夕

 天の川の制作をしている学級がありました。
 
 そう言えば、今日は七夕でした。
 そのことに気付いてもう一度校内を歩いてみると、七夕飾りや願い事が飾られているのが目に入ってきました。
  

 それぞれ、子供たちが自分の力でできることを上手に生かしながら立派な飾りが作られていました。
 その中で、ある願い事に目が止まりました。
 

 この子は機械が好きなんだなと思うと同時に、家でお掃除をすることにつながったらどんなにいいだろうと思いました。
 役割があることは、責任をもつこと、やり遂げること、褒められることなど、生活する喜びを感じることにつながります。
 小さな願い事をきっかけに、子供の生活が大きく広がるように関わっていけたらいいなと思います。

ICT学習会

 校内の人材を活用して、ICT活用の学習会が行われました。
  
 最近、校内を回ると教室のプロジェクターを活用して授業をしている様子に出会います。
 1人1台のタブレット端末も、調べもの、文字の学習、数や図形の学習など様々活用されています。
 板書を写真に撮って、手元で見ながらノートに書き写すなど、学習のしやすさを向上させる活用の仕方もあります。
 もともと子供たちの学習のための教材作りに熱心な先生たちですから、このICT環境もフルに活用しようと
日々研修に励んでいます。 本校でのICTを活用した指導は日々進歩しているところです。

 感染症等の状況から、気軽に校内に入っていただくことができないのが残念ですが、10月の参観週間などを楽しみにしていただければと思います。
 
 
  
 

「サッカー」になってきた!

 グラウンドから「走って!」「パス!」「シュート!」の声、そしてホイッスルの音。
 これは、サッカーの試合をしているな。そう思って、窓から様子を見てみました。
 
 
 先日、パス練習を見学したときとは全く違う子供たちの動きにびっくりしました。
 ゴールに向かう姿勢がより鮮明になり、迫力がありました。
 
 
 見ていて、自分もやりたい気持ちが湧いてきました。
 一緒に楽しめそうだなと感じたからかもしれません。
 毎朝練習しているのは知っていましたが、ここまで上手くなっているとは。
 
 「サッカー」らしくなってきました。

 私は、シュートの場面を撮影しようとゴール裏でカメラを構えていました。
 が、ゴールキーパーの働きが目に入ると、そこにどうしても目がいってしまいました。
 
後ろから指示を出す               ゴールキック   
  
 そして、
 
相手のシュートに果敢に突っ込み、好セーブ。
 

 まさに守護神という言葉がぴったりだなと思いました。
 そんな力強いゴールキーパーのYくんは、いつもは穏やかな笑顔で挨拶してくれる優しい少年です。
 彼の新たな一面を見て、成長を感じずにはいられませんでした。
 好セーブを連発したYくんは、先生や友だちから「ナイスキーパー!」と声を掛けられるといつものようにはにかんだ笑顔を見せてくれました。
 
 あと2週間あまりで特別支援学校総合スポーツ大会です。

 大会には、中学部3年生が参加します。
 活躍を期待しています。

 ※1,2年生は、記録提出による競技参加、オンラインでの観戦などで参加する予定です。
 
 













リレー

 小学部の体育の授業で「リレー」に取り組んでいました。
 
 
 リレーというと、なんと言ってもバトンパスがキーポイントになります。
 今日は、トラックを周回してバトンパスをすることに取り組んでいましたが、最初の頃は、直線に並んでバトンを渡すことを練習したそうです。

 写真の男の子は、「は~い」と言いながら次の走者の女の子の手に向けて、バトンを差し出していました。
 「相手に合わせて」ということはなかなか難しいものですが、よくがんばっているなと思いました。
 こうした一人一人の頑張りが一つ一つ丁寧に積み上げられて、バトンが最終走者までつながると嬉しくなりますね。

 もう一つ気付いたのが、競走するとがんばりたくなるということです(当たり前かも知れませんが)。
 

 近くを友だちが走っていると競い合うようにスピードが上がります。
 一方で、差が大きく開いてしまうと途端にスピードダウンしてしまいます。
 そう言えば、朝のマラソンをするときも誰かライバルと並んだときが一番いい顔をして走っているなあと思い出しました。
 力を発揮するためには、一緒に走る仲間、一緒に学ぶ仲間がいることが大事なんだなと改めて思いました。

