学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

1日目 どきどき、初めての学習発表会

 今日は、小学部1~3年生の学習発表会でした。
 ※今年は、感染対策のため、3日間に日程を分けて実施することにしています。

 1年生のダンス                     2年生の劇
   
 
  3年生のお祭り
 

 私は、体育館に入ってくる子供たちの表情を見て、どきどきしているんだろうな、そう感じました。そして、上手くできるかな?とは思わず、どきどきの中でどう動くかな?と思って見ていました。

 

それは、上手くいっても、いかなくても、子供がどきどきの中で力を発揮しようという気持ちになれるかどうか、それが大切なことだと考えているからです。
 これからの学校生活、そして社会の中での生活はどきどきの連続ですから、その中で目的に向かう気持ちを取り戻すことはとても大切になります。

 

そう思いながら見ていると、ある子供が、お母さんのそばに行きたくて、ステージから下りてしまいました。先生たちは、何度かステージに呼び戻そうと試みますが、どうしてもお母さんが気になるようです。

お母さんと発表というせめぎ合いの中で感じるどきどきとどう向き合えるかな?と思って見ていると、先生たちは、お母さんのところにいる子供の前に楽器を準備し始めました。

すると、みんなの注目が集まる中、その子は、曲に合わせて鉄琴を演奏したのです。先生たちの機転で、発表という目的に気持ちを向けることができた、とてもよい場面でした。こういう姿が見られると嬉しくなりますね。

 

どきどきの種類や質、程度に差はあるにせよ、学習発表会というどきどきの中で発表に向き合う体験をした子供たちは、今日大きく成長したのだと思います。

 

そういうどきどきを与えてくれる保護者の皆様の御協力あって、無事に学習発表会1日目を終えることができました。ありがとうございました。


 

「見て見て」の気持ちを生かして

 体育館では、学習発表会に向けて練習が行われていました。
 子供たちも、先生たちもはりきっています。
 
 
 というのも、令和2年度は中止、令和3年度はスポーツ大会の年*ということで、学習発表会は3年ぶりの開催となるからです。
*本校では、学習発表会とスポーツ大会を
隔年で行うこととしています。
 
 「学習発表会いつだっけ?(知っているはずなのに)」と何度も確認して満足そうにしている子、「お母さんが来るんだよ。」
 とニコニコの子、「大きな声で音読をがんばりたい。」と言う子。
 自分の頑張りに大好きな家族が注目してくれる場ですから、「
私を見て見て」という気持ちが高まりますよね。

 その気持ちがあると普段の学習も格段に意欲がアップします。
 学校行事というのは、その意味で子供の生活に張りを与える大事なものですから、開催できることになってよかった、よかった。

 当日まで、しっかり体調管理して、「見て見て」という気持ちを思い切り表現してほしいなと思います。

  
  この子の学習発表会は、ちょっと薄暗い中で     こちらの子は、大勢の友達と一緒にステージで
 スポットライトを浴びて演奏するイメージ?       
発表するイメージ?


 校内には、子供たちが作成したポスターが貼られています。
 自分たちの見てほしいもの、学習発表会のイメージをそれぞれに表現したものです。
 来校の際はこちらもじっくり御覧ください。 

「いも」という宝物探し

 畑の作物の収穫は、もう終わったのかなと思っていたら、最後の最後に大物の収穫が残っていました。
 「さつまいもを掘るぞ!」という気合いの声とともに小学部の児童たちは畑の土を手で掘り始めました。
 
 
 しばらくすると、「あった」、「おおきい」という歓声とともに、さつまいもがどんどん姿を現します。
 「見て見て!」あちらこちらで子供たちが嬉しそうにさつまいもを掲げています。
 
 
 その得意げな顔、ウキウキの体の動きを見ると、私たち大人も気分が高揚してしまいます。子供たちのその顔が見たくて大人たちも必死でいもを探していました。

 いいだけ掘って、「あった」の元気な声が聞こえなくなってきました。
 
私は、もうないだろうと思って見ていたのですが、子供たちはまだまだあきらめていません。まだあると信じて、必死で土の中を探しています。
 「もういいんじゃない?」という教師の言葉も耳に入っているのかいないのか。
 
 そんな中でまた「あった!」という声が上がると、負けじと力が入る子供たち。

 宝探しのようなわくわく感、収穫の達成感の虜になってしまった子供たちでした。

 こういう経験を積み重ねて、次にとり組むときには更に充実した活動が展開できるのだと思います。
 1年1年、一つ一つのことにそのときの精一杯の力で取り組む姿を目指して、これからも学習活動を展開していきたいなと思います。

 

中学部の校内実習から 働き続けるには?

 中学部では、10月17日(月)から1週間にわたって校内実習が行われています。
 
 

 いつも作業学習で週2回、それぞれ2時間程度の作業をしていますが、校内実習期間は、登校してから下校するまでびっちり作業をすることになります。
 
 例年、いつも元気な生徒たちも、1週間の最後の方には疲れがたまってくる様子が見られます。
 
 
 生徒たちは、この機会に働くということのやりがいと同時に継続することの大変さを学びます。その大変さとどう付き合っていくかを考えること、これは将来の就労に向けてとても大切な学習になります。
 体調の自己管理はもちろん、ペース配分をどうするか、作業を効率よく進めるにはどうしたらよいか、働き続けるために考え、工夫しなければならないことはたくさんあります。

 
この機会に、ぜひ家庭でも、今日の作業のがんばりを認め、やる気を維持していただくのはもちろん、疲れや体の調子を確認し、明日の作業をがんばるための過ごし方を一緒に考えてみてください。

 難しく考える必要はありませんよ。

 例えば、子供が「疲れたなあ。」と言っていたら、お互いに肩もみをし合うとか、一緒にストレッチをしてみるとか、今日は早く寝てしまおうというのも一つの方法ですね。

 劇的な改善をもたらす方法というものはありませんから、子供の声を聞き、それに具体的に対応してみることを継続するというのが一番効果的な支援になります。

 具体的にどう対処するかが分からないと、疲れをどんどんため込んでしまい、それが体の不調を引き起こし、仕事を継続することが難しくなるという例があると聞いたことがあります。日々の小さな積み重ねの中で、具体的な対処の仕方を身に付けることは、きっと子供たちの「働き続ける力」につながるはずです。




小学部4~6年生参観週間

 今週は、小学部4~6年生の参観週間です。
 保護者の皆さんは、コミュニケーションの絵カードを使う場面を見て成長を感じたり、タブレット端末で文字を打つ様子を見て感激したり、それぞれの学習の成果が一番発揮されている場面を参観していました。

 スクリーンに映された絵本の文字を素早く打つ。
 取り組む姿勢、目から真剣さが伝わります。
 

 
 最終日の今日は、6年生の修学旅行報告会が行われるため、6年生の保護者の皆さんはここに予定を合わせて参観に来てくださいました。
 

 保護者の皆さんの前でちょっと照れくさそうにする子、ものすごく張り切っている子、それぞれの性格がよく表れていていいなあと思いました。
 発表に向かう気持ちはそれぞれですが、修学旅行でチャレンジしたミッションのことなど、練習の成果を発揮して立派な発表でした。