学習活動の様子をお知らせします!

八二養の日々

第2回特別支援学校総合スポーツ大会

 7月14日(木)標記大会が青森市の新青森県総合運動公園を主会場に行われました。
 
  
 本校からは、中学部3年生の生徒がサッカーに出場し、Aチーム、Bチームともに2試合ずつ行いました。

 
 
 私は直接見ることができなかったのですが、
引率した先生方が撮影した写真を見せていただいて、練習の成果を発揮するという一番の目標は達成できたのではないかと思いました。
 
 私がいいなあと思ったのはこのカット。コーナーキックのときにみんなに声を掛けている様子です。
 仲間と意思疎通を図りながらゲームをしている感じがいいですよね。

 

 勝敗という点では、悔しい結果となりましたが、選手の頑張りに「敢闘賞」が送られました。

 他校の同年代の選手と競り合う経験の中で感じた悔しさ、練習の成果を発揮できた達成感、頑張りを認められた充実感をこれからの学校生活の中に生かしてほしいと思います。
 スポーツっていいですね!


中学部修学旅行

 7月8日(金)中学部3年生が修学旅行に行ってきました。
 今年も宿泊を伴わない形での実施となりましたが、貴重な体験を1日にぎゅっと詰め込んだ充実した旅行になったようです。
 
朝早い時間の出発なので、下級生はまだ登校前、先生たちがお見送りしてくれました。
 
 
 青森に着くと・・・青い空と青い海 
 


最初
の目的地は、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。 ねぶたの迫力に圧倒されました。
 
八戸三社大祭とはまた違う魅力があるなあ。  お土産は何にしよう?お財布とも相談しなが
ら。    
 
 
 腰鈴の制作体験。お祭りのときは、これを付けて跳ねるのかな。
 
 次は、待ちに待った昼食。青森のおいしい物をたくさんいただきました。
 
ナイフとフォークを上手に使って。ちょっと緊張するけど、おいしい!
 
 最後に訪れたのは、「三内丸山遺跡」。大きな柱、竪穴住居、縄文の生活に触れました。
 機械がない時代にどうやって建てたんだろう?
 
 学校のある八戸周辺とは違う文化に触れ、生徒たちの心は大きく動いたことでしょう。
 「なんで?」「どうして?」 「すごいなあ」生徒たちの表情には、そんな心の声が表れていました。
 「同じ」ことには親近感が湧くので、共通点を見つけるのはとても大事なことです。
 一方で、「違い」に気付くことは、追求する気持ちを育てる大切な視点です。
 今回の旅行で、生徒たちはどんなことが「同じ」と感じたのでしょうか。
 また「違う」と感じたのはどんなことだったのでしょうか。
 旅行の価値を決めるこの後の学習も大切にしなければなりませんね。


七夕

 天の川の制作をしている学級がありました。
 
 そう言えば、今日は七夕でした。
 そのことに気付いてもう一度校内を歩いてみると、七夕飾りや願い事が飾られているのが目に入ってきました。
  

 それぞれ、子供たちが自分の力でできることを上手に生かしながら立派な飾りが作られていました。
 その中で、ある願い事に目が止まりました。
 

 この子は機械が好きなんだなと思うと同時に、家でお掃除をすることにつながったらどんなにいいだろうと思いました。
 役割があることは、責任をもつこと、やり遂げること、褒められることなど、生活する喜びを感じることにつながります。
 小さな願い事をきっかけに、子供の生活が大きく広がるように関わっていけたらいいなと思います。

ICT学習会

 校内の人材を活用して、ICT活用の学習会が行われました。
  
 最近、校内を回ると教室のプロジェクターを活用して授業をしている様子に出会います。
 1人1台のタブレット端末も、調べもの、文字の学習、数や図形の学習など様々活用されています。
 板書を写真に撮って、手元で見ながらノートに書き写すなど、学習のしやすさを向上させる活用の仕方もあります。
 もともと子供たちの学習のための教材作りに熱心な先生たちですから、このICT環境もフルに活用しようと
日々研修に励んでいます。 本校でのICTを活用した指導は日々進歩しているところです。

 感染症等の状況から、気軽に校内に入っていただくことができないのが残念ですが、10月の参観週間などを楽しみにしていただければと思います。
 
 
  
 

「サッカー」になってきた!