 私は、友だちと仲良く、協力してなどということはよく言って来ましたが、自分の力を引き出してくれるのは友だちだということを、子供たちに伝えることが先だったのかもしれないなと今更ながら感じました(難しいことではありますが)。
 これからは、より意識して、友だちの存在に気付き、双発的に学びが展開するような授業を目指したいなと思いました。







中学部校内実習 何のため?を意識して

 中学部では、6月13日(月)から1週間、校内実習が行われています。
 

 学級単位での学習を基本としているため、6つある作業班ごとの学習とはいきません。
 しかし、小さな集団ながらも作業班で行っている(行うはずの)活動を取り入れるなど、内容は充実しています。

 ある学級は、家庭班で取り組んでいる織機の作業に取り組んでいました。
 糸を通して、トントン、糸を通してトントン、丁寧に取り組んでいたので、「何を作っているの?」と尋ねてみました。
 「ストラップです。」と笑顔で教えてくれました。
 向かいにいた女の子は、「お父さんにあげるの。」と嬉しそうに教えてくれました。
 「この色は、Nさんが選んだの?」と聞くと、「お父さんが好きな色だから。」と。
 そういう思いで作ってくれていると思ったら、お父さんは泣いてしまうでしょうね。


 別の学級では、封筒のリサイクルに取り組んでいました。
 
 封筒を解体?して広げています。
 
 新たに封筒を作るため、型に合わせて線を引いています。
 
 新しい封筒の形にきれいに切っています。
 
 
 使い終わった封筒がこれらの工程を経て、新しい封筒に生まれ変わります。
 新たに命を吹き込む作業は何か心地よさを感じます。
 学校では、封筒を結構使いますので、節約に一役買っています。

 この作業をしている後ろでは、保健室から請け負った作業をしていました。
 封筒に健診の手順や注意書きが書かれた紙を貼っています。

 A4サイズの紙を貼るのは結構難しい作業ですが、丁寧に進めていました。
 たくさんの封筒を届けたときに、保健室の先生たちが喜ぶ顔が目に浮かびますね。

 織機の作業も封筒作りも誰かの役に立っていることを意識しながら作業をすることができます。
 この、人の役に立つ、人のためにという気持ちが生徒たちのモチベーションになっているのでしょう。
 もちろん、生徒たちに期待し、頼り、感謝する周囲の大人の存在が大切なのは言うまでもありません。
 


 






第1回学校評議員会

 6名の学校評議員の皆様をお迎えして、学校評議員会が行われました。

 数年ぶりに本校を見ていただいた評議員の方からは、大規模改修できれいになった校舎や増設された風除室など学習環境が格段によくなったと驚きの声をいただきました。
 各教室に設置されたプロジェクター、一人1台のタブレット端末などを活用した授業の様子を見て、学習の仕方もどんどん進化しているとコメントしてくださった方もいました。
 何より嬉しかったのは、先生方がその環境をうまく使って楽しく授業しているという言葉をいただいたことです。日々がんばっている先生方の力になるなと感じました。

 一方で、今後取り組まなければならない課題も見えてきました。
 コロナ禍で人と人の関わりの中で育つ機会が少なくなっているのではないかという心配の声が聞かれました。
 大きな集団での活動ができない状況、人と密接に関わる機会の減少は確かにあります。
 集会なども各教室で行わざるを得ません。
 そんな中で、各教室をオンラインでつないで双方向のやりとりができる状況を作って授業をする工夫なども行われています。今後はそういった取組をもっともっと進めていかなければならないなと思いました。
 コロナ禍が収束し、直接関わることができるのが一番ですが・・・。

 もう一つ、大きな課題だなと感じたのは、校内の様子を見ていただく機会の減少です。
 PTA会長さんから、コロナ禍において子供たちの学習の様子が見えにくくなっていたので、今日の機会に細かいところまで見ることができて安心したとお話しいただきました。
 評議員会のあと、校長先生と立ち話をしながら、保護者の皆さんには、評議員の皆様に見ていただいた本校の教育活動の変化や子供たちの学習の進展を上手く伝えられていなかったのかもしれないと改めて考えさせられました。
 安全・安心な学校という考えとバランスを取りながら工夫していかなければなりませんが、少しでも学校の様子をお伝えできるよう考えていきたいと思います。

 評議員の皆様の声を聞いて、まだまだ工夫できるところがあるかもしれないと心を新たにすることができました。
 本日はありがとうございました。
 
 

 

スポーツは学習のまとめにぴったり?

