学習活動の様子をお知らせします!

2021年2月の記事一覧

柔道の授業から思うこと

 中学部の保健体育の授業で、「柔道」に取り組んでいました。
 
 恥ずかしながら、柔道のイメージは、組み合って投げる、受け身を取るというぐらいしかなかったのですが、今日の授業では、「礼」の仕方から丁寧に学習していました。


 左足を引いて             しっかり座って、礼
 

 礼に始まり礼に終わるというのはこのことかと、柔道の奥深さを知りました。
 普段はちょっとウキウキしがちな生徒も真剣な表情で、落ち着いた所作で取り組んでいました。

 さて、次は受け身の練習。
 後ろ受け身をするときに、始めに練習したのは小学部でも取り組んでいたあれ!
 通称?「ゆりかご」(後ろに転がって、背中をつけて、反動をつけて戻る)。

前後にゆらゆら



 これまでは、マット運動が上手にできるように取り組むというぐらいしか考えていませんでしたが、そうか、こういうところでしっかり生かされるんだな。そう思いました。
 そして、このように捉えることは、ゆりかごと受け身のつながりに留まらず、とても大切なことだということに気付きました。

 私たちはどうしても、今に目を向けています。それはそれで大切なのですが、今やっていることがこの先どのようなことにつながるのか、そういうことを考えておくことも大切ですね。

 例えば、小さい子がおもちゃを一つかごに片付ける場面。その瞬間は大いに喜んで、大いに褒めますが、ちょっと冷静な目で、小学生になったら自分の教科書を片付けられるようになるかな、中学生になったらお小遣いを財布に入れて管理できるかななど、ものを管理するという視点で見れば、すべてつながってきます。今やっていることと将来できるようになることのつながりを意識するだけで、子供のできたことの意味がとても大きく感じられ、喜びも倍増すること間違いなしです。
 今、子供たちががんばっていることが、どのような力として将来花開くのか、想像するだけでも楽しくなりますね。
 子供たちがしてくれるお手伝い。それは将来のどんな力につながっていますか?

入学説明会準備

 明日2月4日(木)は、小学部・中学部の入学説明会です。
 
 例年、食堂で保護者への説明を行っていましたが、今年度は感染症対策もあり、広い体育館で行うことになりました。

 会場準備が大変だな・・・と思っていましたが、中学部の生徒たちの協力を得られることになり、短時間で会場が整いました。本当に助かりました。

 
 
 印象的だったのは、手伝ってくれた生徒たちが「新しい一年生は何人来るんですか?」と質問してくれたことです。
 感謝されることが、やりがいにつながるのはもちろんですが、もう一つのやりがいがそこにあったのだということを感じました。そう、新しい仲間を迎える期待感です。

 私は、よく「期待×価値理論」で考えたり、説明したりします。【意欲】は、【期待】(できそう、こうなりそう)と【価値】(面白そう、やる意味がある)のかけ算で決まるという考え方です。

 今回の準備のように新入生が来るという【期待】、感謝されるという【価値】がある、そういう学習活動をたくさん用意できたらいいなあと思います。

WinーWinの関係

 本日、八戸市社会福祉事業団の理事長さん、うみねこ塾の塾長さんが来校しました。
 
 来校の理由は、「感謝」の気持ちを伝えるため。

 何に対する「感謝」かというと、以前の記事で紹介したとおり、本校からうみねこ塾に続く道路の落ち葉清掃、雪かきをしたことへの感謝です。

中学部生徒の活動発表       理事長さんのお話
  

 理事長さんが「私たちができないところを皆さんに補っていただいた。」とおっしゃってくださいました。「補っていただいた。」という言葉を私は「うみねこ塾の運営をする上で子供たちのやった仕事はなくてはならないものだった」と受け取りました。
 ありがとうという言葉はとても力のある言葉ですが、この「補っていただいた」という言葉は、子供たちをなくてはならない存在として受け止めてくれた言葉として、とても重いなあと感じました。
 一方で、学校としては、「子供たちに活躍の場を与えていただいた上、子供たちに感謝を伝え、意欲を育てていただいて有り難い」と思っていました。

 まさに、お互いになくてはならない存在であり、Win-Winの関係を築けているなあということを実感した瞬間でした。
 この関係がいつまでも続くといいなあと思います。

学校評議員会が開かれました。

 令和2年度2回目の学校評議員会が開かれました。
 評議員の皆様にはお忙しい中、出席いただきありがとうございました。
 
 数年にわたって行われた校舎の大規模改修が終盤にさしかかり、今回は、完成間近の校舎の様子を見ていただきました。
 明るく、きれいな教室、グラウンドへの出入りのための風除室(下足置き場)、皆さん子供たちの学習の様子が目に浮かんだようです。
 運動会などで校舎とグラウンドの出入りの様子を見たことがある評議員さんからは、「外に出るために渋滞することがなくなり、活動の時間が
しっかり確保できますね。」とお話いただきました。
 それを聞いて私は、時間が確保される分、学習の量が増えるのはもちろん、質も高めていかなければならないと身の引き締まる思いがしました。
  説明中の校長先生
 
 子供たちの学習活動の充実という大きな目的のために、様々な方々の力によって学習環境が整備されてきたことに感謝しつつ、その上に私たちができることをしっかり積み上げていきたいと思います。