 グラウンドから「走って!」「パス!」「シュート!」の声、そしてホイッスルの音。
 これは、サッカーの試合をしているな。そう思って、窓から様子を見てみました。
 
 
 先日、パス練習を見学したときとは全く違う子供たちの動きにびっくりしました。
 ゴールに向かう姿勢がより鮮明になり、迫力がありました。
 
 
 見ていて、自分もやりたい気持ちが湧いてきました。
 一緒に楽しめそうだなと感じたからかもしれません。
 毎朝練習しているのは知っていましたが、ここまで上手くなっているとは。
 
 「サッカー」らしくなってきました。

 私は、シュートの場面を撮影しようとゴール裏でカメラを構えていました。
 が、ゴールキーパーの働きが目に入ると、そこにどうしても目がいってしまいました。
 
後ろから指示を出す               ゴールキック   
  
 そして、
 
相手のシュートに果敢に突っ込み、好セーブ。
 

 まさに守護神という言葉がぴったりだなと思いました。
 そんな力強いゴールキーパーのYくんは、いつもは穏やかな笑顔で挨拶してくれる優しい少年です。
 彼の新たな一面を見て、成長を感じずにはいられませんでした。
 好セーブを連発したYくんは、先生や友だちから「ナイスキーパー!」と声を掛けられるといつものようにはにかんだ笑顔を見せてくれました。
 
 あと2週間あまりで特別支援学校総合スポーツ大会です。

 大会には、中学部3年生が参加します。
 活躍を期待しています。

 ※1,2年生は、記録提出による競技参加、オンラインでの観戦などで参加する予定です。
 
 













リレー

 小学部の体育の授業で「リレー」に取り組んでいました。
 
 
 リレーというと、なんと言ってもバトンパスがキーポイントになります。
 今日は、トラックを周回してバトンパスをすることに取り組んでいましたが、最初の頃は、直線に並んでバトンを渡すことを練習したそうです。

 写真の男の子は、「は~い」と言いながら次の走者の女の子の手に向けて、バトンを差し出していました。
 「相手に合わせて」ということはなかなか難しいものですが、よくがんばっているなと思いました。
 こうした一人一人の頑張りが一つ一つ丁寧に積み上げられて、バトンが最終走者までつながると嬉しくなりますね。

 もう一つ気付いたのが、競走するとがんばりたくなるということです(当たり前かも知れませんが)。
 

 近くを友だちが走っていると競い合うようにスピードが上がります。
 一方で、差が大きく開いてしまうと途端にスピードダウンしてしまいます。
 そう言えば、朝のマラソンをするときも誰かライバルと並んだときが一番いい顔をして走っているなあと思い出しました。
 力を発揮するためには、一緒に走る仲間、一緒に学ぶ仲間がいることが大事なんだなと改めて思いました。

 私は、友だちと仲良く、協力してなどということはよく言って来ましたが、自分の力を引き出してくれるのは友だちだということを、子供たちに伝えることが先だったのかもしれないなと今更ながら感じました(難しいことではありますが)。
 これからは、より意識して、友だちの存在に気付き、双発的に学びが展開するような授業を目指したいなと思いました。







中学部校内実習 何のため?を意識して

 中学部では、6月13日(月)から1週間、校内実習が行われています。
 

 学級単位での学習を基本としているため、6つある作業班ごとの学習とはいきません。
 しかし、小さな集団ながらも作業班で行っている(行うはずの)活動を取り入れるなど、内容は充実しています。

 ある学級は、家庭班で取り組んでいる織機の作業に取り組んでいました。
 糸を通して、トントン、糸を通してトントン、丁寧に取り組んでいたので、「何を作っているの?」と尋ねてみました。
 「ストラップです。」と笑顔で教えてくれました。
 向かいにいた女の子は、「お父さんにあげるの。」と嬉しそうに教えてくれました。
 「この色は、Nさんが選んだの?」と聞くと、「お父さんが好きな色だから。」と。
 そういう思いで作ってくれていると思ったら、お父さんは泣いてしまうでしょうね。


 別の学級では、封筒のリサイクルに取り組んでいました。
 
 封筒を解体?して広げています。
 
 新たに封筒を作るため、型に合わせて線を引いています。
 
 新しい封筒の形にきれいに切っています。
 
 
 使い終わった封筒がこれらの工程を経て、新しい封筒に生まれ変わります。
 新たに命を吹き込む作業は何か心地よさを感じます。
 学校では、封筒を結構使いますので、節約に一役買っています。

 この作業をしている後ろでは、保健室から請け負った作業をしていました。
 封筒に健診の手順や注意書きが書かれた紙を貼っています。

 A4サイズの紙を貼るのは結構難しい作業ですが、丁寧に進めていました。
 たくさんの封筒を届けたときに、保健室の先生たちが喜ぶ顔が目に浮かびますね。

 織機の作業も封筒作りも誰かの役に立っていることを意識しながら作業をすることができます。
 この、人の役に立つ、人のためにという気持ちが生徒たちのモチベーションになっているのでしょう。
 もちろん、生徒たちに期待し、頼り、感謝する周囲の大人の存在が大切なのは言うまでもありません。
 


 