  中学部の生徒がグラウンドにゴールを設置し、サッカーの練習をしていました。
 

 準備から練習まで見学して、スポーツをするとは、学習していることを総動員することなのかもと感じてしまいました。
 
 まず一つ目の準備。
 先生の指示を聞いて、自分たちで準備を進めています。
 正確に聞くこと。聞いたことを実行すること。そのためによく見て確認すること。など日々の学習で大事にしてきたことがたくさん含まれています。
 
 
 その後の練習。まずはパス交換。
 「○○くん」と声を掛けてからパス。
 
 相手に注意を向け、相手の注意も引きつつ、相手が取りやすいように気を遣いながらパスを出す。コミュニケーションの大切な要素が含まれています。

 そして、パスを受け取って、ゴールに向かってシュートの練習。
 ボールの動きをよく見て、自分の動きを合わせ、目標のゴールをしっかり見てキック。
 小さい頃から大事にしてきた「よく見よう」、「相手に合わせて」といった学習がここでも生かされます。
 そして、ゴールしたボールを拾って、指定の場所に片付け、列の後ろに回って並ぶ。
 「順番だよ」、「手順通りにね」がここにつながっている。

  
 
 そんな風に見ていたら、これまで学習したことをまとめて発揮する機会となるスポーツ(今回はサッカー)ってすごい!と思ってしまいました。
  
 生徒たちががんばって練習しているのは、大事な大会があるからです。

 『青森県特別支援学校総合スポーツ大会』は、7月14日(木)開催です。

避難訓練

 天候などの影響により延期となっていた避難訓練が行われました。
  
 訓練というと、その場限りのイメージがありますが、本校では、事前・事後の指導を大切にしています。
 事前指導では、避難の大切さ、避難の仕方などの確認をしていました。
 その成果だと思いますが、ヘルメットをかぶる、外へ逃げるということが非常にスムーズにできていました。
 急な出来事や音が苦手という子も、事前に学習して見通しをもったり、音対策をしたりしたことで、逃げ遅れることなく、みんな避難を完了することができました。


  
 校長先生もその様子を見て、子供たちをたくさんほめてくれました。
 子供たちをほめつつ、先生たちの取組もほめてくれているのかなと感じました。

 「今日の訓練では、どこが火事だと言っていましたか?」という校長先生の問いに、子供たちは元気な声で「食堂です。」と答えていました。
 素晴らしいですね。しっかり聞いていないと火事の方向に逃げてしまい危険な目に遭ってしまいますから。しっかりお話を聞くということはこういうところでも生きてくるんですね。 

 たくさんほめてもらった子供たちは、やりきった表情で教室に帰っていきました。
 
 教室での事後指導で、避難の仕方を振り返り、できたところ、次がんばるところを確認した子供たち。何事もないのが一番ですが、いざというときには今日の学びを生かしてくれることでしょう。

ICTを活用した授業が広がっています!

 校内を歩いていると数年前までは見なかった光景がたくさん見られます。

 そう、ICTを活用した授業です。
 各教室にプロジェクターが設置されたことで、授業の中にカラーでの提示、大画面での提示が増えてきました。
 子供たちの集中度、理解度も格段に上がっているように感じます。 
 

 さらに、プロジェクターで投影したものに専用のペンで書き込むことができるので、黒板の前に出てきて活動するのを楽しみにしている様子も見られます。
 「私もやりたい!次はぼく!」という声が聞かれます。
 


 中学部では、タブレット端末を使って調べながらプリントに書き込む学習を行っていました。
 このように、全部が全部ICTに置き換わるわけではありません。
 ICTの方が効果が高いもの、手で実際に作業する方が効果が高いものを上手に組み合わせて学習を展開しています。
 

 子供たちの方が適応力があるようで、どんどん活用して学習を進めている様子が見られます。
 情報モラルや消費者教育など社会の中で安全に生きていくための力を育てる取組も併せて行いながら、学習活動の充実につなげていきたいと思います。
 

豊かな言葉に膨らむ実りへの期待

 小学部の児童たちが畑に出て行く様子が見えました。
 
 何を植えるのかな?一緒に外に出て様子を見てみることにしました。

 すると、子供たちは真剣な眼差しで畝を立てたり、いもを植えたり、水やりをしたり・・・。
       
 

 お~、がんばってるね~と思いながら近付いてみると、先生たちの言葉掛けが聞こえてきました。
 「おいもさんが寝る布団だから、柔らかくふかふかにしてあげようね。」
 「暑くて喉がカラカラかもしれないね。冷たい水で気持ちよくなったかな。」
何て豊かな表現だろうと感心しました。
 
