学習活動の様子をお知らせします!

2023年1月の記事一覧

全国学校給食週間

 124日から130日は学校給食週間です。学校給食は、明治22年に山形県鶴岡市の私立忠愛小学校で貧しい家庭の子どもを対象に提供されたのが始まりです。おにぎり、焼き魚、漬物などが無償で提供されていました。しかし、戦争などによる食糧不足の影響により、給食が中止されました。戦後、児童の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める国民の声が高まるようになり、米国のLARALicensedAgencies for Relief in Asia:アジア救済公認団体)からの寄付を受け、昭和221月から学校給食が再開されました。昭和211224日に、LARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、それ以来、この日を学校給食感謝の日としています。そして、昭和25年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬季休業と重ならない124日から130日までの1週間を「学校給食週間」としました。
 
 本校では、学校給食週間にちなんで、この期間に八戸高等支援学校からのリクエストメニューを給食に取り入れています。126日の献立は、ジョア(マスカット)、ナン、チキンカレー、ほうれん草とコーンのサラダ、もものタルトでした。カレーは、八戸高等支援学校のリクエスト給食の第一位のメニューです。また、ナンとタルトもリクエストのあった人気メニューでした。今年度から本校でもリクエストメニューを実施しました。本校のリクエストメニューは2月に登場する予定です。
 【今回は、栄養士の奥山さんが記事を作成してくれました。】


 1/26の給食 
 
 ・ジョア(マスカット)
 ・ナン

・チキンカレー

・ほうれん草とコーンのサラダ

・もものタルト

自分を鼓舞する力、折り合いを付ける力

 小学部4年生の男の子が私の仕事のお手伝いに来てくれました。
 学習の一環として、仕事を請け負い、その証明をもらってポイントをためているようです。
 お手伝いが、お楽しみという結果につながるとうれしいですよね。
 
 今は卒業式の案内を出す時期なので、はがきのラベル貼りをお願いしました。
 

 最初は、ラベルがちょっと斜めになってしまったり、切手の上に被ってしまったりということがありましたが、何度かやり方を確認すると一人でラベル貼りをすることができました。
 「ぼく、がんばってるよ。」、「一人でもやれるよ。」と自分を励ますように時々口に出しながら、ラベルを貼り続けました。
 自分を鼓舞する言葉を持っているというのは、その子の強みになりますね。
 大人になると他者から褒められることが少なくなってきますから、自分で自分を褒めて、励まして、御褒美も自分で選んで、というシステムを確立しておくことはとても大切です。
 
 そして、もう一つ大事なのが、あまり気分が乗らないときに頼まれごとをしたときにどのように折り合いを付けるか・・・。
 最初に説明するのを忘れた私のせいで、図らずもそのような状況が生まれました(何でも用意周到がいいというわけではありませんね!)。
 児童生徒の家庭へ向けての卒業式の案内を各学級のレターボックスに配布する仕事も追加でお願いしました。
 最初からお願いしていなかったので、「もう終わり。」と一度は断られてしまいました。
 が、ダメ元で「やってくれたら助かるなあ。」「何とかお願いします。」とちょっとしつこく頼み込んでみました。
「いいよ。」
なんと受け入れてくれたのです。すごくいい対応!私は心の中でそう呟きました。

 そして、切りのいい小学部3年生のボックスまで入れ終わったところで、「できました。」

 ちょっと意地悪な私は、「続きもお願いできますか?」と
1回だけ聞いてみました。
 「終わりです。」
 はっきり断られたので、そこまででお手伝いは終了となりました。
 私のお願いを一度は受け入れる柔らかさ、無理なものは無理と断れる強さ、そういう力って大事だよな、そして、それがバランスよく育ってきているな、彼の姿を見て嬉しくなりました。
 


冬休みの絵日記から

 冬季休業が明け、週間が経ち、廊下には冬休みの絵日記が掲示されていました。

 その中から私の琴線に触れた3つを紹介します。


 1つめは、小学部年生の女の子です。
 この休み中に手袋をつけることができたのだそうです。それも5本指の。
 

「やわらかいものが好きみたい。」というお母さんの気付きもいいなあと思いました。 
 子供にとって何がいいのか日々探りながら、手を替え品を替え試してきたこれまでの経過が伝わってきます。
 更にこの子は、数年ぶりにパジャマも着ることができたそうです。
 一つクリアすると別なこともできちゃったということは経験上よくあることです。 
 私の想像でしかありませんが、今まで抵抗があったものについて、「この感触好き!」と受け入れることができたので、別なこともこれも大丈夫そうかな?と構えが少し緩んだのかなと思いました。
 私たちも何かクリアするともっといけるかも?と更に高みを目指したくなったりしますね。それを「自信」と言うのかもしれません。 
 この女の子は、冬休みの間に「自信」をもつことができました。そして、お母さんの「自信」にもなったのではないかなと思います。
 Yさん、おめでとう! お母さん、おめでとう!