第1回学校評議員会

 6名の学校評議員の皆様をお迎えして、学校評議員会が行われました。

 数年ぶりに本校を見ていただいた評議員の方からは、大規模改修できれいになった校舎や増設された風除室など学習環境が格段によくなったと驚きの声をいただきました。
 各教室に設置されたプロジェクター、一人1台のタブレット端末などを活用した授業の様子を見て、学習の仕方もどんどん進化しているとコメントしてくださった方もいました。
 何より嬉しかったのは、先生方がその環境をうまく使って楽しく授業しているという言葉をいただいたことです。日々がんばっている先生方の力になるなと感じました。

 一方で、今後取り組まなければならない課題も見えてきました。
 コロナ禍で人と人の関わりの中で育つ機会が少なくなっているのではないかという心配の声が聞かれました。
 大きな集団での活動ができない状況、人と密接に関わる機会の減少は確かにあります。
 集会なども各教室で行わざるを得ません。
 そんな中で、各教室をオンラインでつないで双方向のやりとりができる状況を作って授業をする工夫なども行われています。今後はそういった取組をもっともっと進めていかなければならないなと思いました。
 コロナ禍が収束し、直接関わることができるのが一番ですが・・・。

 もう一つ、大きな課題だなと感じたのは、校内の様子を見ていただく機会の減少です。
 PTA会長さんから、コロナ禍において子供たちの学習の様子が見えにくくなっていたので、今日の機会に細かいところまで見ることができて安心したとお話しいただきました。
 評議員会のあと、校長先生と立ち話をしながら、保護者の皆さんには、評議員の皆様に見ていただいた本校の教育活動の変化や子供たちの学習の進展を上手く伝えられていなかったのかもしれないと改めて考えさせられました。
 安全・安心な学校という考えとバランスを取りながら工夫していかなければなりませんが、少しでも学校の様子をお伝えできるよう考えていきたいと思います。

 評議員の皆様の声を聞いて、まだまだ工夫できるところがあるかもしれないと心を新たにすることができました。
 本日はありがとうございました。
 
 

 

スポーツは学習のまとめにぴったり?

  中学部の生徒がグラウンドにゴールを設置し、サッカーの練習をしていました。
 

 準備から練習まで見学して、スポーツをするとは、学習していることを総動員することなのかもと感じてしまいました。
 
 まず一つ目の準備。
 先生の指示を聞いて、自分たちで準備を進めています。
 正確に聞くこと。聞いたことを実行すること。そのためによく見て確認すること。など日々の学習で大事にしてきたことがたくさん含まれています。
 
 
 その後の練習。まずはパス交換。
 「○○くん」と声を掛けてからパス。
 
 相手に注意を向け、相手の注意も引きつつ、相手が取りやすいように気を遣いながらパスを出す。コミュニケーションの大切な要素が含まれています。

 そして、パスを受け取って、ゴールに向かってシュートの練習。
 ボールの動きをよく見て、自分の動きを合わせ、目標のゴールをしっかり見てキック。
 小さい頃から大事にしてきた「よく見よう」、「相手に合わせて」といった学習がここでも生かされます。
 そして、ゴールしたボールを拾って、指定の場所に片付け、列の後ろに回って並ぶ。
 「順番だよ」、「手順通りにね」がここにつながっている。

  
 
 そんな風に見ていたら、これまで学習したことをまとめて発揮する機会となるスポーツ(今回はサッカー)ってすごい!と思ってしまいました。
  
 生徒たちががんばって練習しているのは、大事な大会があるからです。

 『青森県特別支援学校総合スポーツ大会』は、7月14日(木)開催です。

避難訓練

 天候などの影響により延期となっていた避難訓練が行われました。
  
 訓練というと、その場限りのイメージがありますが、本校では、事前・事後の指導を大切にしています。
 事前指導では、避難の大切さ、避難の仕方などの確認をしていました。
 その成果だと思いますが、ヘルメットをかぶる、外へ逃げるということが非常にスムーズにできていました。
 急な出来事や音が苦手という子も、事前に学習して見通しをもったり、音対策をしたりしたことで、逃げ遅れることなく、みんな避難を完了することができました。


  
 校長先生もその様子を見て、子供たちをたくさんほめてくれました。
 子供たちをほめつつ、先生たちの取組もほめてくれているのかなと感じました。

 「今日の訓練では、どこが火事だと言っていましたか?」という校長先生の問いに、子供たちは元気な声で「食堂です。」と答えていました。
 素晴らしいですね。しっかり聞いていないと火事の方向に逃げてしまい危険な目に遭ってしまいますから。しっかりお話を聞くということはこういうところでも生きてくるんですね。 

 たくさんほめてもらった子供たちは、やりきった表情で教室に帰っていきました。
 
 教室での事後指導で、避難の仕方を振り返り、できたところ、次がんばるところを確認した子供たち。何事もないのが一番ですが、いざというときには今日の学びを生かしてくれることでしょう。