学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

内科検診

先日、小学部の内科検診がありました。

病院やお医者さんのことが好きな児童、苦手な児童どちらが多いと思いますか?
私の予想では後者の方です。



本校では、特に苦手な児童のために、検診の前に、いつやるのか、どこでやるのか、なにをやるのか、どのような順番でやるのかなど、しっかり見通しがもてるように事前の学習を行っています。

事前の学習をして分かったつもりでも、会場前に並んで順番待ちをしていると
そわそわしている児童が多く見受けられます(特に低学年)。


検診会場に向かう1年生


でも、友達の受診している姿を見たり、先生に安心させてもらったりして、がんばって受診し
「あ、できた」という経験を積み重ね、成長していきます。

令和5年度入学式


 昨日、小学部・中学部の入学式が行われました。

 通常ですと、特別支援学校の入学式は、小学部や中学部、高等部など複数の学部が合同で入学式を行うのが通例だと認識しています。
 ここ数年はコロナウイルス感染予防のため、各学部に分かれて、しかも、入学生と保護者、関係職員と参加者が限定され、こぢんまりとした式となっていましたが、新入生一人一人にスポットが当てられているようで、個人的には、それはそれでいいなと感じていました。
 青森県のコロナのレベルが1となり、本校の入学式は、小学部、中学部に分かれて実施されましたが、小学部は、5年生と6年生が、中学部は、2年生と3年生がそれぞれ参加し、大勢で新入生の入学をお祝いすることができました。

 まずは、中学部の入学式。
 


2週間前に本校小学部や小学校を卒業した子供たちが、少し大きめの制服を着て入場してきた姿を見て、初々しさを感じながらも、中学部3年間でどんなふうに成長してくれるのかなという期待感の方が大きくなりました。

 そして小学部。


保護者と手をつないで、初めて入る体育館や、在校生をみながら、かわいらしく一歩一歩歩いている姿に、とても微笑ましく思いました。
一日でも早く、学校生活に慣れて、わくわくドキドキしながらいろいろなことを経験し、できることを増やしていって欲しいと思います。

数年ぶりに、在校生も会場に入っての入学式。新入生と在校生、それぞれが仲間であることを意識して、感じることも多かったのではないかと思います。
やはり、入学式や卒業式はたくさんの人で、お祝いしてあげられる環境が必要であると感じました。

新任式・始業式

今朝、通勤している車の窓から桜が咲いている風景を目にしました。

八戸にも春がやってきたとうれしくなりました。

 

2週間の春休み、静かだった本校にも、子供たちの元気な声が戻ってきました。

 

どの子供も表現方法はそれぞれ異なるものの、「早く友達に会いたい」「担任の先生は誰かな」「教室はどこかな」とわくわく・ドキドキして登校している様子でした。

 

新任式・始業式。4年振りに中学部は全員体育館で式を行いました。



体育館で参加していた中学部の皆さんの座っている姿勢、お話を聞く態度は大変すばらしく、これからの学校生活をがんばろうと決意を新たにしているように見えました。


小学部の皆さんは学年ごとに集まって、体育館での式の様子を画面で見ながら式を行いました。


今年度赴任された教頭先生から「小学部児童も、中学部生徒も式に臨む態度がすばらしい。」と感想を述べられていました。

 

式の後、教室を覗くと自己紹介をし合ったり、友達と遊んだりしていました。




さっそく、今年度の学級の時間割を作成している学級もありました。



みんなで仕事を分担して、協力して作成します。

 

新しい教科書も準備完了です。


楽しく勉強して、いろいろな発見をしてくださいね。

 

 令和5年度が桜の開花とともにスタートしました。

 児童生徒の皆さん、新たなことに挑戦し、一歩一歩成長していきましょう。

 保護者の皆様、関係機関の皆様、今年度も変わらず、学校の教育活動への理解と協力をお願いします。


修了式・離任式

 修了式では、校長先生が児童生徒の八二養ファイル(通知表)に記載されている評価の中からいくつかを紹介してくれました。
 
  
 読み書きができるようになることはもちろん大切ですが、友達のことを考えられること、優しく関わることができることは、もっともっと大切なことです。
 校長先生のお話を聞きながら、普段子供たちと関わりの少ない私の頭の中に、子供たちの心の成長が感じられる場面がいくつも浮かんできたということは、保護者の皆さん、担任の先生はもっともっとたくさんの子供たちの成長を感じ取っているのかもしれません。
 八二養ファイル(通知表)を子供と一緒に見ながら、そこに書いてあることだけでなく、今年1年の成長を思い起こすきっかけにしていただければと思います。
 