 自分が寝るのだとしたら、ふかふかの方が気持ちいいな。
 私も喉がカラカラだから、同じ気持ちかな。 
 私の頭に浮かんだように、子供たちの頭にも同じようなイメージが浮かんでいたのだと思います。
 だからあんなに真剣に、優しく植えていたのか。妙に納得しました。

 そんな豊かな言葉を掛けられたら、子供たちも植えた「いも」も、秋にはきっと豊かに実ることでしょう。
 どのような実りの姿を見せてくれるか今から楽しみですね。

  
 ・・・看板を見て思わず笑ってしまいました。
 

にこやかに、そして黙々と

 本校では、感染防止対策のため学級ごとに学習を行っています。
 
 本来は、作業学習も学年を超えた縦割り集団で行っていますが、今は学級という小さな単位での実施となっています。
 
 ある学級は、下足箱の清掃をしていました。
 風の強い日があると、八二養名物の土埃が入ってきて結構汚れています。

 生徒たちは、一つ一つ丁寧に拭き掃除をしてくれています。
  
 「がんばってるね!」と声を掛けると「ありがとうございます!」とにこやかに答えた後、すぐに切り替え、黙々と作業を進めています。

 どこかで読んだ記憶があるのですが、黙々と地道なタイプの子と、社交的なタイプの子、どちらの予後がよいか?という話を思い出しました。
 
 その答えは、社交的なタイプの子なのだそうです・・・。
 自分自身がそうだからか、個人的には黙々と地道なタイプの子に好感を持ちますが、社会の中で生きていく上では社交性が大事なようです。
 ※黙々とがんばることはもちろん大事ですが、社交性は成功のための大きな要因ということが言えるでしょう。社会の中で柔らかく生きていくということを考えればそうなのかもしれませんね。

 さて、作業をしていた生徒たちの様子に戻ってみましょう。

 生徒たちは、“にこやかに”「ありがとうございます!」と私に対応し、そして“黙々と”作業を続けていました。
 社交性○、地道な作業○です。
 これは将来が楽しみになりました。
 
 
 
  

参観日

 昨日から、参観日が始まりました。
 「昨日から」と書いたのは、学年ごとに分散して実施しているからです。

 今週は小学部6,5,4年生、来週は小学部3,2,1年生、再来週は中学部が予定されています。
 
 保護者の皆さんが来るということで、朝から子供たちはテンション高め、声のトーンも高めです。大好きなお父さんお母さんに自分の学級、友だち、学習の様子を見てもらうことが嬉しいのでしょう。
 参観にきたお父さんに、友達を紹介したり、廊下に掲示してある絵の制作過程を教えたりしている子がいました。お父さんが「ほら、もうお勉強始まるよ。」と言いながらも嬉しそうな顔をしているのを見て、子供にとっても保護者にとってもよい時間になったのかなと思います。

 さて、保護者の皆様にはPTA活動に御協力いただきありがとうございます。
 コロナ禍で、一堂に会して行う総会や環境整備作業などの活動ができない状況にあり、直接的な対話をしながらPTA活動を進めることができないのは残念ですが、書面決議での回答率、参観日の機会を利用した各学年ごとの打合せの様子を見て、保護者同士のつながりと一体感をもって子供たちの教育活動を支えようとしてくださっている皆様の思いをひしひしと感じます。

 様々な制約がある中ですが、できることの中で最大の効果を上げられるよう知恵を出し合いながら一緒に進めていきましょう。

問い掛けられて気付くこと

 2回目の全校集会が行われました。
 
 今回、川村教頭先生のお話の中で、子供たちに「慣れましたか?」と問い掛けがありました。
 
 教室の様子を見て回っていた私は、子供たちの様子を見て「はい、大丈夫ですよ。」と自信をもって報告しました。
 その根拠は、2つです。
 1つめは、下の写真にあるとおり、お話に合わせて提示されるスライドをよく見て、しっかり話を聞いている様子です。
  
 小学部1年生も、中学部1年生も先生との信頼関係ができ、すっかり落ち着いて八戸第二養護学校の子供になっています。

 2つめは、新任職員の自己紹介が一人終わる度に学校中に大きな拍手が響き渡っていたことです。
 知っている顔が出てくるからこそ気持ちも入りますし、そのお話に興味を持って聞き、心が動くのだと思います。力強い拍手は、近付いた印、気持ちを寄せた印なのだと思います。

