学習活動の様子をお知らせします!

2021年9月の記事一覧

注意深く見ること、積み重ねることの成果あり

 中学部2年1組の教室で、市川主任栄養士による食育の授業が行われました。
 テーマは「バランスのよい食事」

 ある日の給食を取り上げて、使われている食材を考えたり、3つに分類した栄養素(①体温を上げ、体を動かすもとになるもの、②筋肉や歯、骨をつくるもとになるもの、③風邪をひきにくくしたり、おなかの調子を整えたりするもの)に分けてみたりという学習が展開されました。


 生徒たちは給食の写真をよく見ながら、食材を言い当てていきます。

 しかし、その次の3つの栄養素に分類するのは難しいだろうな、と勝手に思いながら授業を見ていました。

 その思いはよい意味で裏切られました。
 生徒たちは、100%とはいかないまでもほぼ正確に分類しているのです。
 
 そう言えば、思い当たる節がありました。
 食堂の前にはこの分類表が掲示されています。立ち止まってよく見ている姿を見かけるなあと思い出しました。

 そしてもう一つ、そうだ、この子たちは、小学生の時に給食の放送をしていた子供たちだということに気付いたのです。

 普段から目にする環境の中で今日の食材は何色の栄養かな?と注意深く見ること、自分で給食メニューを読み上げたり、掲示板の整理をしたりする学習の積み重ねが、今日の姿につながっていることに感動すら覚えました。

 日々の生活の中でしっかり子供たちの中に知識を積み上げてくれている主任栄養士さんをはじめ、給食に関わる皆さんの取り組みの成果を見ることができてうれしく思いました。
 その意図を汲んでしっかり学んでいる子供たちはもちろん素晴らしい!

 そんなこともあって、私は、給食を食べながら、今日は何が入っているのかな?といつもより注意深く確認しながら食べてみました。そうすると、実に様々な食材が使われていることに気付きました。
 そして、注意をしっかり向けると素材の味もより鮮明に感じることができるような気がしました。
 こんなに栄養を考えて作られたおいしい給食を今まで急いでかき込んでいたのはもったいない!と反省・・・。
 
 明日は、前期の終業式。前期の給食最後の日です。
 生徒たちに負けないよう、今日の学習を生かして明日の給食に使われている食材にたくさん気付けるように注意深く見ながら、味わいたいと思います。


青森県特別支援学校総合スポーツ大会



 今日は、第1回青森県特別支援学校総合スポーツ大会の日です。
 
 本来ならば、本校の中学部生徒もあのユニフォームを着て、他校の生徒と競い合う姿が見られるはずでした。

 しかし、感染症防止対策を優先せざるを得ない事態になったことから、競技の実施方法を工夫し、各校をオンラインでつなぐ形式で大会が開催されることとなりました。
 本校では当日開催の競技には参加せず、各学校で実施した記録の提出による参加の仕方となりました。
 
 生徒たちは、当日の競技はありませんが、やはり試合の様子が気になるようで、午後から行われているオンラインバレーボールの様子を体育館や美術室などに分散、集合して、観戦していました。
  
 中には、ユニフォームを着て観戦している生徒もいました。
 また、バレーボールの動きについて、先生に質問し、レクチャーを受ける生徒もいました。
 見ていると、やりたくなってきますよね。
 
 そんな姿を見ていると、無責任な私は、やっぱりやらせてあげたかったなと思わずにはいられません。様々な大会が中止になり、日頃の成果を発揮する場がなくなってしまうのは悔しいですよね。楽しみにしていた子供たちがいるだけに、本当に悔しいです。

 でも、子供たちの安全を最優先に判断し、当日まで、オンラインでもできる競技のやり方、運営の工夫など様々準備してこられた方々のことを思うと、オンラインであっても開催していただいたことに感謝しなければならないなと思います。

 普通に実施していたら、何事も当たり前で、このスポーツ大会に対する子供たちの思いまで感じ取ることはできなかったかもしれません。
 今回は、困難な中でも開催していただいたおかげで、子供たちがどんな思いでこのスポーツ大会を見ていたかを知ることができました。主催者の皆さん、参加した生徒の皆さんありがとうございました。

 来年こそは、直接顔を合わせて、競い合う大会になることを期待したいと思います。

 

  

ユニフォームに込められた思いを力に!

 新しいユニフォームが完成しました。
  
 緑と白、リバーシブルで着用できます。

 このユニフォームは、特別支援学校スポーツ大会やサッカーなどの交流試合のときに着用するものです。30着あるので、校内での練習試合でも活用できます。
 気持ちも新たに、今まで以上の力を発揮してくれることを期待しています。
 
 デザインは、本校の若手教員によるもので、考案者の専門であるバスケットボールのユニフォームのイメージとなっています(かっこいい!)。
 なお、肩のところにある蜂2匹は、本校の略称「八二(はちに)」から来ていて、本校親父の会のTシャツで採用されていたマークです。
 これは、かわいいと評判であったこと、親父の会のパワーにあやかりたいとの思いから子供たちのユニフォームにも採用されたと聞いています。
 
 ユニフォームに込められた思いがきっと子供たちの力になることでしょう。

  

地道な作業+地道な作業=成果

 今年の夏も暑かった・・・。
 夏季休業が明けてグラウンドを見ると、トラックの土の部分が芝生の草に浸食されて緑色に染まりかけていました。
 トラックがトラックであるうちに手を打たないと、大変なことになってしまいます。

 そんなときに頼りになるが、中学部の生徒です。
 作業学習の時間などを利用して、グラウンドの草取りをしてくれていました。
 機械を使うことができない部分なので、一本一本丁寧に草を抜いています。
 気が遠くなるような作業ですが、生徒たちは黙々と取り組みます。


 
 生徒の姿から、「没頭する力」と「小さなことからコツコツと」の大切さを改めて感じました。
 生徒たちが抜いた一本一本の積み重ねできれいなトラックが戻ってきました。
 ありがとうございます。

 きっとグラウンドを走った小学部の児童たちもいつもよりペースが上がったと思います。

 これからも学校のみんのために活躍する中学生であってほしいと思います。
 期待しています。そして、頼りにしています。

校長先生と一緒に!

 夏季休業が明けてから、感染症対策がより厳しくなり、学習集団もより小さくということが求められました。
 学級単位での学習が多くなり、ちょっと刺激が少ないかなあと心配していました。
 
 ところが、校内を歩いていると、いつもは見かけない人が教室の中に・・・。
 
  
 
  校長先生です。

  「まねっこ」の活動をしているところに通りかかった校長先生を誘って一緒に学習していたということでした。

 自ら刺激を求め、近くにいる人を巻き込んで学習を充実させる力を持っている子供たちの姿を見て、少し安心しました。
 また、困難な状況だからこそ、子供たちの声にしっかり耳を傾けて、その気持ちに応えていくことで学習の充実につなげなければならないなと思いました。
 
 そうしたことを率先して実践している校長先生の姿に刺激を受けたのは私だけではないはずです。

 子供たちの発信を受け止めながら、みんなで充実した学習を作っていきたいと思います。