学習活動の様子をお知らせします!

2021年5月の記事一覧

カメラから広がる楽しいやりとり


 今日は、小学部1年生と一緒に「一本松」まで散歩に出掛けてきました。

 私は一人の男の子と一緒に歩くことになりました。
 とってもおしゃべりな子で、最初からたくさんお話してくれました。
「ママの車(と同じ)。」⇒「ママは白い車なんだね。」⇒「うん。」
「あっ、たんぽぽ。」⇒「いっぱいあるね。一つとってもいいかな。」⇒「いいよ。」
 そんなやりとりをしながら歩いていきました。
 私が写真を撮ろうとデジタルカメラを取り出し、前を歩く友達の様子を撮り始めると、急に草むらに向かって走り出しました・・・。
 「戻っておいで・・・」と言いかけて思わず笑ってしまいました。
 何と、草むらの中でポーズをとってこちらを見ているのです。満面の笑みで。

 「写真撮るよ。ハイチーズ。」そう言って写真を撮りました。
 撮り終えると満足そうに私のそばに来て彼はこう言いました。「先生、あっち。」
 そしてカメラを貸してというように手を差し出してきました。
 彼が撮ったのがこの1枚。

 このポーズも彼の指示でした。
 この指の先には、彼が気に入って何枚も撮影したものがあります。
 木の枝がとてもきれいです。

 カメラを取り出したことで、こんなに楽しいやりとりが生まれました。
 お互いの役割を交代しながら、何度も写真の撮りあいっこをしました。
 とても充実した時間でした。

 最後に、彼の発想が生きた1枚。フェンスをうまく使っています。

「がお~っ。」⇒「ライオン?」⇒「うん。」

小学部の学年集会で培う力

 小学部は、1~3年生と4~6年生というグループに分かれて学習しています。

 その中でも、子供たちの学習ペースや学習内容が似ているなどの視点から、効果的な学習を進めるためにそれぞれ4つのグループを作って普段の学習を進めています。
 そうすることでメリットがたくさんあるのですが、唯一?のデメリットが、同じ学年の子供でも、一緒に学習する機会が少ない子供が出てくるということです。

 同じ学年の友達とのつながりを大切にする場、いつもとは違う学習集団の中でも他者と一緒に活動できる場として、小学部の「学年の会」は大きな意味をもって実施されています。
 全校集会や小学部集会も他者と関わる場としての機能がありますが、学年の会の20人前後という集団規模は、関わりが生まれやすいちょうどよいサイズだなあと感じています。

 今日も友達と関わるための様々な工夫の下、学年の会が行われていました。
 1年生はパラシュートをばさばさと上下に動かしたり、みんなで同じ方向に動いたり・・・、みんなの動きに合わせながら活動するということを大切にしているように見えました。


 3年生は、体育館で一堂に会し、進行役の児童のパソコン操作によって提示画面が変わっていきます。それぞれの役割をしっかり果たすということを大事にしながら活動が展開されていました。


 場所の関係もあるのですが、4年生以上になると事前に撮影した動画等を使いながら間接的に友達の活動を見るということでも活動が成立していました。


 小さいときから段階的に友達への意識を育て、他者に合わせて動くなど一緒に学習する気持ちを育てていくと、「コロナで緊急事態宣言が出されたからリモート学習を」と言われたときにもしっかり人を意識して学習できるのかもしれないなと思いました。

 人と一緒に学習するということは、どんな時代になっても変わることなく大切にされなければならないことですね。
 子供たちの成長から改めてそんなことを考えた学年の会でした。

 これからも多様な活動に取り組みながら、他者と一緒に学ぶことの楽しさ、意味を感じてもらえたらいいなあと思います。

今日から参観日。見に来てくれてありがとう。

 参観日なのに、「今日から」という表現を不思議に感じた方がいるかもしれません。

 

 本校では感染症防止対策として、一度に来校する人数を極力減らすため、学年ごとに参観日を開催することとしたため、今日から28日(金)までの間に9回参観日があるのでこのような表現になります。

 

 今日は、中学部3年生の保護者の方が来校しました。外から人が入る機会が少なかったこともあり、保護者の皆さんがいらっしゃって少しうれしい気持ちになったのは私だけでしょうか?

 子供たちの様子を見ていると、どうやら子供たちもうれしいようです。

 

 なぜうれしくなるのでしょうか。

 私の場合は、『子供たちが成長した姿を見てもらえるから』、子供たちの場合は、『がんばっている自分を見てもらえるから』ということが大きいように感じます。

 

 『自分のことを見てほしい』という気持ちは、成長している証です。

 自分に自信があるから見てほしいし、できる実感があるから見てほしいのだと思います。

 

 そうした子供たちの気持ちに応え、成長にしっかり目を向けてくれるのが、大好きな保護者の皆さんであれば、さらに子供たちは力強く成長することでしょう。

 

 だから保護者の方に見ていただく機会というのは本当に貴重です。中止にならなくてよかった。

 

 お忙しい中、参観日に出席し、子供たちの学習を見ていただいてありがとうございます。

 

 これから参観日の学年の皆さんもどうぞよろしくお願いします。

 

不審者対応訓練

 児童生徒下校後、全職員で不審者対応訓練を行いました。
 大館交番と是川交番の警察官の協力を得て、不審者が侵入した際の対応の基本、危険なものをもっている場合の対応などについて訓練を行いました。

教室に不審者が来たときの対応訓練

 
 先生たちはどうしても自分の身を盾にして守ろうとする傾向が強いのですが、自分の身を守らなければ子供の命も守れなくなってしまいます。
 相手との距離をとるために、身近な物を盾にすること、間にものを置くことなどを助言していただきました。

さすまたを使った訓練
 
 さすまたも使い方を知らなければただの棒・・・。
 ちょっと使い方を変えるだけで、抜群の威力を発揮することが分かりました。

 
 訓練はしたものの、大前提として、学校に不審者を入れないことがまず大切なことです。
 保護者の皆様には学校の出入りで御不便をおかけしておりますが、児童生徒の安全・安心のため、必ず受付(事務室)をしてから入校していただきますようお願いいたします。
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、校内への立ち入りは極力控えていただき、玄関でのやりとりで対応しています。御理解と御協力をお願いします。