 連休明けだけど落ち着いた感じだなと漠然と感じてはいましたが、改めて「慣れましたか?」と問われたことで、どうかな?と注意深く見る機会になりました。

 私はどちらかというと、「しっかりやっていればよし」として見守ってしまうところがあるのですが、何気ないことでも敢えて問い掛けることで意識していなかったところに注意を向けたり、深く考えたりする機会になるんだなということを感じました。

 子供たちに何て問いかけてみようかな?しつこくならない程度に。

不審者対応訓練

 児童生徒下校後、学校に不審者が侵入したことを想定した訓練を行いました。
 感染症対策のため、警察の方をお招きして実技を行うことはかないませんでしたが、DVDを視聴して対応をしっかり確認しました。

  

<保護者の皆様へ>
 感染症対策、防犯の両面から、遅刻、早退、忘れ物を届けに来たなどの場合は、玄関での対応とさせていただいておりますので御理解と御協力をお願いします。
 ※PTA活動、参観日などの場合は、所定の手続きを踏んで入校いただいていますので御安心ください。

競り合う楽しさ

 
 校舎2階の窓から見える櫻が満開です(桜の木は、お隣のうみねこ塾さんのもの・・・借景です)。

 そんな中、今日はある児童に誘われて、朝のランニングに行きました。
 外という空間で、距離が保たれていれば、声を掛け合ったり、一緒に走ったりすることが出来ます。
  

 苦しい?イメージの強いランニングですが、みんなそれぞれのペースで楽しそうに走っています。
 誰かと一緒に走るって楽しいですよね。
 ※校内では、感染防止対策のため、学級ごとの活動が基本となっており、他の学級の子供との関わりが少ない状況だったので、一緒に走る喜びは格別です。

 誘ってくれた子も私の姿を見つけると、「早く走ろう!」と誘ってくれました。そして、心がウキウキするのか、ペースアップして走るのです。
 気持ちが走りに表れているなあと思いながらペースを合わせて走っていると・・・6年生の男子がペースを上げて私の横に並び、ちらっとこちらを見ると、すっと前に出て走っていきます。その挑発に乗ってしまいました。

 ゆっくり走っている子供たちをどんどん追い抜きながらまさに競り合いでした。さすがに6年生にもなると速いです。40半ばを過ぎたおじさんは最後には諦めてしまいました。

 走り終わった後、競り合った6年生の男の子から「また明日も勝負しましょう。」と誘いを受けました。
 競り合って『勝った』ことが嬉しかったようです。「もっと、もっと」という気持ちが見られると私も嬉しくなります。
 簡単に連戦・連勝を許してしまっては、競り合う楽しさも半減してしまうでしょうから、私も体調を整えてしっかり競り合い、時には勝つことができるようにがんばろうと思います。
 
 
 

緊張を乗り越えて

 第1回の全校集会が行われました。
 ※今年も感染防止対策のため、しばらくは放送等を活用した実施になります。
 校長先生のお話
 
 
 本校では、生徒会会長、副会長が司会進行を務めています。
 昨年度末に当選し、今回が実質的に初仕事となる3名の生徒が職員室の放送機器の前に集まってきました。
 
 普段からおしゃべり好きな生徒たちなのですが、今日はいつにも増して口数が多いように感じました。「緊張する。」「笑いが止まらない~。」いつもと違う、なかなか味わうことのない緊張感から気持ちの安定を保つのが難しいのだろうなと思いました。
 
 しかし、さすが選挙で選ばれた精鋭とあって、本番前には落ち着きを取り戻し、仕事をきっちりやり遂げました。
  生徒たちは、集会が始まる直前まで何度も練習を繰り返していました。緊張を乗り越えようとして彼らなりに考えて行動していたのだと思います。


 私の隣に座っていた教頭先生は、「きれいな声だな。」と思わず独り言を漏らしていましたが、私も同じことを感じていたので、うれしくなりました。

 これからも様々な壁にぶつかったり、一歩がなかなか踏み出せなかったりすることがあるかもしれません。そんなときは、今回のように乗り越えるための工夫をしながら、たくましく成長してほしいと思います。

ちょっとを引き出す工夫~歯科検診から~

 歯科検診が行われました。
 

 子供たちにとっては、検診の中でも一番ハードルの高い検診ですね。
 
 苦手意識を持つことが多い検診ですが、
 「ちょっとがまん。」して、「なんだこんなもんか。」という経験を重ねることが大切だと思います。
 
 ちょっとがまん・・・の「ちょっと」がなかなか難しいのですが、今日も子供たちのちょっとのがまんをうまく引き出そうと、先生たちはあの手この手で子供の気持ちを軽くしようとがんばっています。
 
