学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

ICT学習会

 校内の人材を活用して、ICT活用の学習会が行われました。
  
 最近、校内を回ると教室のプロジェクターを活用して授業をしている様子に出会います。
 1人1台のタブレット端末も、調べもの、文字の学習、数や図形の学習など様々活用されています。
 板書を写真に撮って、手元で見ながらノートに書き写すなど、学習のしやすさを向上させる活用の仕方もあります。
 もともと子供たちの学習のための教材作りに熱心な先生たちですから、このICT環境もフルに活用しようと
日々研修に励んでいます。 本校でのICTを活用した指導は日々進歩しているところです。

 感染症等の状況から、気軽に校内に入っていただくことができないのが残念ですが、10月の参観週間などを楽しみにしていただければと思います。
 
 
  
 

「サッカー」になってきた!

 グラウンドから「走って!」「パス!」「シュート!」の声、そしてホイッスルの音。
 これは、サッカーの試合をしているな。そう思って、窓から様子を見てみました。
 
 
 先日、パス練習を見学したときとは全く違う子供たちの動きにびっくりしました。
 ゴールに向かう姿勢がより鮮明になり、迫力がありました。
 
 
 見ていて、自分もやりたい気持ちが湧いてきました。
 一緒に楽しめそうだなと感じたからかもしれません。
 毎朝練習しているのは知っていましたが、ここまで上手くなっているとは。
 
 「サッカー」らしくなってきました。

 私は、シュートの場面を撮影しようとゴール裏でカメラを構えていました。
 が、ゴールキーパーの働きが目に入ると、そこにどうしても目がいってしまいました。
 
後ろから指示を出す               ゴールキック   
  
 そして、
 
相手のシュートに果敢に突っ込み、好セーブ。
 

 まさに守護神という言葉がぴったりだなと思いました。
 そんな力強いゴールキーパーのYくんは、いつもは穏やかな笑顔で挨拶してくれる優しい少年です。
 彼の新たな一面を見て、成長を感じずにはいられませんでした。
 好セーブを連発したYくんは、先生や友だちから「ナイスキーパー!」と声を掛けられるといつものようにはにかんだ笑顔を見せてくれました。
 
 あと2週間あまりで特別支援学校総合スポーツ大会です。

 大会には、中学部3年生が参加します。
 活躍を期待しています。

 ※1,2年生は、記録提出による競技参加、オンラインでの観戦などで参加する予定です。
 
 













リレー

 小学部の体育の授業で「リレー」に取り組んでいました。
 
 
 リレーというと、なんと言ってもバトンパスがキーポイントになります。
 今日は、トラックを周回してバトンパスをすることに取り組んでいましたが、最初の頃は、直線に並んでバトンを渡すことを練習したそうです。

 写真の男の子は、「は~い」と言いながら次の走者の女の子の手に向けて、バトンを差し出していました。
 「相手に合わせて」ということはなかなか難しいものですが、よくがんばっているなと思いました。
 こうした一人一人の頑張りが一つ一つ丁寧に積み上げられて、バトンが最終走者までつながると嬉しくなりますね。

 もう一つ気付いたのが、競走するとがんばりたくなるということです(当たり前かも知れませんが)。
 

 近くを友だちが走っていると競い合うようにスピードが上がります。
 一方で、差が大きく開いてしまうと途端にスピードダウンしてしまいます。
 そう言えば、朝のマラソンをするときも誰かライバルと並んだときが一番いい顔をして走っているなあと思い出しました。
 力を発揮するためには、一緒に走る仲間、一緒に学ぶ仲間がいることが大事なんだなと改めて思いました。

 私は、友だちと仲良く、協力してなどということはよく言って来ましたが、自分の力を引き出してくれるのは友だちだということを、子供たちに伝えることが先だったのかもしれないなと今更ながら感じました(難しいことではありますが)。
 これからは、より意識して、友だちの存在に気付き、双発的に学びが展開するような授業を目指したいなと思いました。