 

 2つめは、同じ小学部年の男の子です。

 休み中にお辞儀を練習したのだそうです。
 

 あいさつをするとき、おもちゃや本を借りるときにお辞儀ができるようになったそうです。この取組から、具体的な場面で日々積み重ねる大切さを教えてもらったような気がします。

 さらに、おもちゃなどを自分のそばにたくさん置きたいところを、一つずつ借りに行く練習を取り入れ、ステップアップを図っているそうです。丁寧に一つ一つ積み上げていく関わりがずっと続いていくのが「育てる」ということなのかもしれませんね。 
 Aくん、やったね! お母さん、がんばりましたね!

 

 3つめは、5年生男子です。

 お年玉を手にした彼は、家族に焼き肉をごちそうしたのだそうです。支払いもしっかり自分の手で。
 

 それをしっかり受け止めたお母さんも立派ですね。私だったら、気持ちは有り難く受け取って、自分のために使いなさいと(大人ぶって)言ってしまうなと思いました。でも、それは、子供の気持ちを無にしてしまうかもしれないなと気付きました。おごってもらった後、別なところでしっかり返せばいいわけですから、気持ちと行為をしっかり受け止めるべきなんだろうな、そう思い直しました。
 「気持ちをしっかり受け止める」そういう親子の関わりがあるから、のびのび育っているのでしょうね。我が家も見習おう。

 Rくん、男前! お母さんのその対応、みんなのお手本にします!

避難訓練③

 地震の音、放送での身を守る行動の指示、そして避難指示と日常と比べるとかなり緊張感の高い状況で訓練しているわけですが、地震の音が流れただけで、「地震だ!」と机の下にもぐる子、ヘルメットを取りに走る子、先生のそばに駆け寄る子、それぞれに自分で考えてこれまでに学んだ避難行動をとろうと動き出しています。
   
 本校は、校舎がA~E棟まであり、複雑に入り組んでいる上、50近い教室に分かれて学習しています。ですから、最初の段階の避難行動で落ち着いて対応できないと避難指示が出たときにスムーズに動けません。そういった意味で、子供たちの素早い避難行動はとても頼もしく感じました。 
 
 でも、よくよく見てみると、小学部1年生のときは地震の音で泣いていたな、避難で廊下に出ると楽しくなって走って一人で遠くまで行ってしまっていたな、という子供たちでした。それを思い出すと、この落ち着きぶりと対応の的確さに確かな成長を感じます。
 中学部の生徒たちを見ていると、もし自分が災害時に倒れてしまったら助けてもらえるかも、という期待感、安心感さえ湧いてきます。
 大人に助けられて動いていた子供たちが、周りの人を助けることができる力を備えてきている、そういう成長の過程に一緒にいることに喜びを感じずにはいられません。
 いろいろなところで信用される大人になれ、頼りにされる大人になれ、そう願いながら子供たちを見ていきたいと思います。



学校が始まりました!

 今日から子供たちが登校してきました。
 静かだった校舎が一気ににぎやかに、華やかになりました。

 子供たちは、冬休みにあったことを伝えたくてうずうずしているようで、先生たちを捕まえてちょっと嬉しそうに、ちょっと自慢げに話している様子が印象的でした。
 私のところにも、スケートに行ったよ、サンタさんが来たよと子供たちが来てくれました。絵日記を見せながら解説してくれる子もいて、その楽しさをお裾分けしてもらったような気になりました。
 
 さて、休み明けということで、全校集会が行われました。
 カメラ越しではありましたが、西里教頭先生が、書道で「卯」という字を書いて見せてくれました。そして、ぴょんぴょん跳ねるうさぎのように、目標に向かって高く跳ねようとお話してくれました。
 
   
 
 そんなお話とちょうどリンクするように、表彰が行われました。
 先日も紹介しましたが、ラジオ体操コンクールの「エリア奨励賞」です。
 まさにこの賞が「次に飛躍が期待される」チームに送られる賞です。
 あまりにも立派な額に入った賞状で、みんな「すごい!」「かっこいい!」と憧れの眼差しで見ていました。 

 
みなさんも彼らに負けないよう、それぞれの目標に向かって飛躍の年にしましょう!