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2021年3月の記事一覧

明日の卒業式を前に

 今日は3月11日、そして、明日は本校の卒業式です。

 そう言えば、10年前の東日本大震災の日も当時勤務していた学校の卒業式前日でした。
 準備を終えて、ほっとしていたところに大きな揺れが来たことを思い出します。
 八戸市でも揺れの影響や津波の被害が出るなど大変な状況の中で、その学校でも体育館の天井が破損し、次の日に行うはずだった卒業式は、延期になりました。
 延期された卒業式をどのように行うか当時の先生たちは1から計画を練り直し、いつもとは違う形ではありましたが、暖かい卒業式を行うことができました。

 卒業式を明日に控えた3月11日、そのときと同じ気持ちが自分の中にあることに気付きました。
 「形は違っても、思い出に残る式にしたい」という思いです。
 そして、式の準備をする中で、それは児童生徒、教職員みんなの思いであることに気付きました。

 10年前と置かれた状況は違いますが、いつもと同じ形ではできないということは同じです。そして今回はみんなで一緒に式をすることができないという制約があります。
 式へ参加できる人数が限られるため、在校生たちは様々な工夫で自分たちの思いを伝えるしかありません。
 そんな在校生の思いを、ほんの一部ですが紹介します。

 1 卒業生の教室までの動線の装飾
 教室へ向かう階段を彩るおめでとうの飾り
   
 廊下にもずらり 真ん中の写真の文字は何と卒業生の顔写真をたくさん貼って書かれています。
   

 2 控室などの会場設営
 小学部の児童もパイプいす運びのお手伝い
   
 中学部の皆さんの仕事ぶりにはかないませんが、先輩の姿に刺激を受けてがんばりました。

 3 式中の送辞の動画
 ここでお見せすることができませんが、在校生みんなが登場するとても温かいメッセージになっています。
 ※今年は、答辞も動画で事前に撮影したものを使います。卒業生一人一人が主役であるということが際立ち、成長の跡がはっきり感じ取れます。卒業生の保護者の皆さん、必見です。
 
 制約のある中だからこそ生まれたみんなの熱い思いを明日卒業生の皆さんに届けたいと思います。