中学部校内実習 何のため?を意識して

 中学部では、6月13日(月)から1週間、校内実習が行われています。
 

 学級単位での学習を基本としているため、6つある作業班ごとの学習とはいきません。
 しかし、小さな集団ながらも作業班で行っている(行うはずの)活動を取り入れるなど、内容は充実しています。

 ある学級は、家庭班で取り組んでいる織機の作業に取り組んでいました。
 糸を通して、トントン、糸を通してトントン、丁寧に取り組んでいたので、「何を作っているの?」と尋ねてみました。
 「ストラップです。」と笑顔で教えてくれました。
 向かいにいた女の子は、「お父さんにあげるの。」と嬉しそうに教えてくれました。
 「この色は、Nさんが選んだの?」と聞くと、「お父さんが好きな色だから。」と。
 そういう思いで作ってくれていると思ったら、お父さんは泣いてしまうでしょうね。


 別の学級では、封筒のリサイクルに取り組んでいました。
 
 封筒を解体?して広げています。
 
 新たに封筒を作るため、型に合わせて線を引いています。
 
 新しい封筒の形にきれいに切っています。
 
 
 使い終わった封筒がこれらの工程を経て、新しい封筒に生まれ変わります。
 新たに命を吹き込む作業は何か心地よさを感じます。
 学校では、封筒を結構使いますので、節約に一役買っています。

 この作業をしている後ろでは、保健室から請け負った作業をしていました。
 封筒に健診の手順や注意書きが書かれた紙を貼っています。

 A4サイズの紙を貼るのは結構難しい作業ですが、丁寧に進めていました。
 たくさんの封筒を届けたときに、保健室の先生たちが喜ぶ顔が目に浮かびますね。

 織機の作業も封筒作りも誰かの役に立っていることを意識しながら作業をすることができます。
 この、人の役に立つ、人のためにという気持ちが生徒たちのモチベーションになっているのでしょう。
 もちろん、生徒たちに期待し、頼り、感謝する周囲の大人の存在が大切なのは言うまでもありません。
 


 






第1回学校評議員会

 6名の学校評議員の皆様をお迎えして、学校評議員会が行われました。

 数年ぶりに本校を見ていただいた評議員の方からは、大規模改修できれいになった校舎や増設された風除室など学習環境が格段によくなったと驚きの声をいただきました。
 各教室に設置されたプロジェクター、一人1台のタブレット端末などを活用した授業の様子を見て、学習の仕方もどんどん進化しているとコメントしてくださった方もいました。
 何より嬉しかったのは、先生方がその環境をうまく使って楽しく授業しているという言葉をいただいたことです。日々がんばっている先生方の力になるなと感じました。

 一方で、今後取り組まなければならない課題も見えてきました。
 コロナ禍で人と人の関わりの中で育つ機会が少なくなっているのではないかという心配の声が聞かれました。
 大きな集団での活動ができない状況、人と密接に関わる機会の減少は確かにあります。
 集会なども各教室で行わざるを得ません。
 そんな中で、各教室をオンラインでつないで双方向のやりとりができる状況を作って授業をする工夫なども行われています。今後はそういった取組をもっともっと進めていかなければならないなと思いました。
 コロナ禍が収束し、直接関わることができるのが一番ですが・・・。

 もう一つ、大きな課題だなと感じたのは、校内の様子を見ていただく機会の減少です。
 PTA会長さんから、コロナ禍において子供たちの学習の様子が見えにくくなっていたので、今日の機会に細かいところまで見ることができて安心したとお話しいただきました。
 評議員会のあと、校長先生と立ち話をしながら、保護者の皆さんには、評議員の皆様に見ていただいた本校の教育活動の変化や子供たちの学習の進展を上手く伝えられていなかったのかもしれないと改めて考えさせられました。
 安全・安心な学校という考えとバランスを取りながら工夫していかなければなりませんが、少しでも学校の様子をお伝えできるよう考えていきたいと思います。

 評議員の皆様の声を聞いて、まだまだ工夫できるところがあるかもしれないと心を新たにすることができました。
 本日はありがとうございました。