 修了式の後は、離任式が行われました。
 卒業した中学部3年生や小学部6年生も登校してきてくれました。
 

 式の後、学部ごとにお別れの会がありました。
 花束贈呈                   中学部3年5組によるエール   
  
 退場 
 
 お別れは寂しさが募りますが、新しい一歩を踏み出す希望にも満ちあふれています。
 先生たちも、子供たちも、新しい環境の中で新たな人と新たな関係性を築きながら、一歩ずつ成長してほしいと思います。

 さて、令和4年度の学校は今日で終わり、令和5年度へ向けての準備のため、4月6日(木)まで
休業となります
 関係の皆様には、1年間本校の教育活動を支えていただきありがとうございました。
 お陰様で、子供たちは着実に成長し、次の学年、学校へとステップアップすることができます。
 令和5年度も本校の教育活動への御理解・御協力をお願いいたします。

卒業式

 令和4年度卒業式が行われました。
 
 
 9時30分から小学部、11時から中学部と分かれて実施しました。
 令和元年度の卒業式から卒業生のみの参加で行われてきましたが、久しぶりに在校生(一部)も一緒に式を行うことができました。
 送る側、送られる側双方が直接言葉を交わし合うことができ、式の場で気持ちを交換できたなと嬉しく思いました。
 歌唱は控えることとしましたが、式全体をマスクを外して行うことができ、子供たちの緊張の顔、笑顔、気合いの入った顔、いろいろな表情を見ることができました。
 それぞれの式の様子を御紹介します。
 
 小学部は、在校生、卒業生の言葉のやりとりのあと、歌の代わりに手話で表現を行いました。
 その
清々しい表情から、小学部生活の充実感と中学部への期待感が感じられました。
 みんながもっているその明るさとチャレンジ精神で、中学部でも大きく成長して欲しいと思います。
 
 

 中学部は、歌の代わりに演奏を行いました。ハンドベルの響きに気持ちを乗せて表現する様子に、グッときました。
 演奏もさることながら、座席からステージまでの隊形移動に感動しました。以前テレビで見た「集団行動」さながらに、てきぱきと移動し、整列していました。こういう動きができるところに成長の跡を見て取れます。
 自分の役割をしっかり果たすという責任感、より高いレベルを目指す強い意思をもって、高等支援学校でも着実に歩みを進めてほしいと思います。

 


 最後に、校長先生の式辞は、校長先生の言葉ではありますが、私たち教職員全員の気持ちがそこに詰まっています。
 私たちは、「皆さんの成長を確信しています。」
 卒業おめでとう!

 
 

在校生の手で会場準備

 来週末に迫った卒業式のため、会場準備が行われました。
 予定では、教員が行う予定でしたが、中学部1年生が体育館の準備を買って出てくれました。
 ありがとう。

 私も準備の様子を見に行きましたが、作業用のかっこいい軍手をはめて、やる気満々で体育館に集まってくる生徒たちを見て、頼もしいなあと思いました。

 紅白幕を広げる。               フックに掛ける。

  
 長い紅白幕を掛けるには、表裏を確認して広げ、ピンと張りながらフックに掛けていく作業が必要です。これは一人では難しいので、声を掛け合いながら協力して動くことが大切です。

 いすを運び、並べる。             カーペットのごみをとる。                    
 
 
 いすを運ぶには体をうまく使わなければなりませんし、並べるにはよく見て周りに合わせることが大切です。カーペットのごみ取りは、ごみをねらって丁寧にコロコロしなければなりません。

 つまり、「聞く」、「話す」、「相手に合わせる」、「よく見る」そして「体を器用に使う」といった普段の学習活動でがんばっていることを総動員して活動する場です。

 学校で「お手伝い」を大切にしているのは、学習の成果を生活の中で生かすことによって実践的、応用的な力を発揮してほしいと願っているからです。

 年齢が上がると、今回の会場準備のように、みんなのための「仕事」としてやってもらうと、意欲を持って取り組むことができ、学習の成果を生かすことにもつながりやすいのかなと思います。

 学校でも、家庭でも、できれば地域社会の中でも何か「仕事」を見つけて取り組んでいきたいですね。
 そして、感謝の言葉を忘れずに。それが子供たちの力になります。 

 お陰様で卒業式の会場が整いました。中学部1年生の皆さん、ありがとうございます。

 
 

中学部お別れ会

 今日は、中学部のお別れ会でした。
 小学部のおわかれ会の雰囲気とはガラッと変わって、大人っぽい落ち着きのある雰囲気を醸し出していました。
 
   

 そうかと思えば切り替えが早いのが中学部のよいところ。
 メッセージ動画を見ながらリラックスした雰囲気で楽しむ様子が見られました。
 そして、先生たちからのサプライズ動画はみんな盛り上がったようです(別業務でその場面を見逃しました。悔しい。)
 こういうメリハリを付けるのって結構難しいですよね。
 (私自身はそういうのが苦手で、緊張したらそのまま、逆に緩んだらそのまま緩みっぱなし・・・)

