学習活動の様子をお知らせします!

2021年7月の記事一覧

夏季休業前の全校集会

 放送による全校集会が行われました。

  
 外崎教頭先生からは、夏休みは好きなことに打ち込める時間、好きなことを増やせる時間というお話がありました。好きなことに取り組んでいると人は生き生きしますよね。
 普段はちょっとがまんしていることに思う存分取り組んでほしいと思います。
 そして、この機会にぜひ新しい好きなことも見つけてほしいなと思います。

 ただし、生活指導部の先生からお話があったように、生活リズムを整えること、手伝いをすること、安全に気をつけて遊ぶことなど一定のきまりの中で生活することを忘れてはいけません。好きなことといってもゲームやテレビ三昧という過ごし方がよいかどうかしっかり考えてみましょう。

 さて、全校集会は職員室からの放送を聞きながら、各教室でテレビを見て参加する形態をとっています。各教室ではどんな様子かな?と見に行ってみると・・・
   
 これは、全部小学部1年生の写真です。
 入学してから4か月の間に、先生のお話をよく聞いたり、テレビで示した画像に注目して見たりすることができるようになっていました

 中学部の1年生を見てみると、
 
 さらに立派な態度、姿勢で参加しています。

 こうした全校集会などの機会に、年齢段階を意識してみると、成長の様子を感じることができます。
 例えば、
 小学部1年生は、隣に座っている先生にピタッとくっつきながら自分で座れるようになってきたな。
 小学部4年生は、先生の言葉掛けを聞いて座ったり立ったり自分でコントロールしているな。
 中学部1年生は、放送を聞きながら自分で次の行動を準備しているな。
といった感じです。

 今は、各教室で実施しているので、他との比較ができにくく、子供たちや担任の先生たちはその成長の段階を捉えることは難しいのかもしれませんが、端から見ているとはっきり成長の跡を感じることができます。
 一方で、身近にとてもよいモデルがいるのにもったいないなという気持ちにもなります。

 みんな一緒に集会ができるようになったときには、近くにいる先輩の姿を見てまねをする、先輩は手本となるようにがんばるなど、相互作用が生まれることでより学習が充実するだろうなと期待がふくらみます。

 はやくそういう日が戻ってきてほしいなと思います。

学習の成果を発表する場

 小学部の児童が下校して、先生方が職員室に戻ってきた頃、中学部の女子生徒が「失礼します。」と元気な声で入ってきました。
 
 「これから、作業学習の家庭班で作った製品を販売します。よろしければどうぞ。」
 その表情と態度から、がんばって作った製品を見てほしい、それを評価してほしいという気持ちが感じられました。
 職員室にいた先生たちもその気持ちを感じ取ったのでしょう、密にならないようにと気を遣いながら、順番に買い求めていました。
 
 販売していたのは、「ポチ袋」と「巾着袋」。
 「これはどうやって作ったの?」、「どうしてこの大きさにしたの?」様々な質問が飛んできます。
 想定していなかった質問もあるし、「今度は●●の袋があるといいなあ」など要望も出てきます。
 

 一つ一つの質問・要望に丁寧に応えようと考えている姿が頼もしく見えました。きっと、お客さんの要望に応える製品を検討・工夫する中で、さらに学習が充実することでしょう。

 今回は家庭班でしたが、夏季休業が終わってしばらくすると、作業学習の成果を発表する場がたくさん用意されます。
 その度に、生徒たちの自信に満ちた製品アピールなどを聞くことが楽しみです。
 生徒たちが自信をもってアピールする姿は、学習の充実度を物語るよい指標ですから。

「本物」が放つ魅力

 今日は、ヴァンラーレ八戸を招いてサッカーの授業が行われました。
 
 私たちも授業の前に手本を見せることがありますが、子供たちの理解の役には立っても、今日のように憧れや羨望のまなざしで見られることはなかなかありません。
 やはり「本物」は違うなと思います。
 
 相手の足下への正確なパス、そして、ピタッと足下に収める正確なトラップ・・・ド素人の私でもその高度な技術が分かります。子供たちも同じように感じたのでしょう。
  

 「本物」に触れると何が違うか?
 まず、子供たちのやる気が違います。
 「本物」の選手に見てもらいたい、自分もそうなりたい、「本物」の選手に認められたい、自然にそういう気持ちが湧いてくるようで、いつも以上に力が入っているように感じられました。

 そして、「本物」は子供たちの夢にも影響を与えます。
 私は確かに聞きました。
 「僕、サッカー選手になりたいという気持ちが大きくなってきたな。」
 中学部1年生男子のこの言葉がすべてを物語っていますね。

 子供たちのやる気、そして将来の夢に与えた影響、今回の授業は大成功でした。
 ヴァンラーレ八戸の皆さん、ありがとうございました。

ボッチャで学ぶ大切な「コントロール」 

 児童生徒にスポーツに親しんでもらうという目的で、2021年度特別支援学校における障害者スポーツ推進事業によるボッチャの授業が行われました。
 
 ボッチャは、赤、青の各6個のボールをルールに従って投げていき、的となる「ジャックボール」に一番近いボールの色のチームに得点が入るというゲームです。

 今日は、地域総合型スポーツクラブHachinohe Clubから講師を招いて教えていただきました。
 

 ボッチャは、ボールを転がすことができれば参加することができます。
 つまり、誰でも参加できる、楽しめるというユニバーサルスポーツの理念にぴったりなんです。

 
 ゲームのやり方、ルールはシンプルでも、ジャックボールに向かって、投げるボールをコントロールするためには様々な力が必要になります。
 ものを見る力、注意を持続する力、意図通り体を動かす力、そして、気持ちをちょうどよいレベルに維持する力などです。これは日々の学習で大事にしていることと重なります。

ナイスコントロール!(集めたわけではありません。ねらって投げた結果です!)
※これを、ボッチャが上手くできたというのはもちろん、様々な力を総動員することができた結果だと捉えることがとても大切な視点ですね。
 
 子供たちは、「ボッチャをがんばる」「勝ちたい」という気持ちで、一所懸命に取り組むことによって、こうした力を無意識のうちに発揮しようとします。それが子供の成長につながります。ボッチャに限らず、スポーツのよさはそういうところにあるのだと思います。

 今後も、サッカー(中学部)、フライングディスク(小学部)など外部講師を招いてスポーツの授業が行われます。
 勝敗を競いながらも、スポーツを通して子供たちの様々な力を総合的に伸ばしているという視点で授業を展開することで、スポーツの楽しさを味わう、工夫する面白さを感じる、上手くいった達成感を得るなど、子供たちがスポーツを通して学ぶときに大切な気持ちを育てたり、引き出したりする関わりができるのではないかと思います。

 今回のボッチャを見ていて、何をやるかも大事ですが、そこで何を学んでいるかを意識して子供と関わることを大事にしたいなということを感じました。

 
 
 

校内の掲示:中学部編

 今回は中学部の掲示をご紹介します。
 
 校内を歩くと中学部の生徒が書いたポスターがいたる所に貼ってあります。
 中学生になると、相手に伝えようとするメッセージ性のある掲示が多いなあと感じます。
 成長の跡を感じますね。 

図書委員会の生徒が書いたポスター
 
6月の環境月間に合わせて、作成してくれました。

そのほか、調べたり、考えたりしたことをまとめて掲示しているもの。


新型コロナウイルス感染防止対策に関連する学習から。
 


校内を歩く際に個性的なポスターや掲示を見つけてください。