 ある学級では、絵本を目線の上の方に提示して、顔を上げてもらうように工夫していました。確かに、体に力が入るとぎゅっと丸くなる方に力が入ってしまいますから、なかなかいい工夫だなと思いました。
 

 そんな工夫もあって、みんな今までより「ちょっと」頑張りを見せて歯科検診に臨むことが出来ました。

 歯科検診の取材の際に2年間追いかけてきた子(一昨年、昨年の歯科検診の記事を御覧ください)は、今回「できたぜ!」とガッツポーズを見せていました。
 毎年ちょっとずつのがまんの経験を重ね、こんなもんだと理解できたのかなと思います。

 歯科検診に限らず、ちょっとのがまん、頑張りの中で得られる安心感や達成感の中で成長していくのかなと思います。
 今回の様々な工夫のように、ちょっとを上手に導いてあげることを大切に子供たちと関わっていきたいなと思います。

交通安全教室

 新年度が始まり、通勤の時にいつもすれ違っていた車を見なくなりました。
 逆に新たに出会うようになった人もいます(ぴかぴかのランドセルを背負った小学1年生や真新しい制服の中学生などです)。

 これまで慣れ親しんだ環境から少し違う環境に身を置くことになるのでいつも通りの動きでも、ちょっと違ったことが起きてしまうかもしれません。

 
 本校でも、この時期に交通安全について学習する機会を大切にしています。
 
 今日は小学部の「交通安全教室」が行われました。
 
 最初は、学校の敷地内の横断歩道でで安全確認の練習。
 私が見たのは4年生の子供たちでしたが、3年の積み上げは大きいなと思いました。
 1年生の時の様子とはまるで違うのです。「右、左、右」という先生の声に合わせてしっかり安全確認をしています。
 
 これなら道路でも大丈夫。自信をもって学校の前にある道路の横断に取り組みました。
 
 立派だなと思ったのは、「右、左、右」の確認が形だけではないということ。
 遠くから車が近付いているのに気付き、2歩前に出たところから戻ってくるという様子が見られました。本質を理解しているなとうれしく思いました。

 普段の授業の中でも、形だけ出来たように見えることに止まらず、本当に役に立つ力が身に付くように関わっていきたいなあと思いました。
 




令和4年度入学式

 本校では、小学部18名、中学部29名の新入生を迎えました。
 
 4月8日(金)10時から中学部の入学式が行われました。
 

 本校からの進学者23名に、小学校から入学する6名が加わり、本校の中でも一番人数の多い学年になりました。
 
 6年間で培った人間関係の中に、新たな個性が加わることで、生徒同士の多様な関わりが見られるのではないかと期待しています。
 
 生徒会長の挨拶にあったように、困ったときはいつでも先輩を頼っていいです。
 分からないときは遠慮なく聞いてみよう。自信がないときは先輩の姿をしっかり見てみよう。
 必ず進むべき道が見えるはずです。
 
 新入生の皆さんが楽しみにしている作業学習は大人になる第一歩を感じられるとてもやりがいのある学習です。働く楽しさ、仕事ぶりを評価してもらううれしさを存分に味わいながら成長してください。
 

 中学部の式の後に、小学部入学式が行われました。
 中学生の大きな体から比べると、確かに体は小さくかわいらしいのですが、入学に対する思いは同じなのだと思いました。
 式が始まる前に、「そろそろ式が始まります。いすに座りましょう。」と呼び掛けたところ、それまで体育館を走り回っていた子が、お父さん、お母さんの隣のいすに座ったのです。なんて素晴らしい!
 小学生になるんだという気持ちをしっかり持って入学してきたのだなと感心しました。
 
 「全員、御起立ください。」の言葉にも御覧のとおり、しっかり応じて式に参加していました。

 そんな立派な小学1年生の子供たち、保護者の皆さんが羨望の眼差しを向けたのは、6年生の代表の児童でした。
 代表児童が壇上に上がると明らかに空気が変わったように感じました。
 
 決して言葉にしていたわけではありませんが、私には「かっこいい!」という子供の声、「うちの子もああなるのかな。」という保護者の声が聞こえた気がしました。

 小学部も、中学部も、よいお手本が近くにいてくれるのは有り難いことですね。
 一歩一歩憧れの先輩に近づけるようがんばっていきましょう!