 保護者の皆さん、先生たちが力を入れるところ、抜くところを上手に伝えながら育ててきたからこその成長なのかもしれません。
 
 もう一つ、成長を感じたのは、会場の装飾。
 
 
 中学生とあって、作るものが大きい、そして細かいのです。みんなで協力して作っている姿も目に浮かびます。
 一人一人の作業を大事にしながら確実に力を付ける小学部、それを引継ぎながらもよりダイナミックに、そして人と協力しながら作業を進める中学部、2つのお別れ会を見てそうした成長の積み上げを感じました。
 

大事な視点への気付き

 参観日などで保護者の皆様から、プロジェクターやタブレット端末、オンライン会議システムなどを使うようになって授業が変わりましたね!見ていても楽しい!と言っていただくことが増えました。
 大変有り難いことで、これからも一層効果的な活用の仕方を模索していかなければならないと、気持ちを新たにしています。
 
 一方で、卒業式の実施に関わる議論の中から、大事な視点への気付きがありました。
 その議論の中での主張は概ねこうでした。
 ①動画を使えば、普段の一番よい姿を見せられる。
 ②感染症で休んでも間接的に式に参加できる。
 ③だから、「卒業の歌」(呼び掛け)は、事前に録画したものを使う。

 確かに、そうしたメリットはありますが、私は納得がいきませんでした。
 昨年度までのように、式中の発声を控えている状況で、その代替の手段としてやむを得ず・・・ということであれば話は分かりますが。今回はそうではありません。
 
 上手くいっても、上手くいかなくても、子ども本人がその場で役割を果たそうと意識し、緊張し、気持ちも体も震える中でやることこそが学びの集大成ではないか。周囲の大人も、子どもを信じ、役割を果たしてくれることを願いながら子
どもの姿に注目することで式場の一体感が生まれ、忘れられない式になるのではないかと思ったのです。

 便利なもののある側面にだけ着目して判断してしまうと、物事の本質を忘れてしまうことがあるということに気付かされました。主役は卒業生、卒業生がその場でいかに自分自身の役割を果たし表現できるかが一番大切なはずです。
 
 ICT活用の際に絶対に忘れてはいけない大事な視点だと思いました。

 ちなみに、この議論のあと、写真や動画を本人の言葉や表現の補助として活用・提示するという方向で準備が進んでいます。
 まさにそういう使い方がベストだと思います。
 本人の代替ではなく、本人を生かすための手段。今回の議論から大事なことを確認できました。
 
 
 

冬の体力作りに「歩くスキー」

 本校では、児童生徒の健康維持、運動習慣形成、肥満防止などを目的に、朝の時間帯に体を動かす時間を設けています。
 冬は、室内でダンスや縄跳びなどに取り組む学級が多いのですが、外で「歩くスキー」に取り組む学級もあります。

  
 
 職員室の窓から時々その様子を見ていましたが、だいぶ上手に歩けるようになってきました。
 
 実は私も近くの公園で歩くスキーをしています(独学で)。
 初めのうちは変なところに力が入り、ほとんど歩けていないのに、ただただ疲れるという感じでしたが、スキーに乗る感じが分かってくると楽しく運動できます。いつもの年なら、早く雪が消えてほしいと願うのに、今年は、雪が降るのを期待している私がいます。変われば変わるものです。
 
 その経験があるので、子供たちの様子を見ていて、自分も滑っているような気持ちになって応援しています。
 子供たちも、雪が降ったら「歩くスキーをしたいな」と思ってくれたらいいな。そういう趣味の一つになったらいいな。
 そんな期待をもちながら、見守っています。

 
 
 
 

小学部おわかれ会

 小学部おわかれ会が行われました。

 

 
 久しぶりに4年生から6年生までが一堂に会して実施することができました。

 会場は、子供たちが作った飾りで彩られ華やかな雰囲気に包まれていました。
 1~3年生も飾り作りに加わっていたということで、小学部全員でお祝いしようという気持ちが伝わってきました。
 


 川村教頭先生が、みんなの参加態度が素晴らしい!ダンスもみんなしっかり踊っていた!と嬉しそうに教えてくれました(私は別業務のため、最後に少しだけの参加でした)
 
 集団で集まるのは久しぶりなのに、どうしてだろうと2人で考えてみると、
 もちろん、子供たちの頑張りと先生たちの指導の賜であることに変わりはないのですが、コロナ禍での小集団の学習の中で、丁寧に学ぶメリットがあったのではないかという結論に至りました。
 
 誤解を恐れずに言えば、コロナ前の当たり前の中で見過ごされていたことに、コロナのおかげで気付くことができたと言えるのかもしれません。
 
 個別で学ぶこと、小集団で学ぶこと、そして大きな集団で学ぶことそれぞれに意味があります。その最適なバランスを考えながら、子供たちの成長を支えていきたいと思いました。